展示会の日、なのに。

僕とした事が、大切な日に詰めがあまく
いつもより現場到着がだいぶ遅れてしまった。
いつもは今日の1時間から30分は早く自宅を出ている。
今日はあわただしくドタバタギリギリの到着だ。

年に二回の大切なこの日の朝は会場到着後決まってコーヒーを飲んだ。
ゆっくりとまどろみながら今日のスケジュールを組み立てる。
僕にはとても大切な時間である。
気持ちをほどいて、あらためてスイッチを入れる事もできる。
しかし今日はそんなわけでコーヒーはゆっくりと飲めず
テイクアウトでバタバタ現場に駆け込んでどばっと一気飲みだった。

毎度と違う、ゆとりのないはじまり。
「むはーっ！」とか言っちゃって無理矢理気持ちを切り替え
あわただしく、あわただしく大切な今日がはじまった。

そして、終わった。

毎年春秋二度出展している展示会が今日からはじまった。
初日の今日は嬉しいくらいに忙しかった。
体も頭も冴えていた。
朝、かえってゆっくりしない方がいいんじゃねーの？なんて。
少ないスタッフでたくさんの方々とたくさんの商談を交わせた。
関係各社も来てくれた。
みなさんへ感謝である。

なにが嬉しいって
限りある貴重な時間を
うちのためにつかってくださるって事。
この厳しい時代、わずかな時間も大きな価値がある。
たくさんのブースへ寄らなければならない中で
品物を見てお話をするという時間をうちのブースにくれたことに感謝である。

DMのハガキを握りしめてブースへいらした方もおられた。
「わたしたちのために時間をつかい
分かりやすくと考えて書いてくれたんですものね。
迷わず来られたわ。ありがとう」
と言ってもらえた。
全てはお客様のためにといろんな事を考えてきた。
報われたような気持ちになる。嬉しかった。

増税後、はじめてのこの国際見本市。
景気と市場が冷え込む中で
小売店の気持ちは少しでも新しく面白いものをと熱く必死だ。
それはメーカーも同じである。
全てはお客様に「良かった」と思っていただくために。

明日、あさってと続く展示会。
今回は朝のブレイクタイムを削ってみようかな、
なんて、自分のキャラにもないげんかつぎをしてみたりして。

めけめけ～。