衆院選岩手4区 分裂選静かな戦い/小沢氏めぐり対照的な対応 民主・黄川田徹氏と未来・佐藤奈保美氏

2012-12-10 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

衆院選岩手4区 分裂選静かな戦い 互いの後援会重複
河北新報 2012年12月09日日曜日
 衆院選岩手4区で、日本未来の党前議員の小沢一郎候補(70)と、民主党新人の及川敏章候補(56)の攻防が前半戦、鳴りを潜めている。小沢氏の後援会と、及川氏を支える民主県議の後援会のメンバーが重なり、互いに動きづらいからだ。「活動するほど、相手を刺激してしまう」と両陣営はジレンマを抱える。
 公示日の4日、奥州市水沢区の小沢氏の選挙事務所であった本人不在の第一声。約300人が集まり、出陣式と合わせ各界の地元有力者が顔を並べた。しかし、出席した長年の支持者は「市議選レベルの人数だ」と驚いた。
 2009年の前回は、1200人が駆け付け、熱気にあふれた。全域の後援会をフル稼働させ、積極的に人を集めた。前回300回以上開いたミニ集会も、20回程度にとどまる見通しという。
 前回は小沢氏の選挙を熟知した元秘書との「師弟対決」が注目を浴びた。西松建設に絡む小沢氏の疑惑が発覚した直後の選挙でもあった。
 「前回は組織の引き締めが必要だったが、今回は活発に動き過ぎると、逆に反発を招きかねない」。小沢氏の後援会幹部は事情の違いを説明する。
 岩手4区では小沢氏の系列県議10人のうち4人が民主党に残留し、及川陣営の中核を担っている。ただ、その県議の後援会は小沢氏の後援会と「表裏一体」の関係で、対応に苦慮する。
 5日午後、奥州市前沢区で及川氏が街頭演説に立った。地元県議後援会の新居田弘文会長は弁士に立ったり、選挙カーを先導したりせず、じっと演説を見守った。
 後援会は前日、「民主候補への応援は県議の個人行動で、後援会としては選挙に関わらない」と決めた。「県議とともに、小沢氏と戦うべきだ」との主戦論もあったが、静観の道を選んだ。
 「全ては(前沢区の)県議を次の選挙で落選させないためだ」と、新居田会長はつぶやく。
 静かな対決を横目に、自民党新人の藤原崇候補(29)は若さを前面に出し、共産党新人の高橋綱記候補(65)は政策を訴え、支持拡大を図っている。
 ◇岩手4区立候補者
及川 敏章56 民新 
藤原  崇29 自新 
高橋 綱記65 共新 
小沢 一郎70 未前(14)
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小沢氏めぐり対照的な対応 民主・黄川田徹氏と未来・佐藤奈保美氏 2012-12-07 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
 岩手のニュース
小沢氏めぐり対照的な対応 民主・黄川田氏と未来・佐藤氏
河北新報2012年12月07日金曜日
 衆院選(16日投開票)岩手3区で、民主党前議員黄川田徹候補(59)と、日本未来の党新人佐藤奈保美候補(46)の両陣営が、民主を分裂させた「王国」のあるじ、小沢一郎氏(未来、岩手4区)をめぐって対照的な駆け引きを演じている。黄川田陣営が選挙区内の小沢氏支持層に配慮し直接的な攻撃を避けるのに対し、佐藤陣営は黄川田氏を「反乱分子」と真っ向から批判する。
 5日夕、一関市内で街頭演説した黄川田氏。「小沢先生には一緒に震災復興に取り組んでほしかった」と語ったが、党分裂でたもとを分かった経緯などについては詳しい説明を避けた。
 応援のマイクを握った平野達男復興相(参院岩手選挙区)も、直接的な「小沢批判」をあえて遠ざけるような物言いに終始した。
 黄川田、平野両氏の遠慮がちな発言の背景にあるのは、岩手3区における中選挙区時代からの小沢氏の影響力に対する配慮だ。一関市をはじめとする岩手県南はかつて、小沢氏の「本丸」。「党を割ったとはいえ、けんかを売ったら逆に票を減らす」(黄川田陣営関係者)という力学が働く。
 黄川田氏は県南部だけでなく、公示日の4日夜に沿岸の大槌町で開いたミニ集会でも、復興に向けた施策は訴えたが、小沢氏や、対抗する佐藤氏への言及は避けた。
 一方、民主党を離党した小沢氏から「刺客」として擁立された佐藤氏。陣営は「打倒、黄川田氏」の旗印を鮮明にする。
 4日、一関市であった佐藤氏の選挙事務所開きで、総括責任者を務める菅原啓祐一関市議会議長は声を張り上げた。「小沢先生の声を聞き、12年前から(黄川田氏を)ひたすら支えてきたが、この決戦は違う」
 佐藤氏も公示後の遊説などで「黄川田さんは大胆な政策という点で欠けている。法律を変えられるのは私だ」と対抗心をあらわにする。
 民主分裂の間隙(かんげき)に、自民党新人橋本英教氏(45)と、共産党新人菊池幸夫氏(53)が割って入る。
 「王国」の一角を手中にするのは、どの陣営か-。攻防が激しさを増す。
2012年12月07日金曜日
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 東北のニュース
自民12選挙区優勢 民主苦戦、維新接戦も 東北・序盤情勢
河北新報2012年12月07日金曜日
 衆院選は16日の投開票に向けて中盤戦に入る。東北25選挙区の序盤情勢は、全選挙区に候補者を擁立した自民党が、12選挙区で優勢に立っている。民主党が先行するのは3選挙区にとどまり、苦戦している。両党は、第三極勢力が絡んだ構図も含めて5選挙区で接戦を展開。終盤に向けて攻防が激化しそうだ。第三極勢力は1選挙区で安定し、3選挙区で自民と競り合っている。
 自民が優勢なのは青森1~4区、岩手2区、秋田2区、宮城3、4、6区、山形1区、福島1、2区。
 青森は2~4区の前議員がリードし、県内全議席を制する勢い。党所属国会議員がいない岩手では2区の元議員が安定。宮城は6区の前議員が盤石。福島は1、2区の元議員が先行している。
 民主は、閣僚や党幹部を務める前議員が岩手3区、宮城5区、福島3区で優位に立つ。自民、日本未来の党の新人との三つどもえとなった岩手1区は、前議員が逃げ切りを図る。
 民主と自民の接戦区は終盤までもつれそうだ。宮城1区と福島5区は、自民元議員と民主前議員が互角の戦い。秋田1区と山形2区は、民主前議員と自民新人が激しく競り合っている。山形3区は幹事長経験がある自民党前議員を、無所属新人が追い上げている。
 第三極勢力で優勢なのは、党首経験のある岩手4区の未来前議員にとどまる。日本維新の会は、宮城2区、秋田3区、福島4区で自民候補を追い上げる激戦を繰り広げている。
 前回2009年衆院選の東北25選挙区の党派別当選者は民主党19人、自民党5人、無所属1人だった。
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小沢の恐ろしさ 「国民の生活が第一」衆院選岩手3区に佐藤奈保美氏 ~民主残留 黄川田徹氏に刺客 2012-10-12 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
メディアで有名 旅館女将 佐藤奈保美氏 [ 国民の生活が第一]公認に 岩手3区/父親は菅原喜重郎元衆院議員 2012-11-01 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
「小沢王国」に挑む 反旗翻した飼い犬たち=階猛/黄川田徹のもとに届いた小沢氏の妻和子夫人からの手紙 2012-08-21 | 政治/検察/裁判/小一郎/メディア
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