沖縄で逮捕(1996.12.3)のオウム林泰男元死刑囚「好きな八重山を見られただけで思い残すことはない」

2018-07-29 | オウム真理教事件

石垣島で逮捕のオウム林元死刑囚 沖縄県警OB「来ると思っていた」 逮捕の決め手は身体特徴
 沖縄タイムス 2018年7月29日 05:00

   
  1996年12月、警視庁へ移送のため沖縄県警八重山署を出る林泰男死刑囚(共同通信)
 松本智津夫元死刑囚らオウム真理教の幹部13人の死刑が、26日までに執行された。そのうちの一人、サリン事件の実行役で特別手配された林(現姓小池)泰男元死刑囚は1996年12月3日、潜伏先の沖縄県石垣市内で八重山署員に逮捕された。平成最悪とも言える事件の主犯格。警視庁へ身柄を移すチャーター機内で「好きな八重山を見られただけで思い残すことはない」とつぶやいた林元死刑囚を見て、捜査にたずさわった県警OBは「死刑を悟っていたように感じた」と振り返った。(社会部・新垣卓也、山城響)
 95年の地下鉄、松本両サリン事件などで殺人罪などに問われ、刑が確定した林元死刑囚。翌96年に逮捕された石垣島は、オウムが90年に信者獲得のため大規模なセミナーを開いた場所だった。当時、八重山署に勤務していた元県警幹部は「千人ほどが島に集まっていた。当時は規制の対象などではなかったが、『カルト集団』的な存在として動向は注視していた」と説明する。
 その後も林元死刑囚が島を度々訪れていたとの情報もあり、警察関係者の中では、事件後の潜伏先は土地勘のある遠方との共通認識だった。「いつか絶対八重山に来る、全署員がそう思っていた」(同幹部)と明かす。西表島や黒島、於茂登岳など、いる可能性のある場所を徹底的に確認する「つぶしの捜査」を続けたという。
 急展開を迎えたのは96年12月3日。約180センチの高身長、顔の痘痕(あばた)―。雨の中、身体の特徴が林元死刑囚によく似た、青いかっぱを着ている男を署員が交差点で見かけた。
 付近を数回通り直すなどして確認したが一時見失ったという。署員は周辺の店舗に服装や特徴を伝えて見付けたら通報するよう依頼。ある店舗からの目撃情報で駆け付けた署員が発見した。職務質問して名前を尋ねると、沖縄の名字を答え、提示した免許証も偽造されていた。署に連行後、本人と認めたという。
 逮捕に関わった別の県警OBは当時の様子を「手配の写真とは違って痩せていた」と振り返る。
 その後は事件の真相が明らかにならないまま、13人の死刑は執行された。
 元県警幹部は「後継団体もまだ残っている。同様な事件を未然に防ぐためにも、事件を風化させてはいけない」と語気を強めた。

 ◎上記事は[沖縄タイムス]からの転載・引用です
――――――――――――――――――――――――
【死刑執行 2018/7/26】オウム裁判で初めて死刑判決を受けた岡崎一明 「殺人マシン」林泰男死刑囚
執行前「生かされ感謝」=「殺人マシン」林泰男死刑囚  “愛”求め出家=岡崎一明 <教団エリートの「罪と罰」(4)>
.........


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。