教えろ！

とある都内の素材屋さんにて店舗在庫の無い物を
電話発注、店頭予約発注、ネット発注、カタログ発注し
それら多数の商品の全ての入荷があったと連絡が入る。
代引き、カード決済、入金後、の荷物発送
または店頭受取など選べるわけ。
他にもまた色々見たいし、近くに用事もあるからって
僕は店頭受取を選択することが多い。

さて、店舗へ出向いて、その様々な発注取り置きをしていたものを受け取る際
総額が分からなければお金が用意できないですよね。
用意できなければ、受取に行ったとき「足りない！」なんて恥をかくし
お店にも迷惑がかかるし、二度手間になって面倒でもあります。
僕じゃない第三者に受取に行ってもらう場合、そりゃぴったりな金額を渡してあげたいし。
なので、連絡が入った段階で、こちらの素材屋さんに額面を聞くわけですが
これ、不思議なことに、「お教えできません」て回答が返ってくる。

おいおい！それじゃ困っちまうんだよね！
実際困ったことが何度もあった。計4人の当社スタッフがその対応にイラッときていた。
僕は1度外出中に急な受取を頼まれ、出先から電話で金額を問い合わせたことがあった。
そのときも、電話の向こうは半笑で「ノー」の回答。
ちょっとキレてしまい、この件に関し散々物申してやっと定価を言われたくらい。
仕入れ値は自分で計算すりゃいいことだからよしとしたが
あまりにも理不尽極まりない！

注文したもの全てをこっちで計算すれば済む話だとも思うが
メーカーとして素材を頼むって
どんだけ細かくて、どんだけ量があって、どんだけ種類があるか。
ここはネット発注、店頭発注、カタログ発注、とそれぞれ頼めるものが違うので
方法と伝票もばらばらになる。そして、方法によってまた率もかわる。
そして不親切なことに、方法によって取り置き伝票は発行されないし
されても金額が書かれていないものもある。
分かっているものだけを計算しても10時からはじめて午前中つぶれるくらい細かくて多い。
そりゃ受取額を出して差し上げるってのは
売る側として、買う側への配慮ってもんでしょ。
それもサービスの一環？いや親切ってもんでしょ。
っちゅうかさ、揃いました、来てください言うなら
聞かれたらそりゃ金額言うでしょ普通。

先日、その素材屋の会員更新の手続きに出向いた際
この件に関して意見してきた。
どうにかせい！というテンションではなく
一意見として、実際こういうことがあり困っている
どうにかならんもんか、いつか上に意見をあげていただけたら嬉しい
ということで。

窓口の方がいろいろ話を聞いてくださった。
常識的におかしいですねということを前提に
何故そのような対応になってしまったのか
社としておおよその見当がつくが、はっきりとした回答は
本部に問い合わせて今日中にお電話しますという。
いやいや、あのね、クレームじゃないのこれ
そういうことがあったということで
今後改善していただけたら嬉しいな程度の意見なのね。
でも一応、どうしてそうなったのかははっきりさせたい！というので
買い物しながら電話を待つことにした。

着信あり。
電話での回答はこうだ。
お客様により値引き率が違う。
その率もお買い物額に対して毎月更新される場合もある。
なので、その時の見積もりを出すということは
微妙な誤差をうみかねなく、クレームの対象になりかねないので
一貫して額面をお答えすることが出来ない。
ということだった。

一貫して？
1度散々言ったら教えてくれたけど？まあいいや。
じゃあ、あの細かな計算は自分らでやれと
そして受取に行ってお金が足りない場合はまた出て銀行行って戻って来いと
お客に手間をとらせる、そういう姿勢の会社さまなんですね
というと「はいそうです、それで結構です」だって。
びっくりだ！
しまいには、店頭受取でなくて、代引きか入金確認後出荷にしていただけたら
こういったことはございませんよ。
店頭受取でも、カードでお支払もできますし。だって。
さらにびっくりだ！上司出せ、上司、くらいの気分だった。
なんでそこまで指図されなきゃならんのだ。キチガイじみている。

パソコン一括管理しているはずで、額面だって分かっているはず。
その都度もしかしたら率の変動があるかもしれないってんなら
なおさらこっちは分からないでしょう。
だったら逆に、細かく配慮して教えてさしあげるのが
お商売のひとつのサービスなんじゃないの？
なんて思ってしまった。
言い訳を聞かされただけで全てがチャンチャンで終わった。
なにも意味をなさない意見の場だった。

そもそも僕はそんなことが知りたいわけじゃなかった。
この素材屋さんを利用させてもらっているものとして
もっと便利になればという意見でしかなかった。
完全なるクレーマー対応である。
そういうふうにマニュアル化されているのだろう。

不景気になれば人件費もかけられない。
お客に対して時間をさくよりも、自分とこの仕事に人件費をつかう
ということだろう。
その分ほら、値引き率だって安くしてやってんだから、みたいな。
そのかわりに、気分の悪い不親切とすさまじい労力をお客に課している。
いろいろと、考えさせられたわけで。

とかくこの世は理不尽のかたまりだ。
頭をからっぽにしていないと、こっちがヤられる。

めけめけ～。

写真。歩いていて。お花。