はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

最悪に邪魔だ。もう無理!

2009年10月09日 17時48分28秒 | 読書・書物シリーズ
『奥田英朗』の長編小説最新刊が発売されていた。
『最悪』『邪魔』に続いてタイトルは『無理』!
僕のツボに
ズキューンッ!
タイトルからしてヤラれてしまった!
WAO!

奥田さんの小説は手に入らないもの以外ほとんど読んでいる。
あ、前作『オリンピックの身代金』は買ってんのにまだ手をつけてなかったっけ。
前作読んでないのに新作を買ってしまった。
さて、どちらから読もうか。
楽しみが1つ増えた訳だ。

奥田さんの書く小説の世界はある意味分かりやすい。
何が?
内容もさることながら作風の色がだ。
分かりやすいくらい奥田さんという作者自身が色濃く現れていると思う。
エッセイを読むとそれがよく分かる。

僕がはじめて読んだ奥田氏作品はエッセイ『港町食堂』だった。
表紙に惹かれ図書館で借りて貪り読んだ。
日本全土をフェリー駆使して旅廻り。
各地港に女あり、かと思いきや
ただただ土地土地の港で美味いもの食べてあとダラダラ。
何事も起こらんようで
あ、やっぱり何事も起こらん
偏屈おっさんの旅エッセイだ。
ちょーおもしろくねぇ!?これ!
直感的な感想だった。
多分
日本全国営業回りしている自分とガッツリリンクしたのだろう。

その後間髪入れず立て続けに奥田作品を読み漁った。
『最悪』『邪魔』『マドンナ』『東京物語』『ガール』『家日和』
デビュー作『ウランバーナの森』
後に映画化される『真夜中のマーチ』『サウスバウンド』『ララピポ』
ぶっ飛んだ精神科医師が主役のシリーズ
『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』『町長選挙』
エッセイ『延長戦に入りました』『野球の国』『泳いで帰れ』
等々。
ガーッと読んでしまった。

まるでネジ1本だけ外れたジェットコースターのような世界観だ。
言葉のチョイス
展開の持って行き方
ユーモアのセンス
そして内容全てが屈折しており
狂気一歩手前の緊張と脱力系な緩和が共存共栄している。
それらは“多分”頑固おっさんであろう奥田氏の卑屈な企みや
おもしろ人間性が如実に現れた形であるだろう。

小説を読む事で文字が容易に映像となって浮かび
その世界は奥田氏で包まれている。
エッセイを読めば読む程
そこらへんの感覚は僕の中で強まって
裏表紙の『奥田英朗』さんの写真を見るたび爆笑してしまうのだ。
そんな捉え方で読める小説はなかなか無い。
要するに“ハマった”訳だ。

単純浅はかに狂うでなく
作家本意に優しいでなく
“そこはかとなく揺らめく不安感”と“突き抜けた快便感”が魅力の世界
そこが『奥田英朗』さんの小説だと勝手に思うのだった。

買ってまだ1行たりとも読んでいない最新刊『無理』も
きっと僕の脳をかき乱し心揺さぶってくることだろう。
ページを開くのが今からとても楽しみだ。
「早よ読め!」
と奥田さんが目の前にいたらば突っ込まれそうだが。
その時は
「後で読む!」
と答えよう。
“後”っていつだかは分からないけどね。
なんじゃいそれ。

昨日の嵐から一変した今日の青空。
風はまだやや強いけれどもスカーッとした台風一過だ。

昨日首都圏混乱の中
半ば強引に早朝から静岡へ営業に出た。
早朝と言やぁまさに台風が四国から東海に上陸した所。
僕は嵐に突っ込んで行った形となる。
目的地は沼津やら伊豆やら。
途中何度も電車が止まりつつ
駅で立ち往生しつつ
向かって行った事が幸を奏したか
上手く台風とはすれ違い
ギリギリの線でクリアー。
混乱は僕の後ろの東京で起こり
僕の前である静岡県は落ち着きを取り戻していた。
無理か?と思っての行動だったが何とかなった訳だ。

土壇場ですり抜けた僕は
気の緩みでタクシーに傘を忘れ
昨日の今日で風邪気味となる。
身体がダルい。
思考が低下している。
なのに社長や上司の尻拭いをしたり
あちこち頼み事されたり
叱られたり
色んな事が重なって強い逆風となり押し寄せる。
仕方なやそいつを受け止めつつ
ボーッとした頭で本日都内を営業回りしながら
ボーッと僕は考える。
“身も心も慌ただしくない人生なんてあるんだろうか”

その答えは風の中さ
風が知ってるだけさ。

風邪ひいたクセにね。

疲れた。
もう、無理っ!

めけめけ~。

写真。『無理』


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
奥田さん (まけいぬ)
2009-10-09 22:18:37
サウスバウンドしか読んでないなー。
作品のリリースがはやくて
追いかけるの大変そう...。

とりあえず文庫版から攻めてみるかなー。
読んで見ます。 (店長)
2009-10-10 09:24:26
 奥田英朗さんは知りませんでしたが、『港町食堂』と言うタイトルは、書店で見かけました。
 今度読んで見ます。
まけいぬさん。 (ばんぱく。)
2009-10-10 16:41:02
サウスバウンド読んでたんだ!
あれもおもろい!
ナンセンス!(笑)
是非
最悪と邪魔も読んでみとくれ。
店長さん。 (ばんぱく。)
2009-10-10 16:44:02
港町食堂は
これといって何もおこらないエッセイで
おっさんが時折ひねくれたり
わがまま言ったり
変なのっ!
って思わず突っ込んじゃいそうな内容です(笑)
ちょいとした退屈しのぎにゃ楽しめますよ。

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