ラ・フランス。

今日から出張である。
お取引先さんからラ・フランスがたくさん送られてきたと
会社から連絡が入った。
東北のラ・フランス。高いのにぃ、こんなにぃ…恐縮してしまう。
以前にはさくらんぼをいただいた。いーっぱい。もう…ホントなんか悪いなぁ。

このお取引先さんは僕を応援してくれている。心配も大きな期待もだ。
しかし僕は営業として期待にこたえられはしても
商品での期待にこたえられてはいないのだ。

当社はブランド(部門)をいくつか持っている。
お取引先さんにはその中で最も苦戦している部門を取り扱って頂いている。
今の世の中にあわない厳しい分野と判断し当社では縮小傾向にある。
なのにお取引先さんは当社のその部門を応援してくれている。
お伺いするたびにたくさんアイデアのお話をする。
「今が辛抱時だ。
辛抱して続けていれば必ず良くなる！」
そういつも声かけしてくださる。

しかし現状は厳しい。
期待にこたえられないもどかしき中で
応援と共にラ・フランスが届く。
胸がしめつけられる思いだ。

当社のその部門の取引先は
今年だけで30店以上無くなった。
廃業、倒産、業態変更、世代交代、カタチは様々であるが
内容に前向きなものは何一つない。

ラ・フランスをくださったお取引先さんも
お伺いするたびに厳しい話題は尽きない。
しかしオーナーさんはいつでも僕に期待する。僕を励ます。
自分のお店がたとえ大変な時であろうとも。

僕が東京へ帰る頃がちょうど食べ頃だろうな。
ラ・フランス、おいしく食べよう。
おいしくいただくために、僕は今の出張をすこぶる頑張るのだ。

めけめけ～。