妻に頼まれて殺害の66歳、起訴事実認める (読売新聞)
妻に依頼されて殺害したとして、嘱託殺人罪に問われた神奈川県相模原市宮下本町、自動車運転手菅野幸信被告(66)の初公判が21日、横浜地裁(川口政明裁判長)であった。
菅野被告は「はい、間違いございません」と述べ、起訴事実を認めた。
起訴状では、菅野被告は10月12日午後2時半頃、妻の初子さん(当時65歳)に「殺してほしい」と頼まれ、自宅1階の寝室で初子さんの首を包丁で切って殺害したとしている。
初子さんは、筋 萎縮 ( いしゅく ) 性側索硬化症の長男(当時40歳)に懇願を受けて殺害したとして、2005年2月に同罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた。
検察側の冒頭陳述によると、初子さんは判決後、菅野被告に「死にたい」と繰り返すようになり、事件当日の朝も2人で心中を試みていたという。菅野被告は初子さん殺害後、相模原署に自首した。[2009年12月21日]
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