ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、バチカンでローマ教皇フランシスコと会談した。ウクライナ侵攻を巡り、自らが提案した和平に向けた10項目への支持を教皇に要請。ロシアがウクライナから子どもを連れ去ったとされる問題について、帰還に向けて協力することで一致した。
教皇庁やイタリアメディアによると、会談は約40分間で、ウクライナの人道状況などが議題となった。教皇は子どもの連れ去りなどを念頭に、侵攻による被害者への緊急支援の必要性を訴えた。会談後、ゼレンスキー氏はツイッターで「犠牲者と侵略者は対等ではない」として、教皇にロシアを非難するよう求めたことを明らかにした。イタリアのテレビ番組では、教皇の和平への努力に敬意を表した上で「仲介者は必要ない。(ロシアの)プーチン大統領との仲介はどの国もできない」と強調した。
教皇はこれまで、対話を呼びかけるためにロシア、ウクライナ両国を訪問する意向を示している。4月30日には停戦に向けて独自に「取り組みを進めている」と述べた。(共同)
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です