大阪寝屋川 中1遺棄事件;山田浩二容疑者 「ゲイタウン」堂山町で謎の滞在7時間半 

2015-09-08 | 死刑/重刑/生命犯

 産経WEST 2015.9.8 11:00更新
【衝撃事件の核心】「ゲイタウン」で謎の滞在7時間半 中1遺棄容疑者、偽装体液入手? 「前科」との奇妙な酷似 
 雨が降る8月の深夜、社会を震撼(しんかん)させた男の姿は、西日本屈指の「ゲイタウン」にあった。大阪府寝屋川市立中学1年の平田奈津美(なつみ)さん(13)が殺害、遺棄され、同級生の星野凌斗(りょうと)さん(12)も遺体で見つかった事件。平田さんの死体遺棄容疑で大阪府警に逮捕された山田浩二容疑者(45)は逮捕当日の8月21日未明から朝までの約7時間半、同性愛者向けの「ゲイショップ」が集まる大阪・キタの堂山町に滞在していたとみられる。目的は何だったのか。13年前、男子中高生らを車に監禁するなどした事件8件を起こし、うち7件がわいせつ目的だったことが判明している山田容疑者。捜査幹部は粘着テープを使うなどの手口の〝共通点〟に着目するが、猟奇性を色濃く帯びた事件はいまだ多くの謎に包まれたままだ。山田容疑者も沈黙の中にいる。
*防犯カメラがとらえた容疑者の姿?
 8月21日午前1時22分、堂山町に設置された防犯カメラは、傘を差しながら歩く小柄な男の姿をとらえていた。白いTシャツに特徴的な青い靴。ゆっくりとした足取りで東に向かった。
 捜査関係者によると、この男が山田容疑者だったようだ。約550キロ離れた福島県から車で駆けつけた直後とみられるが、足取りはしっかりとしていた。
 山田容疑者が捜査線上に浮上したきっかけは、平田さんの遺体遺棄現場(同府高槻市)周辺の防犯カメラ映像だ。13日の遺体発見直前に不審な動きをするグレーの軽ワゴン車が写っており、府警が走行ルート上の幹線道路のカメラ映像を重点的に調べた結果、山田容疑者の車と特定した。
 捜査員が21日午前1時15分ごろ、堂山町の駐車場でこの軽ワゴン車を発見、山田容疑者とみられる男を追尾していたという。
 約7時間半後の午前8時57分、別の防犯カメラが男の姿を写し出した。未明と同じ道を反対方向へ抜けていく。今度は白っぽい帽子をかぶり、黒色のかばんを肩から提げていた。
 この直後、付近の駐車場に止めていた車に乗り込んだとみられる山田容疑者。後に星野さんの遺体が発見される大阪府柏原市方面に向かったとされる。
 堂山町での「空白の7時間半」。山田容疑者はどこで何をしていたのか。
 捜査関係者によると、この間に山田容疑者が立ち寄ったとみられるのが、近くにある24時間営業の男性専用サウナだった。
*「同性愛者向け」と噂のサウナに…
 男性が男性を接客する「ゲイバー」が集まる堂山町。「東の新宿二丁目、西の堂山町」といわれるように、西日本屈指の「ゲイタウン」として知られる。
 この一角には男性専用サウナが複数並んでいるが、中には同性愛者が集う店もあるという。
 こうしたサウナには個室があり、休憩だけでなく、宿泊も可能だ。山田容疑者が訪れたとされるサウナも表立っては「男性専用」とうたうだけだが、周辺住民が「同性愛者向け」と噂する店だった。ゲイ情報サイトでは、ジャニーズ系やマッチョ系、体育会系が集まるとされ、男性同性愛者が相手を求めて集う場所を指す「ハッテン場」として紹介されている。
 逮捕直前の山田容疑者がこの町を訪ねた理由はまだ明らかになっていない。ただ、遺棄された星野さんの遺体の状況から、ある隠蔽・偽装工作との関連を疑う見方もある。
 捜査関係者によると、星野さんのズボンのポケットからは第三者の体液が見つかった。山田容疑者が堂山町を出た後の21日午前、星野さんの遺体が遺棄されていた竹林を数分間、訪れていたことが分かっている。この間に、山田容疑者が第三者の体液を星野さんのポケットに隠した可能性がある。
 堂山町での「空白の7時間半」では、男性専用サウナに長時間滞在したとみられる山田容疑者。ここで何らかの方法を使い、他人の体液を入手した疑いも浮上しているのだ。
*手錠・スタンガン未発見
 平田さんの遺体遺棄容疑で21日に逮捕された山田容疑者は当初、平田さんについて「車に連れ込んだが、同乗者が遺棄した」と容疑を否認。その後は取り調べに黙秘を続けているが、残された謎は体液の入手方法だけではない。
 まず平田さんと星野さんの2人はいつ、どこで連れ去られたのか。府警が注視しているのが、京阪寝屋川市駅付近に設置された防犯カメラの映像だ。
 8月13日午前5時8分、駅前の商店街の中を歩く2人の姿が写っていた。府警が2人の生存を最後に確認できるとしている映像だ。映像は不鮮明だが、2人が向かう先には、軽ワゴン車が停車しているのが分かる。映像を詳しく見ると、この車は商店街の出入り口で約20分近く停車していた。山田容疑者の車の可能性があり、「山田容疑者が2人に声を掛けたようにも見える」(捜査関係者)。
 このころ、周辺で叫び声や争うような声を聞いた人はいない。事件2日前の11日未明には、東京都内で警視庁の警察官による職務質問を受けているが、この際に車内から発見されたのは手錠とスタンガンだ。こうした所持品が2人の連れ去りに使われたのかは不明だが、事件後の家宅捜索でも未発見という。
*不可解な移動1600キロ
 国産の軽ワゴン車で各地を走っていたとされる山田容疑者。事件前後、福島-大阪間を1・5往復したり、大阪府内を縦横無尽に走行したりするなど、不可解な動きが目立つ。
 捜査関係者などによると、山田容疑者は8月11日、除染作業員として勤務する福島県から帰阪。事件当日の13日は寝屋川、堺、柏原、奈良、そして平田さんの遺体が見つかった高槻などを経て、深夜に寝屋川の自宅に戻ったことが確認されている。
 翌14日には車で福島に戻り、17~19日は再び除染作業に従事。ところが、20日には再び大阪を目指して車を飛ばし、21日未明には帰阪、キタの堂山町に立ち寄っていた。同日夜、尾行していた捜査員に大阪市城東区内で車を止められ、身柄を確保された。
 11~21日の移動距離は少なくとも1600キロに上る。一連の動きについて、捜査幹部は「意図が読めない」と首をかしげる。
*過去にも粘着テープ使用
 約27キロ離れた高槻市の駐車場と柏原市の竹林で見つかった2人の遺体。共通するのは、体の一部に巻かれていた粘着テープだった。
 平田さんの場合、両手を後ろ手に縛られ、顔にも鼻や口をふさぐようにテープが巻かれていた。星野さんは顔と左手首、それぞれに何重かのテープが巻かれていたことが分かっている。当初は両手首を縛られていたが、時間の経過とともに外れたとみられる。
 2人が抵抗できないようにテープで拘束したとみられるが、こうした状況には、13年前に山田容疑者が起こした事件の「影」がちらつく。
 山田容疑者は32歳だった平成14年、寝屋川市内で複数の男子中高生らを車に連れ込み監禁するなどした事件を8件起こし、逮捕されていた。うち7件は被害者が男子中高生7人で、わいせつ目的だった。強制わいせつや逮捕監禁、強盗罪などに問われ、1審で懲役12年(求刑懲役15年)の実刑判決、2審で控訴が棄却され確定した。
 当時中2の男子生徒には「京阪寝屋川市駅までの道を教えてほしい」と声をかけ、いきなり首にナイフを突きつけて脅迫。車内に押し込んで手錠をかけ、粘着テープで手足を縛るだけでなく目や口もふさいだとされる。ただ、被害者が死亡した例はない。
 「手口に明らかな共通点があり、注視している」と捜査幹部。黙秘を続ける容疑者から果たして真相が聞き出せるのか。府警は全容解明を急いでいる。

 ◎上記事は[産経新聞]からの引用です
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