チャリ飼う。

自転車を、あるのに更にもう1台買った。
会社事務所も変わり、仕事体制も変化し
地元ではもっぱら100円バスの利用が増えた為
愛用車プジョーが放置状態に。
雨にさらされ気付いたらメンテを要する程に錆びてしまった。

整備しようとは思うが
よくよく考えたらプジョーにはママチャリ並みの気軽さがない。
まるでない。
オシャレでかっこいいんだけど
使い勝手もメンテも何となく重っくるしい。
服もカバンも何でもそうだが
最近僕はブランドよりも気軽さを重視するようにしている。
自転車も、やっぱし気軽なのがいい。
気を使わず乗り回せて
カゴにスーパーの買い物袋をポイと投入でき
後ろに荷物なんか積めちゃって。

国産でいて1万円ちょいくらいの
バイクでなしに気遣い無いチャリンコがいい。
多少乱暴しても丈夫なチャリキ。
そんなんが欲しくなって
ひとまずプジョーはおいといて
マルキン自転車を購入したって塩梅だ。

マルキン自転車
良い響きである。
♪マルキン自転車 ほいのほいのほい！♪
てあれだ。
ネタ古っ！

購入したのは近くのホームセンター。
しばらくとんと自転車売り場など用無しだったし
自転車なんて見ても買ってもいなかったから
最近のチャリンコの性能の良さに
今更たまげたもんだった。

ギアなんて当たり前のように付いている。
何だか頑丈そうだし
デザインもかわいいのが多いし
カラーバリエーションも豊富である。

昔はそんなこたぁ無かった。
この手のクラスはベッタベタのママチャリくらいしかなかった。
カラーだってそんな楽しく選べる程なかったし
あってもダッセーメタルカラーだったし。
確かに気軽ではあったが、気軽すぎていた。

ギアも別売りが多く
付けて走ってガチャガチャかえるとすぐチェーンが外れたもんだ。
それをなおすのに一苦労
手は切るし、油まみれになるし。
なかなかはまらずイライラした時は
もう思いきってバラバラにして
チェーンを身体に巻いて悪役レスラーみたいに暴れて遊んだものだ。
帰って親にこっぴどく叱られたのを覚えている。

買って驚いた今時の自転車の性能の1つにライトがある。
前輪にライトは付いているのだが
同じ箇所にあるはずの一体型ライトスイッチが無いのだ。
右足で蹴って入れるあのスイッチである。
スイッチが無いのにライトは有るのだ。
そしてスイッチに代わるライトのON・OFFボタンみたいなものが
探してもどこにも見当たらないのだ。

このライト、飾りかっ！
何だこれ、どういうこっちゃ！？

焦った僕は、とにかく色々な箇所をいじってみた。
が、どこをいじれどライトはつかない。
もしや、ギアとライトのスイッチが一体になっているのでは！？
と、ギア周辺をいじるもペダルが重くなったり軽くなったりするのみで
ライトはまるで点灯しちゃくれない。
そりゃこれはただのギアでしかないんだもの当然だ。

ホトホト諦めてそのまま放置。
ライトほったらかして乗っていた。

先日、自転車買ったホームセンターへ用事があって出掛けた際
ついでに自転車売り場のお兄さんに
ライトの事を聞いてみた。

ライトはあるがスイッチが無い。
スイッチは、後付けオプションなのかと。

その半ば頭おかしい体の質問に
お兄さん半笑いで一言。
「センサーが反応して
暗くなったら勝手に点きます」

センサーッ！？
今時のチャリンコって
スゲーーーッ！

知らぬ間に
自転車界では革命が起こっていた！
なんて大袈裟だが
自転車は着実に進歩している。

映画ETのように
自転車で空が飛べる日も
近いのかもしれない。

なんて
そう思っていた方が楽しいでしょ？

♪自転車に乗って 自転車に乗って
ちょいとそこまで歩きたいから♪

まるで上等な競走馬でも飼うかのように
マンションの自転車置き場に新車を繋いだ。

めけめけ～。

写真。NEWチャリ。