長男殺害 元農水次官 熊沢英昭被告に懲役6年の実刑判決 2019/12/16

2019-12-16 | 身体・生命犯 社会

長男殺害 情状酌量訴えは... 元農水次官に懲役6年の実刑判決
 2019/12/16(月) 17:27配信 
 長男を殺害した罪に問われた元農水次官の裁判。
 東京地裁は、懲役8年の求刑に対し、懲役6年の実刑判決を言い渡した。
 最後まで通じ合えなかった、元エリート官僚の父と息子。
 16日午後3時、注目の判決が、東京地裁で言い渡された。上下黒のスーツに、青いネクタイを締めて法廷に現れた熊沢英昭被告(76)。無言で前を見つめて、判決の瞬間を待っていた。
裁判長「主文 被告人を懲役6年に処する」
 この判決に、熊沢被告の表情が変わることはなかった。
 農水省の元事務次官・熊沢被告は2019年6月、東京・練馬区の自宅で、息子・英一郎さん(当時44)の首などを包丁で刺し、殺害した罪に問われている。
 家庭内暴力や妻のうつ病、娘の自殺など、家族の重い現実が次々と明らかになった裁判。
 争点となったのは、“情状酌量”がどの程度認められるかだった。
熊沢被告(公判2日目・被告人質問より)「目があうと、すごい形相と声で『殺すぞ』と言われました」、「数日前に受けたひどい暴行を思い出して、本当に殺されると思いました」
 弁護側は、熊沢被告が事件数日前、英一郎さんから激しい暴力を振るわれていたことや、発達障害だった息子を長年支えてきたことを挙げ、同情の余地が大きいと主張。
 殺人罪として異例となる、執行猶予付きの判決を求めた。対する検察側は、英一郎さんが尊敬していた父親から命を奪われた無念は察するに余りあると、懲役8年を求刑した。
 そして、審理の最後に熊沢被告は、「毎日、反省と悔悟の日々を過ごしています」、「犯した罪の重大さは、十分に自覚しています」、「息子があの世で穏やかに過ごせるように祈りをささげることが、わたしの務めだと思います」と述べた。
 熊沢被告への量刑が争点となった裁判。
 16日の判決で裁判長は、「強固な殺意に基づく危険な犯行」としたうえで、熊沢被告が主治医や警察に相談していなかったことを挙げ、「犯行に至る経緯には、短絡的な面があると言わざるを得ない」と結論付けた。
 その一方で、家庭内暴力などのさまざまな事情については、「犯行の意思決定の背景にあることは否定できず、被告人の意思決定に対する非難の程度を考えるにあたり、相応にしん酌すべきである」とした。
 一礼をして退廷する熊沢被告に、男性検察官の1人は、「体に気をつけてください」と声をかけた。
 これに熊沢被告は、小さくうなずき、法廷をあとにした。
  父親の罪をめぐり、難しい判断を迫られた裁判員。
 懲役6年を言い渡した16日の判決後、会見を行った裁判員は、「わたし自身の家族というものの幸せについて、そして父親として、父親としての役割、それと責任というものをもう一度考えたいなと思いました」、「自分の子どもを手にかけるってことは、それほど大変なことをやってしまったと思います。でも、それをやるには、それなりの父親の考えがありまして、いろいろ考えさせるような事件でした」などと話した。
 最終更新:12/16(月) 19:11 フジテレビ系(FNN)

    ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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元農林水産次官に懲役8年求刑 若狭勝弁護士の目 2019/12/13 
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* 長男「うるせえぶっ殺す」運動会の音に  元事務次官.熊沢英昭容疑者「川崎のような事件を起こしたら…」 2019/6/3

  
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