【郵便不正】第14回公判  第16回公判

2010-03-18 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

【郵便不正公判】証人尋問で取調官「調書“作文”ない」 メモは廃棄
産経ニュース2010.3.18 12:14
 障害者団体向け割引郵便制度をめぐり偽の証明書を発行したとして、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元局長、村木厚子被告(54)の第14回公判が18日、大阪地裁(横田信之裁判長)で開かれた。今回から取調官に対する尋問が始まり、検察側は公判証言より供述調書の信用性が高いことを立証したい考え。
 午前は実体のない障害者団体「凛の会」元会長、倉沢邦夫被告(74)=公判中=を取り調べた大阪地検堺支部の坂口英雄副検事(51)が出廷。「責任逃れをするようなとき机をたたいたことが数回あった」としながらも、供述調書の作文や脅迫など違法な取り調べは「全くなかった」と強調した。
 倉沢被告は捜査段階で、村木被告と会って証明書の発行を依頼したことや偽の証明書を直接受け取ったことなど、村木被告の主張に反する供述をしている。公判でもほぼ調書通りに証言したが、一方で「何度も調書の訂正を申し入れた」とも述べていた。
 坂口副検事は倉沢被告と村木被告の会話内容を調書にする際、「記憶をできる限り喚起してもらった」と証言。証人によって証言内容が異なる証明書の受け渡しについては「倉沢被告は一貫して『私自身が村木被告から直接受け取った』と供述した」とし、時期についても本人の手帳を元に確認したことを明かした。
 一方、調書作成にあたり書きとめたメモを捜査終結後に廃棄していたことを明らかにし、理由を「倉沢被告のプライバシー保護の観点で保管を継続すべきでないと判断した」と述べた。
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【郵便不正】第14回公判、地検特捜部「適正な取り調べ」を強調
産経ニュース2010.3.18 21:23
 障害者団体向け割引郵便制度をめぐり偽の証明書を発行したとして、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元局長、村木厚子被告(54)の第14回公判は18日午後も大阪地裁(横田信之裁判長)で続けられた。午前の坂口英雄副検事(51)に続き、関係者4人を取り調べた大阪地検特捜部の林谷浩二検事(34)が出廷し、「適正な取り調べ」を強調した。
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 《まず、実体のない障害者団体「凛の会」元会長、倉沢邦夫被告を取り調べた大阪地検堺支部の坂口英雄副検事が出廷した》
 検察官「倉沢被告は机をたたかれたと言うが」
 副検事「数回」
 検察官「調書に署名しろと言ったのか」
 副検事「そういうことではない。責任逃れをするようなことがあり、そのとき机を少したたいた」
 検察官「取り調べたとき、メモをとったか」
 副検事「はい」
 検察官「どうした」
 副検事「廃棄した。倉沢被告のプライバシー保護の観点からも保管を継続すべきでないと判断した」
 《検察官は、倉沢被告が村木被告の関与を供述した経緯を尋ねた》
 検察官「どんな取り調べをしたか」
 副検事「倉沢被告らが証明書を偽造したという疑いを持って追及した。倉沢被告は強く否定した」 検察官「どう話したか」
 副検事「『実は正規の申請を経ずに発行してもらった』と打ち明けた。『企画課長にお願いし、企画課長から発行してもらった』と言うのでどんな人か尋ねると、50歳くらいの女性で色白の美人系と」
 検察官「資料を集めたか」
 副検事「厚労省名鑑で村木被告と確認し、ネットで写真を入手した。見せると『間違いない』と」
 《弁護人の反対尋問では、メモの廃棄を追及する》
 弁護人「尋問中のメモは開示の対象になるが」
 副検事「詳しくは知らなかった」
 《裁判官も問題にした》
 裁判官「メモを廃棄すると供述の信用性が疑われるとは考えなかったか」
 副検事「考えなかった」
 《午後は林谷浩二検事が出廷した。凛の会発起人の河野克史被告▽石井一参院議員からの口利き依頼を受けて村木被告に便宜を指示したとされる厚労省元部長▽厚労省の元課長補佐▽証明書を偽造したとされる元係長、上村勉被告の前任係長-の4人を取り調べた》
 《検察官は前任係長、元課長補佐と順番に取り調べ状況を確認していく》
 検察官「元課長補佐にどう切り出したか」
 検事「端的に、いきさつをご存じかと聞いた」
 検察官「元課長補佐は」
 検事「言いにくそうだったが否定しなかった」
 検察官「元課長補佐は『記憶はないが、他の人が言っているなら』と調書に応じたと証言したが」
 検事「全くない」
 検察官「『特捜をなめるな』と言ったことは」
 検事「相手の気持ちを必要以上に逆なでするようなことは言わない」
 検察官「『1泊でも2泊でもしていくか』は」
 検事「ない」
 《脅迫的な捜査を否定する林谷検事。検察官は河野被告の取り調べを問う》
 検察官「『認めないと勾留が長くなる』と言ったという河野被告の弁護人の申入書は事実か」
 検事「違う」
 検察官「心当たりは」
 検事「最初のころは、追及的に物を言った」
 検察官「利益誘導したことは」
 検事「ない」
 《最後に元部長の取り調べについての尋問。「調書の内容は事実ではない。この話自体が壮大な虚構ではないか」と述べている》
 検察官「どう始めたか」
 検事「非常におびえていた。『何の件か分かりますか』と向けると『分かってます。逮捕されるんですか』と。説明を求めると『石井議員から電話を受けて事務方に伝えた』と」
 検察官「翌日は」
 検事「いきなり『思い出したことがある』と。村木被告から『証明書を出すので石井議員に電話をお願いします』と言われ、石井議員に電話した、と」
 検察官「なぜ急に言い出したのか」
 検事「調べの後、小泉純一郎元首相の秘書をしていた飯島勲さんに相談すると『うそをついてもばれるから、正直に話した方がよい』と言われ、そうするしかないと思ったと話した」
 《元部長は石井議員へのの電話について「交信記録があると検事から言われ、論理的に考えて認めた」と証言している》
 検察官「通話記録の話が出たことは」
 検事「村木被告の起訴前、公判での証言を求めると『したくない』と。部下を売ったと思われるのが心配だと言った。『証言の他に証拠はないのか、裏付ける交信記録を集める努力をしてほしい』と強く言ってきた」
 検察官「通話記録はあるのか」
 検事「ない」
 検察官「ないものをあるという調べは絶対にしないか」
 検事「しない」
 検察官「これまで聞いた4人は証言が捜査段階と違っている。理由は」
 検事「立場上いえない人もいるでしょう」
 《林谷検事は自信たっぷりに述べた。弁護側の反対尋問は次回公判に行われる》
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「取り調べ中に2回トランプ」 郵便不正公判で検事証言 第16回公判
 asahi.com2010年3月29日15時40分
 厚生労働省から自称障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会、東京)を郵便割引制度の適用団体と認めた偽の証明書が発行された事件で、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われ、無罪を主張する同省元局長村木厚子被告(54)の第16回公判が29日、大阪地裁であった。前回に続き、元局長の共犯とされる元担当係長の上村(かみむら)勉被告(40)を捜査段階で取り調べた検事(35)の証人尋問があり、検事は検察側の質問に対し、取り調べ中に元係長と2度、トランプをしたことを明らかにした。
 検事は、トランプをしたのは(1)上村元係長を同罪で起訴した昨年7月4日(2)それ以前に元係長が両親と接見する前日の2度で、勾留(こうりゅう)されていた大阪拘置所でやったと証言した。取り調べ中、トランプをすること自体は、捜査上、特に問題とはされていない。
 検事は理由について「(元係長が)眠れないと話しており、両親に心配そうな顔を見せたくないと心配していたので気晴らしになると思った」などと説明。トランプをした時間は明らかにしなかった。
 一方、上村元係長も2月の証人尋問で、検事と検察事務官と3人でトランプをしたと述べたが、取り調べについては「村木元局長の関与を否定したのに聞き入れられず、記憶に反する内容の供述調書に署名した」と主張している。

被疑者ノート「冤罪 こうして作られる」郵便不正事件 厚労省元局長村木厚子被告の公判で元係長上村勉被告
「供述調書はでっち上げ」=厚労省元局長村木被告公判で元係長 検察苦戦=「虚構」「冤罪」証言相次ぐ
暴走する「検察」~検察を捜査する機関が日本にはない、という問題
◆ 政治/検察/メディア/小沢一郎


3 コメント

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Unknown (aiu_project)
2010-03-18 22:04:54
日本検察や産経はCIA日本支部との事ですのでお伝えします。売国組織は小沢一郎を失脚させるのに必死。
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Unknown (rice_shower)
2010-03-21 01:33:19
http://www.videonews.com/charged/on-demand/461470/001391.php
村木さんの弁護人、弘中弁護士の貴重な証言。
薬害エイズの安部英さんについて、私も当時、完全に極悪人と思っていた。 未熟であった、と猛省。
“ナイーブな正義”こそが人間の敵、「不完全な人間が完全な事をしてはならない(誰の言葉だったか?!)」と改めて認識です。
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Unknown (ゆうこ)
2010-03-24 16:37:45
rice_showerさん。コメントとご案内、ありがとう。
 そうでしたか、村木さんの弁護人も、弘中さんでしたか。まぁ、村木さんのは、放っておいても然るべく落ち着くでしょうね。あんな杜撰なことをやっているのですから。
 検察は足利事件について上訴放棄を固めたようです。冤罪は何も足利事件だけではないのですが、国民の多くには、有罪率9割超も検察の無謬性を立証するかのように受けとられていませんか?実際には冤罪率の高さを物語るものなのに。推定無罪なんて、この国には無し。起訴(事情聴取!)の段階で責任論が噴出。
>薬害エイズの安部英さんについて、私も当時、完全に極悪人と思っていた。
 私も、同様です。
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