はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

女難の受難。

2010年06月15日 17時03分49秒 | 出張中の日常シリーズ
昨日は山陽あんなに晴れて暑かったのに
今日は一変して朝から雨模様。
しかもひどいどしゃ降りである。
傘嫌いな僕は相変わらず自ら望んでずぶ濡れ。
しかも湿気むんむんだから汗だらだら。
内と外から同時に湿らされた衣服やパンツからしたら散々な思いであろう。

そんな濡れ鼠な僕は今高速バスで三次から広島市内へと移動中。
雨に濡れた外の景色を眺めながらこの記事を書いている。
車内の心地よい冷房のおかげで
ずぶ濡れの衣服も大分乾いてきた。

日本全国次々と梅雨入りしている。
それは事前に分かっていた情報だ。
にもかかわらず傘を持たず無防備で梅雨の山陽に戦いを挑む僕。
このまま濡れ続けるか
それとも何処かで“武器”を調達すべきか
悩むまでも無い事を悩む濡れ鼠な僕である。
そんな僕に僕が物申そう。
「傘買え」

さて昨日の夕方からすれ違う女性との相性がどうも悪い。
僕から何かを仕掛けている訳ではなく
たまたま“ちょいと変わった”見ず知らずの女性に出くわし
軽い騒動に巻き込まれているという感じだ。

山口県下松市にて仕事を終えた昨日の僕は山陽本線で広島へと向かっていた。
途中柳井あたりから乗車して来られた女性の様子が明らかにおかしい。
一見オシャレな様に見えるファッションもよ~く見ると何処かズレている。
パッチワークのロングスカートに薄グリーンのシャツを合わせ
キャプテン翼の日向君ばりにくくり上げられたシャツの袖から覗かせた肩には
巨大なクマのキーホルダーがぶら下がったピンクのトートがかけられていた。
何だかヤバい匂いがプンプンする。

車内がらんがらんなのにそのな女性は座席に座らず
ドアの傍でニヤニヤ笑ってうずくまっていた。
気味悪いので見ないようにしていたら
バッグから携帯を取り出して電話をかけはじめた。
友達だか彼氏だか何処の誰とだか知らないが
女性はそりゃもうペラッペラッとデカい声で喋り続けた。

「もうぜ~んぶ話しちゃおう!
楽になるきぃ!うん、うん!
この電車を降りるまでずっと聞くきぃ!
コラ!あんまりパパさんママさんを泣かせちゃダメだぞ!
あたしの事も泣かせんといてね!
あのねB型とB型は相性悪いらしいよ!
BとOは知らんきぃ。
うん、うん、またまた~!
元気でおらないかんよ!
乙女座のラッキーカラーは白!
うん!うん!
水瓶座のラッキーアイテムは“だて眼鏡”!」
なんて調子だ。

その話し電車ん中で
しかも今しなきゃいけないのか?ってくらいどーでも良い内容だ。
それになんちゅうか話しに脈絡無くどことなくぶっ壊れている。

女性はトンネルで電波が途切れる度に
「もしもーし!もしもーし!!」
と叫び、再び電話をかけ直しては
「トンネル!トンネル!」
と叫んで相手に切れた理由を報告していた。
完全にヤバそうだから関わらないようにしていた僕だったが
あまりにも女性の声がデカイ為に気になってついついにらんでしまった。

そしたら
「うわぁ!
ヤバいヤバい!
何か見てる見てる!
ちょーキモい!」
目が合ったと思った瞬間
女性がこちらを睨み付けながらそう叫びだしたではないか!
おいおい勘弁してくれ!
キモいのはあんただ!
キモくてうるせーから睨んだのに
逆ギレの、しかもなんちゅうか微妙な勘違いテイストとは何たる事だ!
「はぁ!?」
とばかりについついまた睨んでしまったら
女性は
「ヤバい!ヤバい!ヤバい!ヤバい!」
と連呼しながら電車のトイレへ逃げ込んで行った。
僕はもううんざりな気分だった。

暫くするとトイレから“タバコ臭”が漂ってきた。
えぇ?何?と思った矢先にトイレのドアがバンッと開き
先程の女性がくわえタバコで車内へと現れ
そのタバコをいきなり床に投げ捨て
そのまま元いたドアの傍に再びしゃがみ込んで頭を抱えたまま動かなくなった。
こりゃ絶対ヤバい奴だ!
つまりは
今こうして記事にしている事すらヤバいんじゃねーの!?っちゅうくらいヤバい奴!

危険な匂いを感じながらも
他の車両に移りゃ良いのに移らず
iPodで音楽を聴きながら
その女性の動きを観察する僕だったが
それから広島まで女性が奇妙な動きを見せる事は無かった。

そして今日
はじめて伺うご新規さんのお店で商談をしていたら
突然来られたお客さんに変なブレスレットを売り付けられそうになった。
お客さんはそこの店に時々来るおば様のようで
今ご自分がやっているサイドビジネスとやらで
ブレスレットを薦めに来たらしい。

ブレスレットはゴム性のモノでシルバーの石のようなモノが埋め込まれていた。
おば様がおっしゃるにはそのブレスレット
テレビやらパソコンやらの電磁波から身を守ってくれ
肩や腰の痛みをもスッキリ消し去ってくれるとの事。
うわぁ…ヤバい匂いがプンプンだ!

そのお店のオーナーさんがやんわりとブレスレット購入を断ると
おば様は僕めがけてマシンガン営業に入った。
営業に来て胡散臭いモノの営業をされるとはこれ如何に!

「このブレスレットを右手にはめて、そうそう!
目をつむり、そうそう!
片足立ちすると、そうそう!
あら不思議!フラフラしなくなったでしょ!
ナイスバランス!」
フラミンゴ立ち!
って何それーっ!
僕今何やらされてんだ!?

一応僕はここに仕事で来ている訳だからして
こういったやりとりを無下に断るわけにもいかず。
おば様はそんな僕にやたらと「電磁波!健康!」とのたまわる。
僕はむしろ電磁波浴びたいんだ!
肩も腰も痛くねーぜ!みたいな。
もちろんお断りさせていただくと
「あなたの寿命は縮まった!」
などと捨てセリフを残して去って行かれた。
なんちゅうか凄まじい毒気を感じてならなかった。
クワバタオハラ!
いやいや、クワバラクワバラ!

そしてそして今さっき
バスの車内で女性がいきなり!
……キリがない。
そして僕には傘が無い。
バスを降りたら
「傘買え」

こんな大雨ん中
傘もささずに歩いていたら
ヤバい奴だと思われちゃうぞ!
いえいえ、こちとら
同類です。
あはは…。

めけめけ~。

写真。出発前のバスん中。

ブーン!

2010年06月14日 18時16分32秒 | 動物王国
ブーン(文)という羽音がウザイ(虫)と書いて『蚊』
昨晩僕はそいつに狂わされた。

先週に引き続き本日より再び出張である。
僕の朝は相変わらず早い。
今回は山陽・四国。
スタートが山口県と遠方の為飛行機を利用しての出発となる。
飛行機だもの羽田へ行かねばならない。
そうなれば必然的に朝は早くなる。
“ほぼ”始発だ。
まぁ新幹線でも何でも
出張初日の朝ってヤツは毎度の事早いのだ。

出発がはやけりゃ寝るのも早い。
早く寝なきゃ朝が辛いからだ。
こうしてまるでロケット鉛筆のように
目的に合わせて行動時間が前へ前へと押し出され
先へ早くと決められてゆく。
僕はそいつに従って動くより他なく
朝4時に起きねばならんからして
早め早めの夜10時に就寝した。
正味6時間眠れる事となる。

この『6』という時間の数字は眠りに対してとても相性が良いらしい。
大分前にテレビが言っていた。
根拠は忘れたが。

さて電気を消してベッドにもぐるもなかなか寝つきが悪い。
普段より少しボケたリズムが邪魔をして
こういう時に限って僕を易々と寝かしちゃくれないようだ。
いつもは何処でもどんな時間でも寝付けちゃうのび太みたいな僕だが
たっぷりダラけた土日をはさむとどうもダメなのだ。

何とか眠れるようにとあがきもがいてみる。
右に転がり左に転がりしてみる。
わざとらしく寝息をたててみる。
自分の寝息を聞いた自分の脳味噌が
あれ?自分寝とる?
と勘違いして眠れやしないだろうかっちゅう塩梅だがダメみたい。
あ~だ、こ~だやっているうちに時計は深夜12時を回っていた。
バ、バカヤロー!このままじゃ4時間あまりしか寝れないじゃないか!
『4』て縁起悪ぅ!

慌てて羊を…おっと、そんなベタな事はせんが
代わりに非現実的な事を考えてみる。
邪念を取り払い
思い付くまま深く考え事をすると
不思議とこれ眠くなるんだよなぁ。
根拠は無いが。

むにゃむにゃ。
モテモテの自分は無数の女の子に囲まれている最中ずっとオナラしっぱなしでも更にモテモテ!
「…………」
こんな浅はかで…ウトウト…馬鹿げた考えで…ウトウト…眠くなるわけ…ウトウト…
「ZZZ………」

なったよ!

眠りに試行錯誤して2時間強!
ようやくして僕は心地の良いまどろみの谷へと
深く深く落ちてゆく事が出来たのだった!
おやすみなさい。

グーーー……

“ブーーーン!”

うわぁ!
なんじゃい!?
なんじゃい突然耳もとで!

そう、蚊である!

蚊が
羽音で眠りを妨げるっちゅうベタな手法で
僕にまとわりついてきたのである!

あぁうっとうしい!
手で払いのけ、再び静けさを取り戻し
ウトウトした頃にまた

“ブーーーン!”

ぬぁ~っ!
払いのけ、束の間の静寂にウトウトもまた

“ブーーーン!”

ぬぁ~っ!
この繰り返し!

暗闇の中、ただ音だけをたよりに蚊と戦ったりウトウトしたりする僕。
こうなっちまったらもうダメ!
完全に眠りが遠退いちゃった!
眠れねーーーっ!
えぇい!ちきしょーめ!
電気をつけて明るい中でヤツを完璧に抹殺したる!
電気などつけ更に蚊と格闘などしたら余計目が冴えてしまうが
このままでいたってどちらにせよ安眠は望めんからな!
バッと勢い良く起き上がり電気をつけた!
さぁ出張前のささやかな眠りを邪魔しやがる蚊よ!出て来いや!
っつったらアッサリ出て来てベッド横の鏡に止まったので躊躇せず

“バチコーン!”
蚊、御陀仏!

うるさい蚊を退治したらば
これが不思議とよく眠れたのでした。
2時間とちょっとだけだけどな!

だから今日は1日猛烈に眠かった。
眠い時にたまたま宇部で乗ったタクシーの運転手が
「疲れてたり眠かったりする時には無理矢理頑張って働いちゃいかんね」
なんて話すもんだから思わず笑ってしまった。
たまたま最近疲れと眠気が重なり事故りそうになったのだと言う。
「無理をしたって損をするのはみな自分。
だからねそれ以来
あ、こりゃヤバいな、と思ったら
車停めて15分だけ眠るようにしてるんだ。
僅かな時間でもそりゃ~スッキリするもんだよ」
そんな事を方言丸出しで語っておられた。
半分は聞き取れなかったけど大筋でそんな内容だ。
僕は再び笑った。

でも何故『15』分?
まぁどうせその数字に
根拠は無いだろう!

さて、山口県での仕事を終えて
僕は一路山陽本線で広島を目指す。
日も暮れて何だか眠くなってきた。
iPodの電源を入れイヤホンを耳へと挿入する。
昨日買った『ユニコーン』のニューシングル『裸の太陽』を再生した。

♪確かめよう 何が起きるのか 見とどけよう 何かゆれてる
確かめよう 何がまっているのか かたむけよう 何かきこえる
ほらきこえる まだきこえる 何がきこえる♪

何かきこえる、その何かが
蚊の羽音でないのは確かである。
そんな事あってたまるか!
僕の眠気がすっ飛んだ。

今日から山陽・四国回り。
この先何が起きるのか
楽しみでは、ある。
むにゃむにゃ。

めけめけ~。

写真。『裸の太陽』

お土産シリーズ北・潟ガッタガタ!

2010年06月13日 12時51分44秒 | 出張中の日常シリーズ
今朝早目に起床するもテレビをつけたままウトウト。
再び目覚めたら『いいとも増刊号』で何故か『ヘリョン』が流暢にトークを繰り広げている。
あれ?おかしいな?これ『サンデージャポン』じゃないよな?確かに『いいとも』だよな?
それにしても『ヘリョン』日本語上手くなったな~、あれ?『ヘリョン』太ったな~
なんてどーでも良い事を「ヘリョン、ヘリョン」と考えつつベッドから這い出てテレビに近づいてみると
その『ヘリョン』は『青木さやか』でした。
あはははは…。
成る程、『青木さやか』なら、そりゃ~日本語ぺらぺら“喋られる”わな~。
あはははは…でも
「似てるな~!」

それはそうと『青木さやか』久々に見たな~。
お笑いタレントの産休後の一線での復帰って精神的にも肉体的にも大変なんだろうな~。
とか思いながらチャンネルを『サンジャポ』に変える。
視聴者のチャンネル権は自由である!

んで、寝ぼけた顔を洗って、目覚めて早々何故だかアイス『ガリガリ君』を食べる。
↓これ、食べた『ガリガリ君』

『ガリガリ君』を食べてる僕は『デブデブ君』。
そういうこっちゃ無しに。

んーーーっ!冷え冷え!
脳味噌も全身もひんやり何故かアラスカ気分―――っ!
おかげで目覚めシャッキリだ!
起き抜けの『ガリガリ君』、良いかも!
なんつってそんな感じの休日の日曜日。
嗚呼、休みって良いもんです。

昨日の土曜日もまたダラダラしただけの休みでした。
暑さからか、やけにビールが美味くてゴクゴク飲みすぎましたけど。
相変わらず銭湯行った帰りに本屋さんで買った漫画は『宇仁田ゆみ』の『酒ラボ』!
↓これ『酒ラボ』

下戸な主人公『アワモリ』くんが農業大発酵醸造学研究所で日本酒の研究をする!?
何やら怪しげなドタバタ漫画です!
まだちゃんと読んでないけど面白そうっす!

さてさて、これからまた今日もダラーっとした休日を過ごすわけですが
ちょいとその前に、出張帰りお決まりのどーでも良いぞ!のこのコーナー
「イッてみようっ!」

『お土産シリーーーズーーーッ!』

日本全国をグルグル営業で回る僕。
出張帰りにゃ自分で自分にお土産購入だっ!
もちろん食うのも自分だ、ブクブク太れ!
ガッハッハッハッハッ!

さて先週の出張先は北陸・新潟。
最終日は新潟だったので今回のお土産地は新潟でR!
新潟土産、まずはこれ!

『新潟・こしひかりロール』!
こしひかりの米粉を使用したロールケーキです!
なんとなく目に付いたので購入してみました。
もっちりとした食感が後を引きます!
クリームもたっぷり!
美味い美味いとバクバク食べてブクブク太るブー!
美味しゅうごじゃりましたブッヒヒ!
そんでもって、も1つ土産はこれ!

『浪花屋・元祖柿の種』!
新潟と言えば柿の種っす!
そうそう、この缶に入った柿の種!

どこか懐かしく、間違いなく美味い!
早速ひとつぶ、パクリ、カリッポリッ、ほら美味い!
これでビール飲みすぎた!あははは。

それではついでにこっちもイッちゃいましょうか!

『お土産シリーズ出張写真編』

出張中に撮っていたどーでもいい写メをせっかくだから載せちゃって
ついででなんだけど振り返っちゃおうっちゅうコーナーです!
まずは初日の福井より。
なんとも涼し気!風鈴いっぱい!

福井駅中にて風鈴がたくさん吊られておりまして
なんともちょード迫力だったもので思わず写メり!

で、金沢入り。

駅周辺も大分様変わりしてきております。
出張ではじめて来た10年前とはまるで違う風景。
時が経てば街も変わる。
それが良いか否かは別として。

さっきの金沢駅の何やら木が組まれたようなヤツに接近!

これ、やたら目だってます。

すると駅前に巨大“ヤカン”を発見!

渋谷のハチ公像状態で、石川の若者達がわんさと集まって待ち合わせ場所になっとりました。
アートだねー!

こちらは近江市場。

バスの中から写メり!
観光客やらご老人やらで賑わっていました!

金沢を後にして富山到着。
駅前のポスト。

乗っかっているお爺さんの意味が不明。

こちらは富山城。

外から撮ったら光っちゃった。
中にゃ入れないからなーと思いきや
余裕で入れて近づけちゃった!
パシャり!


新潟に入りまして花火で有名な町長岡の駅前モニュメント。

さすが花火の町ならでは!
これ、結構デカかったです。

んで新潟をクルクル回り新幹線Maxときで帰宅。

そんな今回の出張でした。

いや~、本当、これら、マジで、どーでもいい写メだらけだわ!

さてひとまず北陸・新潟出張が終わり一休みしとりますが
「あ」っちゅう間に、容赦なく再び明日よりまた出張でございます!
あ~こりゃこりゃ。
今度は山陽四国。
そちらでも楽しく美味しいお土産を持ち帰れるよう期待しつつ。
まあ多分やっぱりマジどーでもいいものばっかりなんだろうなぁ。
素晴らしい土地へ行っても
行っているのはどーしようもない僕だから。
あ~こりゃこりゃ。

せめて仕事は快調に行きたいものです!
シュビビーン!

めけめけ~。

写真。色々。

『らーめん放浪記』麺78本目・野獣。

2010年06月12日 15時25分22秒 | 連載書き物シリーズ
『らーめん放浪記』純情旅情編。


〈3-(24)・野獣〉


「九サンッ!!!!!」
「あんた!?」
「来たね!」
「ガッハッハッハッ!」

広島市中区胡町に佇む小さならーめん屋台『黒猫』の中で
一同が一気に叫んだその時
薄ぼんやりと浮かんだ月に向かって
猫も一緒に鳴きました。

「ニャー」

猫の鳴き声に?いやいや突然の訪問者の叫び声「九サンッ!!!!!」に反応し
振り返る『羊助(ようすけ)』さんの眼に飛び込んで来たモノは!
くたびれてはいるけれど、シワは増えてはいるけれど
おぼろげながらも感覚的に良く知った顔!『羊田 妖子(ひつじだ ようこ)』その人です!
そして“その人”である『羊 命酒(よう めいしゅ)』さんの瞳に飛び込んで来たモノもまた!
大人びてはいるけれど、見ちがえる程立派に成長してはいるけれど
おぼろげながらも感覚的に良く知った顔!『羊助・YO―SUKE』その人だったのです!
そんな現実を確認し確信しようと懸命に脳味噌を震わせながら
暫し、暫し見つめ合う2人。
羊助さんは一旦、カウンター向こうで呆けている羊さんの叫んだ相手『九さん』とやらに眼を移し
その奇妙奇天烈な顔とファッションをジッと見つめた後
再び振り返りノレンの下で真っ青な顔をしている羊さんを見つめ直してから
何かがプッツリ斬れてしまったかのように
それはそれは恐ろしいくらい大きな声で叫びました。

「な・ん・じゃ・!?・あ・ん・た・ら・はーーーーーーーっ!!!?」

その声はもはや売れっ子歌手羊助さん特有の美声でも何でもない
ただのオスの獣のうめき声そのものです!
叫ぶ羊助さんの眼はつりあがり鼻の穴と毛穴までおっ開き
頬をプルプル震わせて、唾液が泡となりブクブクと弾け
チャーミングポイントの八重歯も今やただの牙!
清潔感のある整った顔立ちの美男子羊助さんが見る見る崩れてゆきます!

一体全体羊助さんはどうしちゃったのでしょう!?
一体何が彼をこうまで変えてしまったのでしょう!?
彼にネットリと住み憑く邪悪な闇が
何らかのきっかけで眼を覚ましてしまったようですが!?
そのきっかけは、羊さん!?それとも九さん!?
それとも…。
陽のあたる場所に住むモノあれば闇にのみ活き活きと住むモノもあり
そんな闇でしか生きてゆけぬ何モノかが
今夜“闇開き”猛威をふるいだしてきたようです!

こちらもまた闇の住人『犬山 源五郎(いぬやま げんごろう)』氏が叫びました!
「ガッハッハッ!
さて、ジンギスカンナイトパーティのはじまりじゃ!」
中華鍋をオタマでおもいきり殴る犬山氏!

ゴガォォォン!!!

すると!
あれあれ、なんとも摩訶不思議!
犬山氏の叫びを聞いてか聞かずか
カウンター上のラジカセが『ジンギスカン』を奏ではじめましたよ!

ジンギスカン Dschinghis Khan


♪ジン ジン ジンギスカ~ン
ヘー ライター ホー ライター ヘー ライター インマーワイター
ジン ジン ジンギスカ~ン
ヘー メンナ ホー メンナ タンット ゾーヴィー インマー♪

カウンター内側では店主『猫田 麺吉(ねこた めんきち)』青年が
すくい上げ♪チャッチャッ♪と湯切りした麺をキレイで妖艶な色のスープにくぐらせ
「へい!お待ち!」
完成したらーめんを勢い良く羊助さんに差し出しました!
羊助さんはいきなり立ち上がりそのどんぶりをムンズと掴んで一気にすすり込みます!
ズズズズズズズズズーーー…
「ぶはーーーーーーっ!!!」
羊助さんの目鼻口から麺とスープがほとばしりました!
強烈に魅惑的な匂いが辺り一面に広がります!

「う・ま・す・ぎ・る・ぞーーーっ!!!」

なんて危険な味なのでしょう!と、考えながら食べているのでしょうか
羊助さんはここのらーめんが“人肉人骨らーめん”である事など全くもって知らぬまま
一気にむさぼり喰らいます!

そんな様子を腰抜かして震えながら見つめる羊さん!
「あわわ…あわわ…」
獣の羊助さんはどんぶりを投げ捨てると
まるで獲物でも捕らえるかのような俊敏なスピードで
そんなへたり込む羊さんの頭めがけて牙をむき
ヒラリ飛びかかったかと思った瞬間いきなりガブリと噛み付きました

「ぎょえええええええええーーーっ!」

夜明け前の街中に鳴り響く『ジンギスカン』のメロディが
この恐ろしい惨劇を何故だかコミカルに変換しております!
羊さんの後頭部から
ぴゅーーーっ
と血液が水鉄砲の水みたいに飛び出しました!

ラジカセは歌います!

♪ウント マン ホールト イム ラッヘン♪

羊助さんは叫びます!

「ウォッホッホッホー♪!」

歌い続けます!

♪インマー ラウター ラッヘン♪

羊さん狂って笑います!

「アッハッハッハー♪!」

屋台『黒猫』に並んでおられたお客達皆は愉快に踊り狂うのです!

♪ウント エア レールト デン クルーク イン アイネム ツーク
「ウッホッホー!」♪

犬山氏はそんな光景を小説の書かれた紙の束を丸めて
まるで望遠鏡の様にして眺め滑稽だとあざ笑います!
「ガッハッハッ!
ジン!ジン!仁義好かん!
ヘイダラ!ホイダラ!ヘイダラ!ホダララ!じゃ!
仁義など好かんのじゃ!ガッハッハ!
共食いじゃ!近親相姦じゃ!親殺しじゃ!
なんて実は血が繋がっているか否かは定かでないだろが!
そんな事ぁどうでもよろしい!
親が闇世を生き抜く為に子を喰らい骨を捨て
子がまた闇世を生き抜く為に憎い親喰い血を繋ぐ!
こうして闇は広がって増えて伝染して繋がってゆくのじゃ!
互いが互いを滅ぼせ!
それがまた次なる獣の血となり肉となり骨となるのだから!
ガッハッハッ!」
「おいおい爺さんまた暴走かよ!
ここで2人に死なれちゃ困るだろうが!」
と猫田青年。
「小説返せ!書き直す!もう、バカじじい!」

ガリ…ボリボリ…ゴリ…ガリガリ…

羊さんの頭蓋骨が砕けるような音を発しました。
羊さんは無抵抗です。
本当に自分の身を羊助さんに捧げているかのようにも見えます。

そんな羊さんに対して何やらブツブツ念仏のようなうわ言を唱える獣の羊助さん。
「…ろくでなし…ろくでなし…あんたは本当…ろくでなしの母親だわ…
ろくでなし…そんな親の子である僕は…そくでなし…ろくでなし…」

すると
鳴り響く『ジンギスカン』の音にかき消されるくらいの声で
羊さんが歌いだしました。
それはまるで羊助さんを優しく優しく包み込むようにも
ゆりかごの中の赤子に歌を唄い聴かせてあげているかのようにも聴こえます。

「♪さくらぁ…
胸のつぼみ開くわ…
あなたへひらり舞い降りて…
素敵な大人になるの…
さくらぁ…
お願いそっと受け止めて…
少し背伸びしたわたしを…
抱きしめてKISSして…
Darling 今わたしはあなただけのもの…♪」”

ゴリ…ボリ……。

骨が軋み砕ける音がピタリと止んだのは
羊さんの歌声のせいでしょうか。
いや、違います。

ゴツッ!

倒れこむ羊助さんの横で
その羊助さんを思い切り殴り倒した九さんが立っておりました。
止めたのは
九さんです!
羊さん、九さんがあなたを助けてくれたのですよ!

「おい小僧…
オイラの女に手をだすんじゃねー!」
白目を剥き痙攣して倒れる羊助さんに上から言葉を浴びせかける九さん。
グッタリと気を失った羊さんを抱きかかえます。
愛の力は偉大です。
助けが少し、遅すぎますが。

そんな九さんに猫田青年がひとこと。
「大変良くできました!」



夜明けと共に
おやすみなさい。



     



「…だからごめんなさいね、ひどい顔でお目にかかる事になってしまって。
クマ出来ているって、よく眠れていないのよね。
いつの間にか傷作っちゃってるし、腫れちゃって、もう嫌!
なんて、あははは。
何か不思議な出来事を昨晩…いや今朝方体験したように思うのだけれど
もう1人の僕と出合ったような
母親の愛に包まれたような、愛を食べちゃったような、そんな不思議。
え?愛は憎しみとイコールだって?
お客さん、あなた週刊誌見すぎ!
ご心配なく、僕は両親とはすっごく仲良しなんだから!
あははは、なんてね、そういう事にしておきましょう」

夜が明けた。
そしてすぐさま夜が来て
『羊助・YO―SUKE』さんは
広島の某ホテルでディナーショーの舞台に立っていた。

「なんて、内輪なお話は程ほどにしておきまして
え?不思議な事って何って?
ごめんなさいね、あまりよく覚えていないのよ。
この歳でボケたかしら
あははは、おかしいでしょ?
でもね、1つだけはっきり覚えている事はあるの!
広島の皆さんにとって、すっごくお得な情報!
あのね、僕、とーっても美味しいらーめん屋さん見つけちゃった!
場所は中央区胡町!
屋号は『黒猫』!
すっごい行列だから行くなら数時間待ちは覚悟で行ってね!
あんな味のらーめん、食べた事ないわ!
どんな味かって?
何て表現したら良いかしら
う~ん、そうね
人…の…味…
そう!『人情味』ってトコかしら!」

~~~~~♪♪♪

バックバンドの演奏がはじまり
『羊助・YO―SUKE』は再びキリリと歌手の顔になる。
そしてそのまま大ヒット曲『ろくでなし』を熱唱。
お客さんは、そんな彼のトリコになっていた。

「♪怖いこの屋台で
らーめん食べたから
闇の思い出はボヤケてきたらしい~
僕は両親に捨てられていたんだワ
母親はこの僕を生ゴミと呼ぶから~
ろくでなし ろくでなし
なんてひどい アーウィ!
云いかたぁ

闇でなし 人でなし
なんて気持ち 良ウィ!
生きかたぁ~!
パパーラパーラパパーラパーラ
パパーラパパーララパパーラー♪」

歌詞が変わっている事など
見惚れ聞き惚れている観客もバックバンドも
そして無意識に歌う『羊助・YO―SUKE』自身すらも
まるで気付く事も無く。

お話は
更に更に深い闇へと
落ちてゆくのだった。


♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪

街に夜鳴きの音(ね)が響く。

めけめけ~。

『らーめん放浪記』つづく。


(注)この物語はフィクションです。

写真。おやすみ羊。

バカヤロー!

2010年06月11日 17時17分35秒 | 出張中の日常シリーズ
梅雨目前の暑い北陸を抜けて昨晩新潟県入りした僕の出張も本日が最終日。
こちらも梅雨目前の新潟県はやはり同じく暑かった。
しかし同じ暑さでも北陸とはちょっと違うかなぁ。
ものすご~く“ジンメリ”している様に感じる。
新潟の冬はほとんどの日が鉛色の曇り空だという。
当然雪も多いらしい。
水分をたっぷりと吸い込んだ重たい雪がドンドコさ降り続くそうだ。
それくらい新潟は常に多湿ってわけ。
成る程、だから夏もこんなに“ジンメリ”度が高いのか。
なんて何の根拠も無い事を想い1人勝手に納得。
バカだなぁ、そんな単純な理由であってたまるか。
そんな事ぁどうでも良い。
とにかくただただ暑さにやられて困る訳だ。

暑い中を今朝も朝風呂に入り無駄に身体を火照らせて
せっかく風呂でキレイにしたのに
上がって早々汗だくで意味なしみたいな。
クーラーをギンギンにかけて汗が引けた頃
部屋を出てフロントにてチェックアウトの手続きをとった。

出張中は報告書と注文書を毎日会社へFAXしなければならない。
大体がそれをチェックアウト時に宿泊ホテルのフロントへ頼む訳だ。
今朝も昨晩泊まった『ホテルアル○ァワン長岡』にて
いつもと同じく送信を依頼した。

今時FAXなど、んなもん簡単にスムーズにスピーディーに送れるものを
何故かいつまで経ってもフロント女子は戻って来ない。
おかしいな~。
そのホテルの事務所は奥にあるのだが
そこはフロントから丸見えなので
気になってついつい覗き込んで見ちまった。
じぃっと観察してみて分かった事なのだが
その女子5枚の書類を1枚1枚分けて5回通信し流しているご様子!
えぇ!?マジでか!?
何をやっとんじゃいワレ!
誰か教えてやれよ!
1回の通信でまとめて送れるって事を!
教えるまでも無い常識か。
まぁたまたま今朝はさほど急いでなかったからさ
間違い無くちゃんと5枚送れてりゃ別に良いけどもさ。

なんつってたらその女子
通信待ち中に僕の原稿読んでんの!
おい!バカ!プライバシーってもんがあるだろうが!
読むか普通!?
まぁ大した原稿じゃないから良いっちゃ良いんだけど…
オープンなフロントなんだからもう少し気を使った方が良かろうに。

なんて思いつつちょー遅ぇ送信終了後に原稿受け取りホテルを出て
駅のパン屋でモーニングを食べて
タクシーに乗り込みお取引先さんへと向かう。
道中車内から会社へ仕事開始の電話をかけた。
するとどうやら今朝送ったFAXがちゃんと送られて来ていないとの事。
なーにをやっとんじゃ!あのフロントはっ!
もたついて効率悪くてしかも送信ミスとはっ!
いい加減にしろっ!

せっかく冷めた身体がまた熱くなり
汗、吹き出す。
バカヤロー!

その直後、お取引先さんを目前にタクシーが朝の渋滞にハマる。
もう直ぐそこだからここでおろしてくれと頼むも
「危ないから」と運転手は僕の下車をかたくなに拒む。
危ないのは分かる。
分かるけどよ
オイオイそんなもん路肩に止めりゃ済む事だろうが!
しかもこんなに渋滞していて危ないもクソも無いだろうに!
だいいち動いて無ぇし!
マジでこっちは急いでんだよ!
あ!メーター上がったよ!
おい!本当マジふざけんなよジジイてめー!
なんてもめつつ下車。

この怒りでまた体温上昇す。
暑いぜ!ウギャーッ!
バカヤロー!

いやしかし、こうも暑いと人間ボ~っとしちゃうかイライラしちゃうか
どちらにせよ壊れちゃうものだ。
壊れた者どうしが関わり合うものだから
そりゃもう事は良い方向にゃ進まんだろう。

長岡で仕事を終えた僕は電車に飛び乗り新潟市内へと入った。
新潟駅からバスに乗り継ぎお取引先さんのある街へと向かう。
バスには乗客が数名。
主婦かお年寄りばかりだ。
僕は一番前の座席に腰掛けた。

「大変危険ですので
お降りの際はバスが完全に停車してから席をお立ち下さいね。
ご協力お願いしますね」
出発早々運転手がマイクでアナウンスを入れた。

さて暫くは乗車客はおれど降車客はおらずにバスは新潟市内をくねくねと進む。
暑さと車内冷房の涼しさと単調な走りからか
運転手もずいぶんとくたびれたご様子で
時折あくびをしたり身体をひねったりして気分を転換している。
じきに

ピンポン。

下車を知らせるブザーが鳴った。
と思ったら直ぐに運転手のアナウンス。
「停車してから席をお立ち下さいね」
後ろを振り返ると
バスはまだ走行中だというのにお婆ちゃんがヨボヨボと席を立っていた。
悪びれた様子もなくお婆ちゃんは運賃を支払い下車して行った。
また暫く走ると

ピンポン。

ブザーが鳴る。
これまた直ぐアナウンス。
「危ないから!停車してから!席を立って!」
運転手ピリピリムード。
振り返るとまた別なお婆ちゃんがヨボヨボ。
いや、見るからに本当危なっかしい。
お婆ちゃんは「はいはいはいはい」と“はい”を連呼しつつ下車。
また暫く進むと

ピンポン。

アナウンス。
「あのねお客さん方!
何回言えば分かるの!?
本当に危ないの!
だ・か・ら!完全に停車してから席立って!
当然安全運転はしてるけど!
何かあったら私と会社の責任になるんだから!
お願いしますよ!」
振り返るとご婦人が仁王立ちだ。
「何よその言い方!」
ご婦人かなりご立腹なご様子。
「いつ立とうが私の勝手よ!
客商売でいちいちうるさいのよ!」
「お客様の安全を守るのも私どもの勤めなんです!
ご理解下さいよ!」
軽い言い合いの末、ご婦人は運賃を運賃箱にガヂャン!と投げ入れ下車。
どちらも口には出なかったが会話の節々に
“あぁ!もう!暑いのにイライラする!
バカヤロー!”
っちゅう怒声が聞こえて来そうな言い争いだった。

何はともあれ暑さは人をぶっ壊す。
ただこれしきの暑さでぶっ壊れてたんじゃ
夏本番が思いやられるぞなもし
おい!人間!
なんて事を新幹線の車内で涼しく書きながら
快適に東京へと戻る僕なのであった。

めけめけ~。

写真。新幹線Maxとき。

『ホテルの窓から』寂れ栄え。

2010年06月10日 17時13分36秒 | 出張中の日常シリーズ
あぁ…今日の北陸も暑かった…。
早くも真夏なみの気ダルさ!
水分ばかり摂って出してフライング夏バテ気味!
そんな中を特に気合いも入れずタラ~…っと回る。

タラ~…はタラ~…なりになかなか良いもので
先方もタラ~…っとしていたりするからかしら
意外と商談も上手く進んだりして。
気合いが少し抜けてるくらいが丁度良いのかも。
やたら意気込んでるとそれだけで暑っ苦しいもの。

さてさて北陸出張行程はっちゅうと
昨晩のうちに富山入りして本日富山・滑川・黒部と回る。
身体がタラ~…しとると汗腺や膀胱もタラ~…っとしちゃうようで
出張初日から引き続き相変わらず汗と残尿でチノパンしみしみだ。

富山では毎度当ブログお馴染みのホテル『ドー○ーイン』に宿泊。
ゆったりと一夜を過ごす。
特に何事も無く夜が明けて
今朝のタラ~…っとした頭と眼で外の景色を写メり。

パシャり!

っちゅう訳でいつの間にか始まり暫くご無沙汰していたど~でも良い企画
『ホテルの窓から』
宿泊した部屋から写メ撮ってあ~だこ~だウダウダ言うだけのコーナーっす。
過去色々あちこちの宿泊ホテルの部屋の窓から写メってブログって来た僕。
今回は『ドー○ーイン富山』803号室よりこにゃにゃちわでげす!

撮った写メが冒頭のモノ。
目の前に見えるはよく分からんがとても立派なお寺。
そのお寺とホテルに挟まれて駅前メイン通り『城址大通り』が走る。
『城址』っちゅうだけあり
向かって左手へ少し行った所に富山城がそびえ建ち
んでもってもう少し進むと富山駅にぶつかる。
写真右手にはメイン商店街『総曲輪商店街』が
城址大通りとクロスするカタチで連なっている。
遠くは立山連峰や富山湾が臨めたりするのだろうが
ここからではまるで見る事は出来ない。
とにかく何ちゅうか“のんびりがらんどう”とした街のイメージだ。

『ドー○ーイン富山』周辺は街の中心付近であるのだが
何とな~く薄ら寂しかったりする。
特に『総曲輪商店街』は暗く重っ苦しい。
昨日隅から隅まで歩いてみたが
それはそれは結構歩き疲れたっちゅうくらい長く立派なアーケードだった。
しかしその立派さは“今は昔”
立派が寂れに輪をかけてかえって寂しさを助長させ
かつての華やかな物語がカゲロウの様に漂って見えてくる。
いわゆるシャッター商店街ってヤツだ。

今や全国どこも同じような感じである。
中心街が寂れ華やかな賑わいは郊外へと移りゆく。
中心街から車で十数分行った所に巨大なショッピングセンターが建ち
そこを中心に大型店舗が連なって
ひとつのドデカイお買い物ゾーンが出来上がっている。
そこに行けば食事も楽しめ映画も観れたり
温泉入れて身体も鍛えられちゃって
病院もあるし何でも揃うし
いつ行ってもエアコンで夏涼しく冬暖かい訳。
だから子供からお年寄りまで
特に何するわけでもないんだけど
ただ何となく土日祝には“SC渋滞”になる程こぞって皆で群がっちゃう。
そんな調子の
どこでもありそうなモノを並べた店舗で構成された
どこでもありそうな街並みがどこにでもあって
ここ富山にも当たり前な顔してある訳だ。

ともすれば富山に来ておいて
あれ?ここ出雲?
あれれ?都城だっけ?
あれあれ?山形じゃねーよな?
旭川だったりして?
てくらいまったくおんなじ郊外の街並みに迷うのである。

シャッター商店街はそれはそれで何となく切ないが
郊外の巨大なショッピングゾーンも
ある意味悲しい未来が覗けちゃう気がして
見ていて切なく悲しくなって来たりもする。
やがて来る未来の街にも高齢化社会にも
郊外のショッピングセンター等は全く優しくない気がするからだ。

中心街を潰す様に郊外が栄え
郊外を潰す様にまた違う郊外ショッピングゾーンが生まれる。
そんな事をいつまでもタラ~…と
繰り返し続けてゆくような発想しか出ないくらい
人間てバカな生き物だったけ?
なんて無駄に広~いショッピングセンターを眺めながら考えてしまった。

ところで今日
富山で乗ったタクシーの女性ドライバーさんに
「お客様!
私前にもお客様をお乗せした事ありますよ!」
と唐突に言われて驚いたって事があった。
その方がおっしゃるには僕を2度は乗せているそうだ。
世の中にゃ似た人はいくらでもいるからなぁ
なんつって乗せた時の状況を詳しく聞いたらば
どうやら間違い無く僕のようだった。
山ほどあるタクシーの中
年間2、3回しか来ない富山で2回も同じタクシーに乗るなんて
しかも日に何十人もお客を乗せてる運転手さんがこちらを覚えていたなんて
なんちゅう偶然の重なりようだろう。

「私が乗せるお客さんはお爺ちゃんお婆ちゃんがほとんどでして。
失礼かもしれないけどお年寄りって皆同じに見えちゃうんですよ。
特徴掴みにくいから、顔も何もかも。
だから誰が誰ってあまりよくわからないのね。
たまたまお客さんは特徴的だったから
ほら大きなカバンお持ちだし
だから覚えていたのかしら」
成る程。
利用客はお年寄りばかりとは。

運転手さん曰く
皆同じに見えるそんなご老人方々は車に乗れない為
タクシーを利用して郊外から中心街へ出て来て
お買い物を楽しんでおられるそうだ。
お年寄り方々からしたら便利なハズの郊外が不便で
廃れていても慣れ親しんだ中心街の方が遥かに楽しいらしい。

その土地土地での住民生活の『利便性』と『重要度』をしっかり考えた街造り。
そんな当たり前な事が
これからの未来の日本にゃ大切になってくるのかもしれない。
普通過ぎるくらい普通な事なんだろうけどね。

これから益々増えゆく
お爺ちゃんお婆ちゃんは
皆同じ顔じゃないよん。

めけめけ~。

写真。ホテルの窓から。

週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!はやしんのめけめけ年寄り電話相談室IN 石川&富山・35

2010年06月09日 17時23分54秒 | 毒ラジオ・毒宇宙!
ザザッ
キュイ~ン
…道路はまるでカルガモ一家のお引っ越しが如く
越前クラゲが富山から石川へお引っ越ししている為
ビチャビチャウネウネ気持ち悪いクラゲ大渋滞が起こってるっちゃ!
ウチのもビチャビチャウネウネだっちゃ!
イヤ~ンまいっちんぐ!
次の『まいっちんぐマチ子のイヤラシ交通情報』は6時50分からです。

マチ子CHAN!もうグロいエロスは勘弁してくれ!
さぁ時刻は間もなく5時。
本日のラジオは『はやしん』がお送りしますYO!

CM
これ、スカトロ画像を観る為の
SONYのブルーレイ!

5時です!

週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!
『はやしんのめけめけ年寄り電話相談室』!

〈Music・IN〉
♪ダイヤル、ダイヤル、ダイヤル、ダイヤル
回して!
入れ歯を、入れ歯を、入れ歯を、入れ歯を
外して!
もしもしドシドシ
物忘れドシドシ
何でも聞いちゃお
ハイハ~イ!
年寄り電話相談室♪

ヤクーッ!

おまっとサン!
地域密着系爺婆エンターテイメント
石川&富山に出没!リンリン電話相談天国!
私があなたのお悩み解決本部長はやしんDEATH!
本日はホタルイカと共に沖漬けにされながらお送り致しております!
Hなホテルで身体も火照るからって
イカが火照ってホテルイカ!ピカーッ!
肛門から光を放つホタルイカが!ピカーッ!石川に現る!
ホタルイカピカチュウ!ピカーッ!
ピカチュウの沖漬けはイカがでしょうか?
内臓から良いワタ出てるYO!黄色いヤツでろんでろんだけどNE!
22性器…22世紀は超高齢化社会でボケたドラえもんが続出!
これぞまさに“ボケもん”だよね!
22世紀の石川名物ボケもんとピカチュウの沖漬けはイカがですか?
乳首からピカーッ!
そんな石川遼ナイスバンカー砂だらけの金沢シティから
私はやしんが本日お送り致します東尋坊にハナクソ遠投ラジオDEATH!

っちゅう訳で、え~、脳味噌沖漬けな皆様!
人間の老化による老後の為の高齢化社会
いかがお過ごしでしょうか!
やがて来るあの世での生活を幸せに迎える為にも
この世に悩みや疑問の置き土産は禁物!
いつポックリ逝っちまってもおかしかニャーそんな“爺婆'S”の皆様の
悩みや疑問質問に全てお答えしちゃおうという番組でございます!
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥!
「聞く!」
と言って肛門さらけ出して「菊」
このダジャレは一時の恥!
「聞かぬ!」
と言って木製の船を出し
「木カヌー!」
このダジャレは一生の恥!
さぁ今日もホクロ毛を育てながら
お送りしちゃいまSHOW!

ヤクーッ!

この放送は『金沢で伝統工芸やってる日本びいき外人』の提供で
兼六園の植木の1つ
『ホタルイカラジオ放送局』より
年寄りの漁師に焦点を絞ってお送り致します!

ヤクーッ!

さて悩み疑問質問なんでもござれの受け付け電話番号はこちら!
『076の(230)の3043』
『076(230)3043』
『オナろう!兄さんおっさんお爺さん』
までどしどしリンリンかけチャイNA!

“チンチロリン チンチロリン”

お!早速電話DEATH!

“ガチャ”

灰!
年寄り電話相談室DEATH!
喪死喪死ぃ~!
「加賀百万石!百まんご苦!百万悟空!」
あぁまたキチガイか…
お名前をどうぞ。
「加賀研二DEATH!
あ、違うか!羽賀研二DEATH!
誠意大将軍!お・ん・な・好・きーーーっ!」
えーはい羽賀研二さん。
「誰が羽賀じゃ!アタシャ加賀じゃよ!加賀まりこ!
石川は加賀じゃ!加賀のまりこたぁアタシの事じゃ!」
名前も性別も変わっちゃったYO!
「アタシャねぇ
ここ石川の地に伝統工芸木彫りのクマを流行らそうと必死で活動中がいや!
しかし石川じゃ木彫りのクマは流行らんぞいや!
アタシャ悩んだやがいね!
散々悩んでアタシャ新境地を切り開いたがいね!
それが木彫りのホタルイカ!
売れるかいや?」
……え?…えぇ!?
終わりかいな!
めちゃくちゃな方言でしたが…えぇ…はい…了解しました!
お答えいたしましょう!
ではここで本日のスペシャルコメンテーターをご紹介!
今回はなんと富山から
日本全国足で稼げ!『富山の薬売り』先生に特別おこし頂きました!
早速『加賀まりこ』さんの相談事
“木彫りのホタルイカは売れる?”を聞いてみますね。
「がいや!ぞいや!やがいね!」
…えぇ先生いかがでしょう?

“ヤクーッ!”

「おぉ!?」
“ヤクーヤクーッ!
ヤクヤクーッ!
ヤ~クーッ!
ヤクーーーッ!”
「おぉ!めんこいのぅ!」
“ヤクーッ!”
「あぁ…なんてめんこいぞいや」
“ヤクーヤクーッ!”
「おぉっほほぅ!
めんこいめんこいぃ!」
“ヤヤクーーッ!”
「なんと!
めんこいのぅ!」
“ヤックーッ!”
「おぉ!ラッパのマーク!
成る程!
売れないと!
よし!じゃあ売らない!」
えぇ!?
“ヤクーッ!”
「ならばモンゴイカに挑戦だ!」

…え~ではそんな彫刻刀さんへ1曲。
石川といえば『石川秀美』で『夏のフォトグラフ』

〈Music・IN〉
♪薬丸のフォトグラフ 私は迷わない
花まるマーケットに薬丸を焼き付けてヤクー!
……♪
〈Music・END〉

“チンポロ、チンポロ”

続いての電話DEATH!

“ガチャリ”

灰!年寄り電話相談室DEATH!
喪死喪死ぃ~!
「ぼぼぼくは立山黒部アルペンルートをこよなく愛す
アルペン、あルンペンこと山下清画伯、画吐くなんだナーーーッ!」
は?
「またの名をおにぎり男爵といいます!」
はぁ…まぁご相談をどうぞ。
「ぼぼぼくはスーパーの折り込みチラシで切り絵を描く画吐くなんだナーーーッ!。
画を吐く様に描くから画吐くなんだナーーーッ!
オエ~!オエ~!
黒部ダムはOH!マンダム!とも言うんだナーーーッ!
♪こんなに好きなのにツレないなナーーーッ!♪
富山の地で長江健次に憧れ続けて3日
おにぎりが食べたいんだナーーーッ!
食べても良いかナーーーッ!?」
……えぇ!?
…はい
それでは聞いてみましょう。
富山の薬売り先生いかがでしょうか。

“ヤクーッ!”

「何と!?」
“ヤクー!ヤクー!
ヤクヤクーッ!
ヤヤクーッ!
ヤヤヤクーッ!
ヤクヤクヤクーッ!
ヤクーッ!”
「何とまぁ!
麻薬の売人みたいなんだナーーーッ!」
“ヘロイン!”
ズブ!
「ナーーーッ!ナーーーッ!
地球がおにぎりに見えるんだナーーーッ!
食べてよろしかー!?
ガブーッ!ギャーッ!
口ん中血まみれの幻覚なんだナーーーッ!」
“ヤクーッ!”
「めんこいナーーーッ!」

ザワワ…ザワワ…

広いさとうきび畑は♪

ザワワ…ザワワ…

風がとおりぬけるだけ♪
なんて思わず歌っちゃいましたが、この音は一体?

ザワワワワワ!

ウギャーーーッ!
こりゃマチ子ちゃんのイヤラシ交通情報で言ってた
越前クラゲ大群の大移動だ!
くねくね全身をくゆらせながら北陸道を移動している!
と、あれは!

バヒューンッ!

北陸特急サンダーバード!
♪サンダーバード青く光る海 宇宙へゆけ風を巻いて♪
サンダーバードが金沢到着!

プシュー。

ドアが開いたら車内からこれまた大量の越前クラゲがザワワワワワ!
続いて北陸特急しらさぎ到着!

ガタゴト、キキーッ!
プシュー。

こちらも車内から越前クラゲがザワワワワワ!
金沢はもはやクラゲ祭りだ!
クラゲ御輿にクラゲ山車!
クラゲだクラゲだワッショイ!ワッショイ!
そこへ!
空から巨大な化け物がやって来て
大量なクラゲどもをバ~クバク!バ~クバク!
モ~グモグ!モ~グモグ喰い漁る!
何だ何だ!?こいつは何だ!?
リアルサンダーバード、天然記念物の雷鳥とリアルしらさぎだ!
しかも両者ともマイルドセブン5万箱分のでかさ!
巨大だYO-NE!

2羽はクラゲを喰い尽くし
石川県民を喰い尽くし
石川県自体をも喰い尽くして
隣の富山県に臭くて巨大なうんこをたれて
そのまま越後湯沢へと消えたのだった。

♪ザワワ…ザワワ…
広い北陸石川県は
ザワワ…ザワワ…
化け物がとおりぬけるだけ♪

くだらないから
また再来週!

♪ダイヤル、ダイヤル、ダイヤル、ダイヤル
回して!
入れ歯を、入れ歯を、入れ歯を、入れ歯を
外して!
もしもしドシドシ
物忘れドシドシ
何でも聞いちゃお
ハイハ~イ!
年寄り電話相談室♪

めけめけ~。

写真。金沢駅ホーム案内板。

しみじみて金沢。

2010年06月08日 17時08分26秒 | 出張中の日常シリーズ
梅雨入り前の夏に片足突っ込んだ季節お見舞い申し上げます。
カラカラとジメ~とどっち付かずの中途半端なこの時期に
昨日より出張で北陸に来ております。
昨晩は石川県金沢駅裏の『ア○ホテル』に宿泊。
本日は金沢をぐるぐる営業回りであります。

昨日に続き今日の北陸も暑い暑い!
ギラギラ太陽暑苦しくて
そのくせヤケにムシムシするし
常に汗がじんわりにじみ出ちゃって
じんわり汗が積もり積もって全身もうびっしゃびしゃであります!

今回は勝手な気分で
『ポール&ジョー』の薄い布地で薄い色合いのチノパンはいてきたもんだから
汗やら何やらの水滴が染み付き目立って目立って
まるで「何この人お漏らしでもしたのかしら」と思われかねぬ状態でして!
まぁ実際最近残尿感もひどいからして
リアルに“チビりおしっこ”の染みだったりもするのかもしれませんが
昨日からその染みを隠したりごまかしたりする作業にいちいち必死であります。

気付くといつの間にかついてる染み。
気付く度に慌てて肩掛けカバンを前に持って来て部分を隠し
染みが乾いて無くなるのをさりげない素振りで待つ。
幸いな事にこの晴天ですから染みの乾きも早く一件落着!
天気が悪けりゃ乾きも遅くなりますからね
暑いのは嫌ですが、とかく染みにはある意味晴れも役に立つ!
しかし!晴れ過ぎて暑くてまたまた汗をかく!
んでいつの間にかまた
「染み!」
ウギャーーーッ!

もういっそのことゲリラ豪雨でも降りゃ良いのに!
そしたらフルでびしょ濡れで
染みもクソもあったもんじゃねー全部染み!
雨水でカモフラージュ!みたいな状態になりかえって楽チンかもねー!
なんつってそうなったらやっぱり大変だ!
濡れたら風邪ひく!早急に傘させ!
おい!傘さしたら染みごまかせねーだろうが!
っちゅうかこの時期で汗だくって
加えて残尿て
お前体質大丈夫か!?おい!
と誰かに言われたり言われなかったり自分で自分に突っ込んでたり。

全くもう、汗だの残尿だの、染み染みって
『ポール&ジョー』が聞いたら父さん情けなくて涙出てるわ!な感じでしょう。
そもそも『ポール』も『ジョー』も父さんじゃねーし!
そういうこっちゃ無ぇって?
っつうかそいつら、誰?
ブ・ラ・ン・ド・!
アホか!なんつってなー。

さて昨夕仕事を終えた僕は
金沢駅中のスーパーで夕食やお酒やおつまみやらの買い出しに出ました。
ひとまず店内をグル~リ回遊しまして商品を物色致します。
どれもこれも美味そう!
特に地物の魚のお刺身やお寿司がひときわ輝き誇っております!

そいつを横目にお酒コーナーへ。
毎度出張定番の焼酎にビールをカゴの中へ入れる。
と、僕の目にモッコリ…いやいや『マッコリ』が飛び込んでまいりました!
最近巷で大流行りのJINRO『マッコリ』
僕も一度飲んでみたいなぁなんて以前からずっと思っておりました。
どうしよっかなぁ~、買っちゃおっかなぁ~、止めとこっかなぁ~
なんてしみじみ考えた結果
好奇心と衝動に負けてついついカゴに『マッコリ』を放り込む僕。
あぁ、お酒の魅力にゃ弱いっす。

んであれこれ買い物済ませてホテルチェックイン。
フロント手続きが済むと応対していた係の方に簡単なアンケートを頼まれまして
今『ア○ホテル』と『ジレット』が提携してキャンペーンをやっているとの事で
それ答えたらばヒゲソリ貰えちゃった!
しかも使い捨てじゃない立派なやつ!
良く剃れそう!ラッキー!

それからサウナ大浴場入ったりしつつ部屋でダラダラ過ごし
テレビ見ながら楽しみにしていた『マッコリ』をたしなむと…あれ?
想像してた味と違う!
発泡性のある濃いめのにごり酒を想像してましたが
そのイメージと現実はちょっぴり違っておりイマイチ…。
う~む成る程こんなんだったのね。
こればかりは好みの問題ですからして仕方ありません。
ホンワカした味わいは女性向きなのでしょう。
やっぱり僕はガツンとしている方が良いな
なんてそりゃ完璧アル中な発想だわな。
まぁでも物足りないにせよ一応美味しくいただきましたら
アルコールが体内にジワワワ~ンと染み渡り泥酔の後就寝。
お疲れさまっす。

さて今朝サウナ大浴場で朝風呂に入り
昨日いただいた『ジレット』のカミソリを早速使用しました。
驚きの5枚歯!驚きの切れ味!
ズバッと肉まで剃りすぎて
血がピューーーッ!だって。
ありゃりゃ、やっちまったぁ!
傷口を直ぐに押さえたタオルが赤々と染まりまして
新しいカミソリを古いカミソリと同じ力で使った事を後悔しつつ
『ジレット』のパワーをしみじみ想うのでありました。

汗染みて 酒もしみしみ 血も染みて
しみじみ想う 残尿の日々

うう…うう…。
しみったれちゃ~いけねぇぜ!

めけめけ~。

写真。『マッコリ』&『ジレット』

プロペラプレイ。

2010年06月07日 17時20分38秒 | ゲーム・PC・家電など
本日より福井→石川→富山→新潟出張であります。
今朝もまた早起きの始発で福井県入りして北陸本線で福井から金沢回り。
北陸もやっぱり暑かった!
そして僕は眠かった!
そんな北陸から
北陸とは全く関係のない
どーでも良い報告シリーズ!
今年もいよいよ

「扇風機、出しました!」

日に日に徐々に暑くなってゆく昨今
これからやって来るじめじめした梅雨にも
そしてジリジリ焦げる真夏の暑さにも備えて
しまってあった扇風機を昨日の日曜日に出しました。
去年の秋に役目を終えて収納庫でずっと眠っていた白いプロペラマシーンが
今爽やかな目覚めを迎えます!

しまう前に細かな部分までキレイに拭いていたっちゅう事もあってか
目覚めて手入れせずとも既にピッカピカ!
いきなりカワイイ奴です!
それでもまぁ一応やっぱり出すからには全体を拭きます。
せっかくだったら徹底してキレイな方が良い。
回るプロペラからボワ~っとホコリが部屋中に飛び散った!
なんて嫌ですし
念には念をってトコロ
儀式みたいなもんです。

フキフキ、カワイイ扇風機をフキフキ
グヘへ、何だか妙にいやらしい感じがしてなりませんが気のせい気のせい。
グヘへ、グヘへ。
ササッと元々キレイだった扇風機が尚一層キレイになった気がする中で
早速コンセントを繋いで半年ぶりの試運転。
ブルブルと勢い良く回るプロペラから穏やかな風がそよぎはじめました。
その羽の音はまるで小鳥のさえずり!

~~~~~~ピーチクパーチク♪
~~~~~~ピーチクパーチク♪

扇風機特有のうるささを微塵も感じさせません!
心地よい響きと肌触りよい風当たり
相変わらずプロペラ回転は良好であります。
昨日は良く晴れた気持ちのいい天気だったので
そのまま扇風機を軽く『弱』で回し続けて
部屋全ての窓を全開にし空気を拡散循環させてみたり。
窓から部屋へと流れ込んだそよ風がカーテンを優しくゆらし
そのまま扇風機にぶつかって軽くボヨヨンと跳ねっ返り
部屋中をクルリ回転してまた別な窓から外へと抜けてゆく。
数回スピンして換気扇へと吸い込まれてゆく風もある。
見えるわけないそんな風模様をぼんやりと眺めるヒトトキが妙に心地よかったりして。

Tシャツに短パンでコーヒーを飲みながら
風と共にユルリと過ごす休日の午後は
ここのところの忙い毎日と
そしてまた直ぐにやって来る出張ラッシュの日々との狭間に立たされた僕にとって
なによりもの贅沢なご馳走となりました。

グヘへ、扇風機のヤツめ!
いたずらに『強』のボタンをポッチリ押してみたら
カワイイ扇風機が強い反応をみせ
激しくプロペラを高速回転させて
ボディを微振動でピクピクときしませる。
う~ん!興奮!
何だかなまめかしくもいやらしい!
よ~し!ここのボタンはどうかな?
押したらどうなっちゃうのかな?
リモコンのボタンを優しくポチリと押した途端に
カワイイ扇風機はグイングインと首を振りはじめました!
まるで
「イヤン!バカン!ソコハオチチナノ!アハン!」
とでも叫び悶絶しているかのようであります!

グヘへ、グヘへ!

そうきたか!ならばこれはどうだ!
カワイイ扇風機の“顔面”めがけて「ふぅ~っ」と息を吹き掛ける!
すると僕の口から出た「ふぅ~っ」て音が
プロペラで弾かれて砕けて振動して
「ヴ・ヴ・ヴ・ゥ・ゥ・ゥ・~…」
になっちゃった!
ほっほぅ~!こりゃ面白い!
よし、子供の頃によくやった“アレ”いってみよ~か~!なんつって
まるでカワイイ扇風機に口づけするかの様なくらいにまで顔を接近させて
僕は思い切り顔に風を受けながらヒトコト!
「ワ・レ・ワ・レ・ハ・ウ・チ・ュ・ウ・ジ・ン・ダ・ァ・ァ・ァ・~…」
あはは…エロバカおやじ
色気のカケラもありませぬ。

そんなカワイイ扇風機さんとの快楽…いやいや快適なヒトトキを置き去りに
今日からまたしばらくはホテル暮らしとなる僕。
「ア・ア・サ・ミ・シ・イ・ワ・ァ・ァ・ァ…」
と言ったか言わずか
扇風機は自宅に一人…いや一機で留守番です。

本日は金沢泊まり。
普段の夏は自宅でエアコンつける事がほとんどない僕。
もっぱら扇風機と過ごす日々でありますが
出張中はこれ、ちょいとエアコンと浮気しちゃう訳でして。
扇風機よりもハイテクな
今時のエアコンの感度はどんなもんかいな?
グヘへ、グヘへ!なんつって
全国各地にやたら色っぽいエアコンあり!
エアコンでブイブイ言わせて
自宅にゃ扇風機が枕を濡らす!
罪な男よ!グヘへ!
なんて、もう!いやらしいわ~!

大汗だらだら流しつつ
機械に向かってキモい笑みを浮かべる
バカ変態が北陸路をゆく!

めけめけ~。

写真。扇風機。

こちら○○マート△△駅前店の加藤(仮名)!

2010年06月06日 14時22分26秒 | 愚痴をポロリの日
最近じゃあちこちのお店でポイントポイント言っとりまして
そのお店ごとにポイントカードを発行してもらうもんだから
ポイントよりもカードが溜まってしまってお財布パンパンで大変っちゅう事があります。
かくいう僕もその“お財布パンパン”の口でして
膨れ上がった財布からポイントカードの束を取り出して
「どれだ?どれだ?この店のカードはどれだ?」と
レジの前で日々トランプのシャッフル状態です。
雑貨屋さん等へ行けば『カードケース』なる便利な仕分けグッズが売られているのですが
特にそこまでせんでも…と思ってしまい
どうもそれって僕としてはいまいち使う気になれない。
いや、あの、恥ずかしながら
実は当社でもその『カードケース』を売れ筋商品として販売しているので
売っている本人が「使う気になれない」なんてあまり大きな声で言えんのですが。

そうそう、そんなポイントも徐々に一本化の動きが出始めておりますね。
多方面で貯まったポイントをマイレージバンクやドコモポイント等に振り替えて使う事が出来る。
そのヒトツとして『TSUTAYA』のTポイントっちゅうもんがあります。
協賛している企業やお店が多いため当然使う機会も多くなるのでポイントの貯め甲斐がある。
もちろん『TSUTAYA』のレンタルでもポイントは貯まりますし
コーヒーショップやガソリンスタンド、タクシーやコンビニエンスストアー等々でも
協賛会社ならばポイントを加算する事が出来ちゃう。
僕の生活スタイルからしてこの『Tポイントカード』は1番使うポイントカードとしてマストなアイテムのヒトツなのであります。

そんな『Tポイントカード』を僕、先日失くしてしまったのですが!
それにまつわる、おかしくも腹立たしいお話。


とある日、仕事帰りに
僕の住む街の幾つかの最寄り駅の中でも
最も利用頻度が少ない駅の前にある
オープンして間のない新しいコンビニで
僕はいつものようにこのポイントカードを提示してお買い物をしました。
カードはお店の方がレジにかざしたらば直ぐお客に返却するか
もしくはお釣りレシートと一緒に返却するのが普通なのですが
そのカードが何故か、僕の手元に“返って来なかった”のです。
清算に急いて特にそれを不思議に思わず、返してもらっているものと思い込み
僕は商品とお釣り“のみ”を受け取り帰宅の途につきました。

と!?

自宅マンション近くでポイントカードを受け取っていない事に気付きます!
慌てて財布を調べまして
いつもの様にトランプのシャッフル状態でカードの束を何度もくくるが!
あれ?あれれ?やっぱりない!
レジの方の渡し忘れ、僕の受け取り忘れ
まあ仕方ないや、明日電話して保管しといて頂いて後日受け取りに行きましょか
ってな具合で番号調べて、翌日。

プルルルルル、ガチャリ♪

「はい○○マート△△駅前店でございます」
あの、ちょっとお伺い致しますが、昨日そちらに『TSUTAYA』カードの忘れ物ありませんでしたか?
「少々お待ちください……
ああ、ブルーの?」
はい。
「ええっと、○○○さん(僕の名前)?」
ああ、そうです!それです!すいません受け取り忘れてたみたいで取りに行きますんで
「わかりました。
保管しておきますのでいつでもいらして下さい」
あーざーっす!

いや~良かった良かった!
カードはあったし、ひとまずこれで安心だ。
後は営業回りついでに寄って受け取りゃ良いかと
そのまま数日過ごしまして先日の木曜日。
営業ルートの都合でその駅から帰る事となり
ついででカードを受け取りにその“○○マート”へ伺ったト・コ・ロ!

「お客様のおっしゃるカードのおあずかりは無いようですが」

ええーっ!そんなハズはない!もっとよく探してくれ!
コンビニバイト店員は忘れ物保管場所みたいな引き出しと
これまた“忘れカード”保管貼り付け所みたいなボード周辺をくまなく探すもやっぱり

「お客様のおっしゃるカードは無いですね~」

おいおい!
おいおいおいおいおいおいおい!
無いってマジでか!?
ちょっとまて!あんた僕を馬鹿にしてんのか!?
無いなら、じゃあ先日僕が話した電話の相手は誰なんだ!?
「保管しておきますのでぇ」って何だったんだ!?
僕が忘れたのは仕方ないやと思っていたが
よく見りゃおいおい、その“忘れカード”の束は何だ!?
あんたらそれ、ちょっと“忘れさせ”過ぎじゃーねーのか!?
そんな束見せられたら、どちらかと言やそっちが悪いんじゃねーの!?なんて思っちまうのが自然な流れだよな、おい!?
どう考えても、そっちが渡し忘れているだろう!
あれ?あれあれ?
何だその目は!?この客、嘘をついてるとでも言いた気な疑いの目だな、おい!?
冗談じゃねーぞコラ!誰がうそつきだバカ!
そんなくだらねー嘘つく奴いるかっての!
何だ!?そのクレーマー見る様な目は!?
おいおい、勘弁してくれよ、まったくよー!
あのな、セコイかもしれないけどポイントだってお金のうちなんだぞ!
一応3800ポイント以上貯まってたんだ!
細かい事言うようだけどTポイントでそれだけ貯めるのって結構大変なんだぞ!
っちゅうかもう、どうでも良いから電話に出た奴探せ!
5月28日の昼頃シフトに入っていたスタッフさんに連絡して
カードの“在り処”を聞き出せ!
っちゅーか責任者呼べ!
早くしろバカヤローーーッ!

ってな事を遠巻きに遠巻きにニコニコと“やんわり”言いまして
何でこっちが気をつかわにゃならんのだ!?っちゅうこみ上げる怒りを抑えつつ待つ事10分あまり。
結局見つからず経営者からの電話に出るも先方は明らかにこちらを疑っている様子。
ラチがあかないのでとりあえずこちらの連絡先を教えて帰宅しましたら
その日の夜に早々電話がありまして。

「もしもし、こちら○○マート△△駅前店の店長の加藤(仮名)です。
この度は本当にご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。
あれから私、店に来まして今も探しているんですけどやっぱり出て来ないんです。
あの日シフト入っていた女の子は3人おりまして
1人の子とは連絡ついてですね、やっぱり知らないらしいんですが
あと2人とはまだ連絡ついておりませんで
時間をおいて連絡とり続け聞いてみますのでもう暫くお待ち願えませんでしょうか。
それでですねお客様
私、今防犯カメラの映像を見ておるんですが
お客様がうちに電話されたのは28日のお昼くらいでよろしかったんですよね。
はい、え?携帯に履歴が残ってる?成る程、詳しい時間は?28日の13時44分ですか。
あ、ちょっと待ってくださいね、今映像がその時間付近でして、早送りしますから
ええっと、あ!44分!確かにスタッフが電話に出てるわ!
あれ?ああ!これ!あっちゃ~…
これうちの女房だわ…
あ、いや、失礼しました、お客様の電話の応対したのは
あの~恥ずかしながら、私の妻でした…はい…あはは…。
あ!ああ、確かにカード見てますね、受話器置いて、カードを忘れ物ボードにテープで貼り付けてます。
間違いありませんね、本当に申しわけございませんでした!
妻にも聞いてもう少し賢明に探してみますので
もし紛失しておりましたら私が責任をもって『TSUTAYA』さんでもって再発行いたしまして
お客様のポイントを当店で保障させていただきますので
もうしばらくお待ち願えますでしょうか!本当、すみませんでした!」

おいおい!女房!?妻!?どういうこっちゃ!
「確かに」って、「間違いありません」って
お前やっぱりこちらを疑ってたんじゃねーか!バカヤロー!
ちっきしょめ、バカにするにもほどがある!
でもまあ懸命に探してくれているようだし
無けりゃ保障してくれるって言ってんだから、まあ良いか
ってな具合に単純明快気持ちは晴れやかで翌日の金曜日。

会社で仕事をしておりましたらプライベート携帯が“ブルルルルル”と鳴ります。
仕事中なので電話にゃ出られない。
とりあえず着信履歴を見るとそのコンビニからでして
そう、留守電も入っております。
留守電再生、ピッ、で聞いてみましたらカードは見つかったようでして家に届けて下さるとの事。

良かった~!

ひとまず社長に言って会社から外へ出まして
○○マートに折り返し電話をかけます。
す・る・と!
こちらのコールと先方の電話が重なって
両者が同時に互いに掛け合ってたみたいな、よくある状態になっちゃいまして。
つまりはこちらのが一瞬早く掛かっていたのをコールと同時に先方が受話器を上げて
こちらにダイヤルしてたみたいな。
当然通話状態だから掛かるわけもなく
通話状態などとは先方思ってもおらず
そう、向こうの会話はこちらに筒抜け。

「おっかしいな!何だっこれ、なかなか掛かんねーぞ!
ちっきしょう!こいつなかなか電話に出ない人だな!
留守電の自作応答メッセージもふざけてやがるしよ!
変なうるさいノイズ音楽がガーッと流れてプッツリ切れたら本人の声で“出れないよ~ん”だって!
ああ!こいつムカつくわ!バカだなこいつ!
早くでろよ!こいつよー!
あ、お前その書類、ちゃんと目通しておけよ。
完全に客単価落ちてるわその数字。
近所のセ○ンに客も取られてんじゃねーか?おい。
ああ!もう!どうでも良いけど、こいつ早く片付けたいのによー!
まったく出ねーよー!このバカ!」

…………あっちゃっちゃ~。

失礼ながら黙って先方の会話を聞いちゃいました。
そりゃ平日の昼間だもの電話にゃでれんわな、仕事中だっちゅーの。
そんな常識もわからないのか?なんて思いつつ
それにしても散々な言われよう。
受け取り忘れた僕も悪いけど、ここまできたらもうそっちが悪いぞ!こりゃこりゃ!
なんて思っちまった次第で。
まあ、人間なんてそんなもんでしょう。
日常あちこち陰口だらけの世の中です。
しっかしサービス業でこれ裏表ありすぎ!ひでー!
ガラ悪すぎ!こりゃヤバイ人です。

しばらく聞いてたその電話を切って
すぐまたかけ直し、土曜日に持ってきてもらうよう告げました。
その際我慢出来なかったのでさっきの全部筒抜け“行き違い通話”の件を言っちゃいましたら
先方さん仰天して絶叫謝罪してました。
「いやーーー!!!あの、その!
ええっと!あまりにも面白い留守電応答だったもので
みんなに教えたかったものですから、つい!
別に悪意があって言ってたんじゃないんですよ!本当!本当です!
本当すみません!」
だって。
バッカだこいつ!

バイトの教育もなってなければ妻もなってなく
ミスの対応もなってなければ常識もない
そんな経営者のコンビニだもん
売り上げ落ちてる原因は客単価云々や近所の競合店云々の問題じゃないでしょう。
全ては、お前の責任だーーーーーーーーーっ!!!

んで昨日
昼に○○マート△△駅前店店長の加藤(仮名)がやって来まして
手土産のお菓子とクオカード2000円分をそえて
見つかったTカードを差し出され。
カード以外はいらないと拒否したのですが
「それじゃあ私の気が晴れない」と無理矢理置いていきまして。
バカヤロー!お前の気が晴れないとか、そういう問題じゃねーだろうが!
呆れてモノも言えましぇん。

結局カードは貼り付けていたボードから落下してそのままレンジの下へスルリと滑り入っちゃっていたそうで。
そんな事をダラダラとまくしたてる様に言い訳ばかりを吐き散らして帰った加藤(仮名)の手土産菓子は
エクレアやらシュークリームやらケーキやら
何故かコンビニスウィーツを適当に紙袋に詰めてきたものでして
普通こういう場合は菓子折りだろうが!
しかも“生もの”ってどうなのよ!
最後の最後まで非常識極まりない、いい年のおっさん加藤(仮名)!

こんな嘘みたいな本当のポイントカードをめぐるお話。

どうして僕の周りはいつも
こうも事がすんなりといかないのでしょう。
必ず何かが起こる。
そういう変な風周りの人生なのでしょうか。
まあその代わり、ネタは尽きないのですが。
って、そんなん嫌じゃー!
普通が良いにきまっとる!

気軽に貯められるポイントってのも
こうなると、まるで気軽じゃありませぬ。
少なくとも僕の中で
あのコンビニのポイントは、マイナス!!!

めけめけ~。

写真。戻って来たカード!

『らーめん放浪記』麺77本目・羊々。

2010年06月05日 16時33分09秒 | 連載書き物シリーズ
真、真、真夜中の、夜、夜、夜明け前。
お日様は爆睡中で、代わりにお月様が活発に活動をしている頃の
広島県広島市中区胡町。
お日様はノンレム睡眠とレム睡眠とを繰り返しながらスヤスヤしておりますが
じきに上手い事すっきりとお目覚めになりまして
今度は代わりのお月様が“おねむ”の時間に入ります。
これがお月様、ウトウトはするけれどなかなか寝付けずお困りのご様子。
そんな時は、そうです、羊を数えたら良いでしょう。
羊が1匹…羊が2匹…徐々にウトウトしてまいります。
そう、そのウトウトの一歩手前の、夜明け前の、歓楽街の路地裏です。


『らーめん放浪記』純情旅情編。


〈3-(23)・羊々〉


「コケコッコーッ!」
ニワトリさんがフライングして夜空に向かって鳴いちゃいました。
ズバンッ!
「コッ」
そんなニワトリさんの首を猫目の青年が肉切り包丁で真っ二つに斬り裂きます。
「鶏がらもツナギに使うとスープが美味くなる」
そうつぶやく猫目青年の名は『猫田 麺吉』
らーめん屋台『黒猫』の店主です。
今夜も『黒猫』は満員御礼。
何杯ものらーめんと奮闘中の猫田青年の足元で、看板猫の『カエダマ』くんがひと鳴き。
「ニャー」
「お前だけだよカエダマ、僕の気持ちを分かってくれてんのは」
屋台裏側で騒いでおります“2人”を指差し、肩をすくめて“やれやれ”のポーズです。
そう、猫田青年にとってすっかりお荷物となっております“お爺さん”と
“可笑しなファッションで身をかためた青年”が
何やらゴチャゴチャもめておりますよ。
「はぁ…」
ため息ひとつ、猫田青年は悩みが尽きません。
小説『らーめん放浪記』原作者であります“小説家志望”猫田青年の思惑から外れたところで
いつも“お爺さん”が暴走するからです。


「羊さんを!?」
「ガッハッハ!」
「源さんもう僕、嫌っすよ!」
「うるさい!
『養 命酒』を殺せ!」
「そんな唐突に殺せって。
ああ!もう!痒くなってきた~っ!」
「誰も直ぐ殺せとは言っとらんじゃないか。
とりあえず騙し続けろ。
で、ゆくゆくは…」
「殺すのも騙すのも嫌です!
もうこれ以上は無理!」
「何言っちゃってんのお前!」
「『上野の森署』捜査第一課・警視が部下に対して
人を騙して尚且つ殺せってそんな命令します!?
そりゃあり得ない!めちゃくちゃだ!
ああ!痒い痒い!
大体もうこんな変な格好も『九さん』も何もかも嫌!」
「これは上司命令だぞ!
誰も直接的に殺せとは言っとらんだろうが!
お前さんの手を汚す事無く、間接的キレイな方法がもう用意されとるし
彼女の未来は“我々のレシピ”所謂“小説”によって既に決められてしまっておるのだ!
良いダシになるぞい!
だからお前は我々の指示通りに今後も動いておればそれで良し!
だいじょうび、だいじょうび、何も問題ナッシングじゃ!ガッハッハ!
そ・れ・に!
なんだかんだ言って
お前結構それ気に入っとるみたいじゃないか!
ほれ、立派に成りきれとるぞ!
意外と心身共に“九さん”にハマっとるんじゃないのかね?
『鳩山 豆郎』いやいや
『九 官鳥』くんよ!
ガッハッハッハ!」
「ふざけないで!
ハマっちゃいないっすよ!もう!
ああ!痒い!
あのですね、彼女には彼女の人生がある!
そこに土足で踏み込み幸せを踏みにじる様な行為を
僕はもうこれ以上したくないだけです!」
「ガッハッハッハ!
お前さん、言うようになったのう!
そんな糞正義が果たしていつまで続く事やら!
正義は時として他人を傷つけ自分をも破壊するのじゃ!
若造よ!肝に銘じとれ!ガッハッハッハ!」
「仏の源さんが…僕の尊敬する源さんが…
こんな鬼に変貌するとは…痒い…
痒い…僕は…痒い…ショックです!」
「あまい!
ワシは変わってなんぞおらん!
昔っからこのまんまじゃ!
お前はワシの、上司であるワシの何を見て来たのじゃ!
ワシの尻ばかりを見て追いかけてきとったんじゃろう!
そんな事ではいつまでたってもワシを追い抜けんぞ!
真にあまいわ!」
「ぬう…かか…痒い…」
「あと1年でワシはめでたく定年じゃ。
ここまでの刑事人生でワシは幾体もの邪悪な鬼をこの目と耳と鼻と足と腕と脳と肌と
そして心でもってさばいてきた。
お前にはまだ分からんだろうがのう
人は映し鏡なんじゃよ。
魂は魂に宿る、それは善であれ悪であれ同じ。
元々備わったモノを互いにどれだけ引き出しあえるかで
その人の人生の価値が決まってきよる。
昨日の敵は今日の友!昨日の正義は今日の悪!昨日の仏は今の鬼じゃ!
まあ、そのうちわかるわ、お前はまだまだ小童な証拠じゃ!
ガッハッハッハッハ!」
「痒い…狂ってる…」
「お前がここでこうしておるのも
そこの“猫目”の小説『らーめん放浪記』がもたらしたもので
『上野の森署』のタヌキおやじの命令でもあるんじゃろうが?」
「え?」
「じゃろうがっ!」
「ええ!?…は…はいぃ…まあ…」
「小説家の凶悪犯とタヌキの言う事きいて
お前はワシを探さねばならん訳だし
探しておる上司であるワシの命令も聞かなきゃいかん訳だし
その上司が凶悪犯と手を組んでたりして
お前に犯罪の片棒かつがせようとしたりして
色々苦難はあろうが
ま、これもタヌキ言う所の捜査の一環だからして
乗りかかった舟の精神はしっかり貫いてもらわなきゃ困るわな。
わかるか」
「へ?…う~む…ええ…まあ…ん?…痒い…う~む…」
「お前は“弱みだらけ”なんじゃよ!
分かるじゃろうがっ!」
「え!?…うう…」
「お前は行方不明になっとるワシをとっくの昔に見つけているっちゅうのに報告を怠り!
しかもそのワシは、キチガイ染みて指名手配犯とグルになっておるなんて!
そんな嘘みたいな現実
自分にとって恐ろしくマイナスな事ぁズルくて真面目なお前にゃ到底言えんわな!
ここまでの数々の事実にフタをして今日まで嘘をつきっぱなし!
刑事が署の上司に偽りの報告を上げ続けて来たこの不始末!
言わばお前も裁かれし者達と同罪じゃ!」
「あわわわわ…」
「お前も、鬼じゃーーーっ!」
「ひぃ~!
ごごごごめんなさいぃぃぃ~!」
「お前のその嘘!
この際最後の最後、墓場までつき通せ!
分かったかっ!」
「はいぃぃ…」
「分かったかっ!!!」
「は!はいぃぃぃっ!」
「でないと、お前の人生は、御終いだ!」
「かかか痒いーーーーーっ!」
「分かったらほれ、『九さん』に成りきれ!
『羊さん』を騙しきれ!
今すぐ“記憶を失え”!
女を愛しきれ!」
「ごごごめんなさいいいぃぃぃ!!!」


そんな訳の分からぬチグハグな会話を繰り広げる2人は
爺さん『犬山 源五郎』氏と『九 官鳥』さんコト『鳩山 豆郎』さん。
何やら嫌がる豆郎さんをパワーゴリ押しで無理矢理強引にまくし立て
全てまるく収める犬山氏です。
経緯や詳しい内容までは分かり兼ねますがまあ、これが権力の縮図でありましょうか。
意味がありそうで無さそうな屁理屈を羅列してご都合主義で圧倒させる
上の人間がよく使う卑怯な手です。
部下目線で見ると、なにやら薄ら悲しくもあります。
そんな問答を見て猫田青年は呆れ顔な訳です。
猫田青年、狭い厨房に置かれた紙の束を手に取ってページをパラパラめくります。

「さて、そろそろだね」
何が“そろそろ”?
そんな呟きに犬山氏が続きます。
「おう!そろそろ羊が“1匹”羊が“2匹”…とやって来る頃じゃ!」
「へ!?羊!?」
豆郎さんスットンキョウ。
「そう、羊さんじゃ!」
「羊さん!?」
「何を驚いておる!」
「いや、だって、羊さんは今『フグさん便』のサービスセンターで眠っているハズ…」
「ガッハッハ!
そりゃお前、愛の力は偉大なんじゃよ!」
「………」
「それだけじゃない。
愛に飢えた羊さんはもう1人。
これも“筋書き”通りじゃが、そろそろ」
犬山氏、外をチラチラ。

目の前では
カウンターのお客さんが怖いくらいに美しい色をしたスープをゴキュゴキュ飲み干し
ドンブリを“ドン”と置いて
「ご…ち…そ…う…さ…まぁ…」
何だか覇気の無いゾンビのような声だけ残して席を立ちました。

「ほれ、まず“1匹”
その“もう1人”の方がおいでなすったぞ」
犬山氏が親指でのれんの向こう側を指差します。

「まいどあり!さ、お次のお客さん、どうぞ!」
猫田青年がのれんの隙間から行列の様子を覗き見つつ、先頭のお客さんに声をかけました。
そのお客さんとは
今や巷で大人気のスーパー売れっ子歌手『羊助・YO―SUKE』その人です!
羊助さんは出てきた店主の何故か奇妙な“含み笑い”に少し驚いた表情を見せますが
「やっと食べられる!」といった安堵の気持ちが膨らんで
思わず
「お!」
とひと言声を漏らしました。

さあ、迷える子羊が、らーめん屋台『黒猫』の長椅子に腰を下ろします。
少し蒸しますね。
羊助さんハンチングを脱ぎ、それをウチワ代わりに仰いでパタパタ。

「羊…?
この青年は!?」
“豆郎さん”は思います。
“豆郎さん”ジイッと羊助さんを見つめています。
あ、いや、今は“九さん”でしたね。

カウンター上に置かれたラジカセから
『羊田 妖子』の『さくら』が流れます。

“「♪さくらぁ
胸のつぼみ開くわ
あなたへひらり舞い降りて
素敵な大人になるの
さくらぁ
お願いそっと受け止めて
少し背伸びしたわたしを
抱きしめてKISSして
Darling 今わたしはあなただけのもの♪」”

懐かしの流行歌を聴いて気分が高揚したのか
屋台外に佇む1本の大きな桜の木がほんのり色づいたように感じました。

羊助さんは屈託の無い笑顔と美声で
カウンター越しに店主猫田青年へと語りはじめます。
「いや~!やっと食べられる!正直もうお腹ペッコペコですよ!」
猫田青年微笑み返します。
「本当はお好み焼き食べようかな、なんて思っていたんです。
そんな調子で商店街を歩いていたらばこちらの行列見つけちゃって。
ためしに並んでみたらこれがなかなか進まない!
もうビックリですよ!
僕こういうのって結構意地になっちゃうタチで、引くに引けなくなっちゃいまして
気付いたら今に至るみたいな状態で。
いや~でも入れて良かった~!
正直、こりゃもう食べられないかもなって思っていましたから。
だって」
チラリ腕時計を見て
「もう夜明け前ですもの!」
犬山氏が叫びます。

「ガッハッハ!羊が1匹!」

その叫びを受けてキョトンとした羊助さんに猫田青年。
「らーめんで、良いですか?」
「え?あ、はい。
らーめん、お願いします!」
そこへ!

「九サンッ!!!!!」

屋台のノレンがユラリゆらめき
尋常でないくらいの激しい見幕で
なんと突然!
『羊 命酒』さんが飛び込んでまいりまして!

「ガッハッハ!はい、羊が2匹!
これで良う眠れるわ!」

一同唖然!
さてさて
お話は闇を突っ走り
夜明けまで続きます。


♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪

街に夜鳴きの音(ね)が響く。

めけめけ~。

『らーめん放浪記』つづく。


(注)この物語はフィクションです。

写真。羊の上に羊を乗せて~♪

湯変態。

2010年06月04日 17時57分45秒 | 風呂・サウナ劇場
いや~、暑くなってまいりました!
この場合の「いや~」は「嫌~!」っちゅう意味合いもありまして。
今の時期の暑さはやたらにじめじめぇっとしてて「嫌~!」なわけです。
暑がり汗っかきな僕からしたら最悪な季節です。
カラッとした暑さはまだ耐えうるのですが
じめじめぇっとしたヤツはまとわりついて非常に気持ちが悪い。
そんな季節は、もう
嫌~!暑くなってまいりました!
なわけなのです。

僕の場合こうなると変に汗ばかりかいて
お肌不快指数100パーセントを保つ日々が続きます。
だからして気分も身体もスッキリさせるためにと
銭湯に通う機会が増してゆきます。

僕がよく行く銭湯は地元に3つあります。
そんで幾つかの隣接した街にもそれぞれ1、2湯あり
会社帰りに寄れるような銭湯も数湯押さえてありまして
それら全ては当然大好きなサウナ付きだったりします。
暑いのに熱いサウナへわざわざ入るなんてバカじゃないの?
とよく知り合いに言われたりしますが
甘いモノは別腹と同じく熱いものは別肌。
日中ダラダラ流す嫌~な汗とサウナの汗は別汗。
サウナの熱さは別熱。
結果極端に熱さで自分を追い込む形とはなるものの
夏のサウナの場合スッキリ爽快な気分は倍増なのであります。
単純に気持ちが良いんです!
たまりましぇん!

そんな具合にサウナ銭湯好きで
しょっちゅうあちこち営業回りしている僕は
いつでも駆け込めるようにと要所要所にあるサウナや銭湯を
ピンポイントでチェックして頭に叩き込んでおります。
業態はいわゆる古き良き銭湯から今流のスーパー銭湯
天然温泉施設からサウナ施設と様々。
そんな中でもやっぱり僕は
オーソドックスな銭湯が自分に1番シックリきているような気がして
落ち着けて好きだったりします。

だからして僕はサウナ付き銭湯探しに余念がありません。
ここぞという湯を見付けては実際入りに向かいます。
もうここまで来たら“湯変態”です!
先日も某街に某銭湯を発見したので
湯変態は用事ついでにその銭湯へ入浴しにゆきました。

開店10分前
既に入り口は湯を待ちわびた“入りたがりや”が
わんさわんさと溢れかえっておりました。
誰もが皆さん常連のご様子。
世間話や挨拶が飛び交います。
ほとんどがご老人。
でも元気!元気!
ヨボヨボだろうが口は達者だったりして
「こんなに待ってんだから気ぃきかせて少し早く開店させろぃ!
バロチクショーめ!」
なんて悪態たれたりしておりました。

今やこの時代風呂無しの住居は珍しくなっちゃいました。
どのお家にも当たり前の様にお風呂があったりします。
ですから単純に考えて銭湯の利用者も激減している事でしょう。

ただ入浴を目的とするだけではなく
僕のようにサウナを目的とした人や
くつろぎを得に来られる人等々
銭湯に対する目的も変わってきているようにも感じます。
庶民的な施設である銭湯も
今や贅沢な施設になってしまっているようで
このまま未来に至ったらば
銭湯は国の重要指定文化財になりかねぬ勢い。
まあそりゃ大袈裟ですが
それくらい現代に銭湯を維持してゆく事は大変な事の様な気がします。
銭湯は日々減少する一方だからです。

ただ、そうは言っても銭湯は今も尚
地域コミュニティのサロン的役割が健在。
“憩いの場”としてしっかり土地土地に根付いているような気もします。

今や時代は平成も二十年をとうに過ぎ
銭湯を舞台とした昭和のホームドラマ『時間ですよ』も
昔懐かしのレトロなモノとなってしまいました。
あのドラマに描かれていたユーモアや人情や
人間関係のあたたか味みたいなものは
リアルな銭湯でも今なお健在な気がするのです。

「こんにちは」
「暑いねぇ」
「元気?」
「最近調子悪くてさ」
「そういや彼最近見ないね」
「帰りに一杯どうだい」
そんな言葉で繋がって日々笑顔と笑い声が飛び交う人情湯場。
そこはいつもあたたな湯気で包まれております。

さてと
新たに見つけた銭湯が開きました。
『ゆ』と書かれたのれんをくぐり下足箱に靴を入れます。
番台で入浴料450+サウナ300の計750円を支払って脱衣場へ。
裸になり浴場へ入りシャワーを浴びてサウナに入ります。
しばらく汗を流していたら
隣におられたおじさんに話しかけられました。

「お兄ちゃん見ない顔だねぇ。
どこから来たの?え?隣のまた隣の街?
ずいぶんと遠くから来るねぇ。
何で来たの?電車?自転車?まさか歩いて来たわけじゃあるめぇ。
がははは。
よくここには来るのかい?はじめて?
良いだろうここ、広くてさぁ。
湯もサウナも温度が丁度良いんだ。
ま、ゆっくりしていきなさい」

おじさんペラペラお喋りで何だか僕は落ち着かず。
そんでもっておじさんの
色々詮索はたまにきずです。

「あ、それとお兄ちゃん
ロッカーベルトはちゃんと手か足に付けておいた方が良いぞ。
悪ぃヤツもいるからな」

僕はこれ、敢えて外していたのだけれど
まぁお節介も、たまにゃこれまた良いもんです。

裸だから出来る関わり合い。
昔も今も変わらぬ湯のあたたかみ。
いい湯だな、銭湯って。

好きな湯がまた1つ増えました。
この銭湯には
これからも来る事になるでしょう。
湯変態だからしてね。

牛乳飲んで
めけめけ~。

写真。その銭湯に飾ってあった
横尾忠則氏の銭湯ポスター。

カッパの屁。

2010年06月03日 18時10分30秒 | ほのぼの日記シリーズ
ここのところ内勤仕事がたて続いて
ずっと我が社内『サファリパーク』に閉じ込められていたでやんすが
本日やっとこさ久々営業外回りに出れたでやんす。
「スゥー…」
シャバの空気は美味いでやんす!
シャバダバダ~!

我が社『サファリパーク』、またの名を『鬼ヶ島』。
『動物王国』とおっしゃられる方がいたりいなかったりしとるでやんすが
動物らが集い人と共存共栄仲良く戯れるなんて
そんなに平和なトコじゃないでやんすっ!
そう、そこは魑魅魍魎恐ろしい獣者共がうじゃうじゃ住み着いており
ひと度足を踏み入れたな・ら・ば…
ナラバ!ラバダバ~!
キシャーーーッ!
獣者共は牙をむき出し襲いかかって来てガブリンチョ!
精も根もチュウチュウと吸いとられてしまうでやんす。

ギャーーーッ!

怖いでやんすね、怖いでやんすね、怖いでやんすね!
震え上がるでやんす!
こんな地獄で生き抜く為にゃ
完全装備、意を決して挑まねばならぬでやんす!

で!でやんすよ!
何とそんな我が『鬼サファリヶ島』に新人さんが入ったでやんす!
ここへ来てやっと代表鬼締役がスタッフを入れてくれたでやんす!
でもちょっと待つでやんすよ…
もしや鬼締役め…人畜として新人さんを育てて
ぶくぶく肥えたらバクリ!喰っちまおうって魂胆じゃ…

ギャーーーッ!
ギョエェーーーッ!
イヤーーーッ!
コェェェーーーッ!

新人さんには是非とも桃太郎になって欲しいななんて思うでやんす。
鬼退治までは危険でも、ある意味なんとか順応して
最初の“今”で嫌にならずもっと“先”にあるデカイ目的を見据えて
どうにかこうにか未来へ向かって突き進んで欲しいでやんす!
ちなみに、なかなかな器の良き新人さんでやんした。

ガハハハハハ!

我が『鬼サファリヶ島』社はこれで新たな方向性へ元気に爆死…
いやいやオイオイ
爆進!でやんす!
良き未来へ
シャバダバダ~♪

さて本日も暑い1日でやんした!
しか~し!ここで一発!久々営業外回り!頑張ろうってな具合でぐるぐる!
胸張って大声で歌いながら
街中を電車内をカッポでやんす!

♪男の意地を見せるでやんす
カラスが鳴いて夕焼けこやけ
オォ~トコの意地はど根性でやんす
キビシィでやんす
ざまあカンカンカッパのへ~!♪

なんて調子こいてやってたら
朝から進御茶ノ水駅でOLさんにカバンで突飛ばされたでやんす!
ガンッ!
痛いでやんす!
腕に青アザが!
キビシィでやんす!

千代田線に乗り換えて亀有へ。
お取引先さんと
「日本のこれからの行く末と中国との関係」
みたいな話で盛り上がったでやんす。
日本の未来は
1 子供を増やす。
2 他国民をもっと受け入れる。
3 このまま崩壊。
このどれかでしか残された道は無いだろう
今当面の希望は中国か?
な~んて話してたら昼になっちゃったでやんす!
慌てて切り上げ今度は自由が丘へシュビビーン!

自由が丘のお取引先さんに「暑いでしょうから」と
オレンジジュース略してオレジューを頂いたでやんす!
ゴキュッゴキュッゴキュッ
プハーッ!
美味い!ありがたいでやんす!
朝からコーヒーばかり飲んでたもんで
たまのオレジューは嬉しいでやんす!

お取引先さんは「ビタミンCとらないとですからね!」
なんておっしゃってたでやんすが
ビタミン云々などどーでも良い!
とりあえず喉の潤いが大事でやんす!
とばかりに飲み干したでやんした!

んで、ああだこうだと商談済ませて横浜へ移動!
それにしても毎度思うでやんすが
東横線て乗ってる人種がなんちゅうかハイソでやんすね~。
オシャレでお上品?
金持ってそうで見栄っ張りっぽく?
お高くとまってそうでやんす。
なんて勝手なイメージを頭ん中で広げつつ
対抗馬に京急線や常磐線を持ち込んで
こちらはてんで庶民的!
年中酒臭いしヤバそうな人多い!
なんてこれまた勝手に失礼なイメージ風呂敷広げたり。
関西で言えば前者は阪急、後者は阪神みたいな。
なんつって、でやんして
そうこうしてたら横浜到着でやんす!

明日から横浜元町でイベントがあるらしく
こちらではその話題でモチキリ。
ペラペラとおしゃべりをして
やたら外人だらけの東横線で帰宅の途につくでやんした。
今日はそんな1日でやんす。

なんてことない、営業の1日。
そんなこんなを南武線車内で書いている今
隣に座ってるお方のガム噛み音がクチャクチャうるさいわ
クールミント臭とお方の胃袋のうんち臭の混ざった悪臭が臭くてたまらんわで
一旦気になっちまったら終いで
もう目障り耳障りで、ああもう!
♪キビシィでやんす!
ざまあカンカンカッパのへ~!♪

なんちゅう神経質な。

めけめけ~。

写真。こち亀の両さん像。
亀有駅前にて。

週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!ばんぱくの今日もめけめけウェンズディ東京・34

2010年06月02日 17時58分33秒 | 毒ラジオ・毒宇宙!
ザザッ
キュイ~ン
…道路はトレンチコートに下素っ裸の変質者が
ストップ!変態行為の解禁を求めてデモ行進してるっちゃ!
変態渋滞でもう大変の変態な~のだ~!
これで良いのだ~!
イヤ~ンまいっちんぐ!
次の『まいっちんぐマチ子のイヤラシ交通情報』は6時50分からです。

良くない。
マチ子ちゃんありがとう。
さぁ時刻は間もなく5時。
ここからは私、先々週
さくらんぼの木が頭から生えたけど直ぐ伐採して割り箸にしちゃった
森林伐採自然破壊王『ばんぱく』がお送りします。

CM
毎月20日と30日はイオン毛むくじゃら感謝ディ
♪ハツ~カネズミ、サンジュウ匹で作った
5パーセント毛布♪
オフでなくて!?
無理あり!

買う奴はベッキーのみ!
5時です!

週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!
『ばんぱくの今日もめけめけウェンズディ』

〈Music・IN〉
ど~も
♪テレビも無ぇ!ラジオも無ぇ!
オラこんな村嫌だYO!東京でベコ購入三昧!
日本の首都だYO!
排気ガス三昧!
お隣さんは殺人犯NE!
深夜に騒いで殺され三昧!
HEY!
近隣!
トラブル!
壁パンチ!♪

え~先々週に引き続き
いきなりまたまたラップで今週もクソみたいな時間がやってまいりました。
嫌がらせの様に1週跳び跳び隔週でやってまいりますが
どうか皆さん
宇宙人鳩山さんのえどはるみモノマネグゥグゥダンスで
聴いてやってくださいね。
聴いててイラッとくる方は
今すぐ周波数を変えて!
急いでFMに変えて!
まあ聴いていても頭痛と吐き気をもよおすくらいで
別に害はありませんから。
今日も最後までゲロッてお付き合いくださ~い!
小沢驚く程ガチャピン似!

この放送は『東京ドーム』の提供で
東京湾夢の島に埋め立てられた
『癇癪持ち石原都知爺ラジオ放送局』より
エリアを絞ってローカルにショボ~くお送り致します。
埋め立て地にウミネコ飛ぶよ!ニャーッ!

さて最近めっきりモッコリ早くも6月になっちゃい間下このみ!
6だけに、ろくな事ねーザンス!
なんちゃって!ロックガツガツ!
景気は混沌とし世の中崩れ気味で日本の政界も荒れてんのにサー!
果たして僕はこんなラジオをやっていて良いものなのだろうかなんてサー!
オナラした瞬間に考えちゃったりしてサー!
そんな自分に驚いちゃったりしてサー!
これで良いのだっふんだ!なんちゃって!
マッカーサーのおちんちん真っ赤ぁサー!
ぷぅ~日本崩壊!ぷぅ~
ねぇねぇ出るよ出るよオナラがサー!
あぁ、ほぅかい(そうかい)。
なんてジジイが言ったりして、ババアがオナラ吸い込んで
あたしゃ気分爽快だよ!
なんちゃって!
崩壊ほぅかい爽快くだらねーワシは包茎じゃ!
ムキムキ皮ムキムキマッスルミュージカル!
ところで暑いですねぇ。

はい!そこで!
地球温暖化を阻止する方法を大募集!
FAX番号は
『03の(9494)の7944』
『03(9494)7944』
『おっさんくよくよ泣くしよ~!』
まで、どしどしFAXお待ちしております!
え~メールでも受け付けております。
アドレスは
『tokyo-mo@kusaionara.sairiyou-tokyo-gas.ne.jp』
『東京モアっと臭いオナラドッと再利用東京ガス
ドットエヌイージェーピー』
です!ヨロシク!

では本日の1曲目まいりましょうか。
杉並区ラジオネーム
『ばんぱく教よりはやしん教に入信』さんからのリクエスト。
壷を買え。
東京といえば山手線!
『小林旭』で『恋の山手線』

〈Music・IN〉
♪上野オフィスのかわいい娘
声は鶯谷わたり
日暮里笑ったあのえくぼ
田端ないなア好きだなア
駒込したことアぬきにして
グッと巣鴨がイカ臭い
あれ?
……♪
〈Music・END〉

『朝日ソーラー』で
『濃いの!濃いの山手線のエッチ!』
聴いていただきました。
さて先程募集いたしました『地球温暖化を阻止する方法』ですが!
ソーラーパワー湯沸かしFAXが殺到!
ソーラーカーメールもジャンジャカ届いております!
ありがとう!
このままでは回線太陽光発電しちゃいますので
ここで締め切らせていただきます!
温暖化を阻止する!っちゅうかこれ
温暖化を利用してるよね!ぷぅ~。

さてここでお便り紹介しちゃおうかな。
え~ラジオネーム
『うんち我慢した時出るオナラくっさぁ~!』さんから。
「ばんぱくさんコンチネンタル」
は…?
「私は江戸の時代から東京で暮らしているシーラカンスです」
生きた化石!
っちゅうか出た!何こいつキチガイ!?
「吾が輩は25歳前後あたりで一旦冷凍されて
ついこの間解凍され現代によみがえりました」
吾が輩てデーモンか!古っ!
っつうか冷凍保存てマンモスか!
「目覚めたらWAO!おったまげー!
拙者の街が江戸からいきなり様変わりしていてビックリでござる」
拙者って…ござるって…
「この街は気持ち悪い!
不吉じゃ!ゲロじゃ!
拙者タイムスリップしたみたいじゃ!
浦島太郎じゃ!南極物語タロウジロウじゃ!
木村太郎坂上二郎じゃ!
江戸から平成へ飛びます飛びます!
いつ江戸に帰れるのでしょうか。
ばんぱくさん教えて!」
『うんち我慢した時出るオナラくっさぁ~!』さん、ありがとう!
帰れ無いゼ!精神病院行け!

ではそんな変態からのリクエスト。
私ばんぱくの新曲!
『東京音頭』のカバー。
鼻かみバージョン。
発売早々、廃盤決定のNEWシングルです!
どうぞ!

〈Music・IN〉
♪ハァ…ックショイ!
踊り踊るならブビビビーーーッ!
ヨイヨイブビーッ!
スピー
……♪
〈Music・END〉

皆さん買ってね!
売ってね~よ!
それでは続きましてはこのコーナー
『めけめけ!早口言葉大会』!
東京特許許可局局長の許可!
とひたすら叫ぶ大会DEATH!
まず最初の早口戦士は!
プロ早口士三段、荒川区ラジオネーム『干潮時艦長に浣腸』さんです!
「布団が吹っ飛んだ!」
そりゃ早口言葉でなくてだじゃれだYO-NE!
では早速早口言葉で叫んで頂きましょう!
どうぞ!

♪パラッパー!♪

「とぉぉぉ~ぅぅぅ~き…きき…きょうぅぅぅぅ
ぅぅ…ぅ………
とっ…………………………………………
き………きょょょ…きょかきょく…くく……
きょくちょーーーぉぉぉぅぅぅのぉ~~~
ぉぉぉ………ぉぉ……………き…
き…きき…ききき…きょ…………きょ……」

遅ぇよっ!!!
“バチコーンッ!”
「ギャフンッ!」

では続いての早口戦士は!
プロ早口士段田男、墨田区ラジオネーム『ほよよ!うんこ好き』さんです!
「んちゃ!アラレだYO!」
おっと突然懐かしマンガから『CHAN アラレ』の登場だ!
では早速早口言葉で叫んで頂きます!
「うっほほーい!
こんなラジオどうせアカネちんもタロさもピーすけ君も聴いてないだろうけど
良いよー!」
よろしくどうぞ!

♪パラッパー!♪

「スゥー…
東京特許許可局局長の許可んちゃーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」

“ズドキューンッ!”

うぎゃーっ!
早口言葉と共に“んちゃ砲”が炸裂した!

“ズボムッ!”

そいつを食らった僕は
いつの間にかクルックー鳩マウンテンに変化!
ガチャピン小沢氏と共に
宇宙で辞任したのでした。
なんじゃそれ!

再び首相に抜擢されたら
また再来週!
そりゃ無いねー。

めけめけ~。

写真。いつぞやの西新井大師前駅のトイレマーク女便所版。
勇気とお尻を振り絞って撮りました!
カシャッぶりぶり~。

ベイビー、豆腐の角にオムツをぶつけてろ!

2010年06月01日 17時20分22秒 | 食にまつわるシリーズ
ある人は言う。
「豆腐屋さんは朝早くから仕込みで大変だ」
またある人。
「パン屋は朝が早い!」
豆腐屋パン屋に限らず早起きを余儀なくされる仕事は多々あるのだが
とかく僕の周りではこの2つが早朝仕事の代名詞みたいに言われがちである。

知り合いの知り合いにパン屋を営む方がおられるが
夜は8時に寝て朝3時から仕事をはじめたり
いきなり真夜中から仕込んだりされているそうで
そういう生活リズムになっているのだと聞いた。
一瞬「凄いなぁ」なんて思うもそんな思いはすぐに吹っ飛んだ。
だってそれって「当たり前」だもんな。
その人にとっちゃそれが日常生活なのだ。

そのパン屋さんからしたら
日々歩き回りあちこちの人と接している営業職の僕が
「凄いなぁ」なのかもしれないし
でもそんなん僕からしたら全然凄か無いし。
そう、営業は僕がたまたま職にして今現在当たり前に働いている仕事。
人それぞれ生き方のどこに重きを置くかっちゅう価値観の違いだろう。

そう見てゆくと職業と人となりの関係って面白いなぁなんて思ったりする。
その仕事その仕事、価値観から働く人を見ると
結構な確率で職業とキャラがイコールだったりするから不思議だ。
イメージと重なり合い上手い事ハマっている事が多いのだ。
「らしい」とも「合っている」とも言う。
マンガやドラマやコント等々で
それぞれの職業が演者や絵によって妙に成立するのも合点がいく。
人間観察のタマモノ、行き着いたステレオタイプの形である。

多分それは人が環境に適応している結果なのかもしれないし
はじめっからそうなるべくしてこの世に誕生して来たカタチなのかもしれない。
はたまた受ける側の思い込みなのかもしれないし
気のせいから生まれた現実なのかもしれない。
どちらにせよ、えぇ~い!
そんなんは卵が先か鶏が先かみたいな事で
考え出したらキリが無いじゃん!

雑貨屋さんやブランド、アパレルのショップ等には
それ“らしい”店員さんがしっかり就いているし
医者はやっぱり医者っぽいし
そうそうお役所や警察官も同じくだな。
ホストやホステスは明らかにその気プンプンで
社長は社長の、係長は係長のナリがあり
ヤクザ屋さんはやっぱそう、ヤクザ屋さんだ。
見てそう思えるっちゅう事は
意識的にも無意識的にも
当人達がその場に染まっていたりもするだろうし
人が人をまずは見た目で判断してるっちゅうこっちゃな。

ベレー帽に分厚い眼鏡で目の下にクマをつくり
中肉中背で猫背並びにヘビースモーカーの人が喫茶店で紙の束をパラパラめくってたら
「あ!漫画家!」
って叫んじゃいそうだし。
っちゅうか
「あ!手塚治虫!」
かもしれないな。
あははは。
ステレオタイプな漫画家は
手塚先生が先かそのスタイルが先かってトコか。
その場合、手塚的アイテムが漫画家のイメージを作り出しているとも言え
職業イメージはカタチから入り“サマ”になってはじめて“ぽく”なり
それぞれの色が出てカラーが染み込みオリジナリティが出てくるのかも。

ただ職の形にはめ込み難い“ぽくない”人も稀にいるのも確か。
そんな方々はそのギャップがまた面白かったりする言わば“新種”である。
馴染めずか敢えて馴染まずか
独自の形を貫く姿勢がまた新しい形を成してゆくのだ。
だとすれば固定観念てものはつまらんもんなのかもしれない。

朝早くから働く豆腐屋さんやパン屋さんの“ぽさ”ってのはどんなんだろう。
上手く言い表せないが
僕の身近な豆腐屋さんやパン屋さんが
僕にとっての豆腐屋パン屋の代表的形となって
僕の内に刷り込まれているのは確かである。
そんな形が早朝仕事のイメージを定着させていたりするのだ。
別に仕込みは早朝でなくとも良さそうなもんだが
それなりの意味があっての事で多分昼間じゃダメなんだろうなぁ。
それが豆腐屋パン屋のスタイルなんだもんな。

僕の暮らすマンションから徒歩2分程のところにある豆腐屋さん。
僕は出張時、始発電車に乗る為朝早く部屋を出る。
「眠いぞバカヤロー!」ってグチグチ考えながら駅へ向かって歩き
十字路でふっと右を見ると
決まってその豆腐屋さんから白いケムリがモクモク立ち上っている。
たまの早起きでイライラしている僕よりも
もっと朝早くから、しかも毎日働いている豆腐屋さん。
店の前へと差し掛かり
一瞬「凄いなぁ」なんて思うもそんな思いはすぐに吹っ飛んだ。
だって豆腐屋のおっちゃん
「ったく眠ぃな~!
嫌んなっちまうぜチキショーめっ!」
て叫んでんだもん。
あぁそうなんだって
思わず笑っちゃった。

久々に豆腐屋さんから豆腐を買って
何だかそんなとりとめ無き事を考えてみた
そんな今日この頃の
とりとめ無き日記である。

めけめけ~。

写真。買った豆腐とおまけで貰った揚げ。