京都アニメーション放火殺人事件 死刑判決が下った青葉真司被告 犯罪学の研究者が語る「刑務所の実情」

2024-02-15 | 死刑/重刑/生命犯

京アニ放火殺人、青葉被告の再犯防止支援は「やれることはやっていた」のに、なぜ防げなかった? 犯罪学の研究者が語る「刑務所の実情」

 配信 47NEWS

▽実社会とはあまりに違う刑務所の世界

―なぜ青葉被告の再犯を防げなかったのでしょうか。
 
 まず率直に言っておきますと、出所後の社会復帰支援には限界があります。犯罪は一つの結果でしかなく、犯罪に至る人の困難は、犯罪行為以前の生活の中に存在するからです。
 青葉被告の場合、幼少時から精神疾患を抱え、児童虐待も受けていた。貧困の問題もあった。そして他者と信頼関係を築くことの難しさ、コミュニケーションの難しさは昔からあったのでしょう。
 刑務所に入り、出所後は社会復帰の支援がなされていることで「再犯防止策が十分に機能しなかったのでは」という見方にされがちだと思うんですけど、そもそも彼が前科となった事件を起こした段階で、「なぜそういう状況に陥ってしまったのか?」という点からサポートのあり方を考えていくべきだったのではないかと思います。
 
―青葉被告に対しては、司法と福祉をつなぐ「特別調整」制度によって、居住支援・就労支援に加え、定期的な精神科への通院、週2回の訪問看護、週1回の訪問介護がなされていました。「再犯防止策として、やれることはやっていた」という印象を持ちます。
 
 私もそうだと思います。継続的にフォローアップされていた。  


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