「妹夫婦に精神的苦痛与えるためやった」兵庫・稲美町で小学生兄弟2人犠牲の放火殺人 伯父の被告語る「死刑になっても仕方がない」
2021年、兵庫県稲美町で民家が全焼し、小学生の兄弟2人が死亡した事件で、殺人と現住建造物放火の罪に問われている兄弟の伯父が、5日、神戸地裁姫路支部で行われた裁判で「妹夫婦に精神的苦痛を与えるためにやった。 2人(妹夫婦)に謝罪するのは今の精神状態ではできない」などと述べました。
松尾留与被告(53)は2021年11月19日夜、兵庫県稲美町岡の木造2階建ての自宅にガソリンをまいたうえで放火し、就寝中だった甥の松尾侑城くん(当時12)と眞輝くん(当時7)の兄弟を殺害した罪で起訴されました。
1月25日の初公判で、松尾被告は「(間違い)ありません」と起訴内容を認めています。
検察によりますと、松尾被告は事件当時、妹夫婦とその子どもである侑城くんと眞輝くんの5人暮らしでした。被告は1階で暮らし、2階に住む家族とはほとんど会話はなかったとしています。松尾被告が、2階の部屋に無断で入ったり、冷蔵庫の食品を無断で食べたりしたことなどから、妹夫婦は防犯カメラを設置したということです。
検察は、「松尾被告が行動を監視されているなどと考え、不満や怒りを蓄積させ、復讐のために二人を最も苦しめる方法として子ども2人を殺害することを決意した」と動機を述べ、「夫婦が仕事などで不在となる夜間を狙って放火した」と計画性を指摘しました。
一方、弁護側は、松尾被告は子どものころにいじめられるなど育った環境に問題があり、軽度の知的障害があるため言葉足らずな特性があると主張。「妹夫婦に追い詰められていたことに着目してほしい」と述べました。
松尾被告は、5日、「妹夫婦に精神的苦痛を与えるためにやった。あいつらがやってきたことを見たり聞いたりした時点で簡単には謝れない。直接的に殺したのは俺だが間接的にやったのはお前らだ。謝罪するのは今の精神状態では無理」などと述べ、「死刑になっても仕方ない」などと話しました。
判決は2月15日に言い渡されます。
判決は2月15日に言い渡されます。
最終更新:
読売テレビ ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
「放火殺人」は、(単なる殺人よりも)罪が重い。
「放火殺人」は、(単なる殺人よりも)罪が重い。