はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

『菊の花畑』

2008年10月24日 16時55分19秒 | 読書・書物シリーズ
『雨ニモマケズ風ニモマケズ…』

宮沢賢治の故郷岩手県。
雨ニモマケズ傘ささず
寒サニモマケズ半袖で
今日もぐるぐる回っております。

昨日お取引先様に
「あなたはそれで大丈夫なのかもしれんけんど
見ているこっちさ寒ぐなっから
何か羽織るもんさ着た方が良いんでねぇけ」
と半袖批判のお叱りを受けまして。
確かに!
もっともなご意見!
自分の体質を押しだまし我慢する気配りも
時には必要なのかもしれません。
オ取引先様ノ半袖批判ノオ叱リニモマケズ
半袖を着続ける。
だって半袖しか持って来てないんだもん。
どこかで長袖買うか。

季節の代わり目は体調を崩しやすい。
街でも電車でも
マスクをして咳き込んでおられる方を多く見かけます。
あるお取引先様では
スタッフ全員が風邪ひきでした。
オーナーさんが発症源で
次から次へ伝染していったのだというお話。
風邪ウイルスも
「ムハハハッ!
見たか吾輩の恐ろしさを!
増殖スピードも早いのだぞ!
吾輩の分身ウイルス数は
10万23個なのだ!
ムハハハッ!
この店の人間全員
風邪っぴきコンプリートなのだ!
ムハハハッ!」
と大喜びしている事でしょう。

気分の問題なのかもしれませんが
そのお店商談後、なんだか体がだるい。
火照った感じ。
喉も痛い。
耳元で囁き声が聞こえる。
「ムハハハッ!
このバカッ!
そんな無防備な格好で
ウイルスの館に飛び込んで来おって!
お前も風邪っぴきにしてやろうか!
このバカッ!
このバカッ!
このバカッ!
ムハハハッ!」
どうやら『デーモン風邪ウイルス閣下』のようだ。

あまりに「バカバカ」言うもんだから
おかげで僕は風邪をひかずに済んだ。
「バカは風邪ひかない」
ですからね。
デーモン風邪ウイルス閣下ニモマケズ。

幼少の頃から中学生くらいまで
僕は同じ内容の不思議な夢を何度も見ておりました。
ある時宮沢賢治の短編集を読んでいて目を疑いました。
僕が見ていた夢と似たお話があったからです。
何度か読み返しました。
やっぱ似てる。
ゾクゾク…。
僕のみた夢は
こんな感じです。

うつらうつらと
深い深い闇へ落ちてゆく。
ダウン・ダウン・ダウン
アリス ウェント ダウン ア ビッグホール。
中学英語の教科書みたいなビッグホールの暗闇へ。
気がつくと僕はいつも『黒』の中にいる。
四方八方に果てはあるのか
まるでビッグバンの爆発で広がったような闇。
すぐにでも気が狂ってしまいそうな闇。
身動きの取りようがない。
『怖い』以上に怖い。
『怖い』の最上級『怖est』以上に怖い。
自分の意識の中だけ自分の姿が見えている状態。
見失わないようにせねば。

精神を高め、神経を集中し、意識を内側へ集めている時
外側から何かが当たっているのに気づく。
何も見えぬ『黒い闇』のハズなのに
それが何なのかが不思議と分かる。
『こん棒』だ。
イガイガの付いたゴツい『こん棒』だ。
しかもそれを操っているのは巨体の赤鬼だ。
『ターミネーター』の『アーノルド・シュワルツェネッガー』より恐ろしい。

ゴツン…ゴツン…。
いったい何だ!?
「考えるな、感じろ」
『ブルース・リー』が飛び蹴りの姿勢で頭をよぎる。
「考えるな、感じろ」
内側へ集めた意識を
今度は外側へ向ける。
赤鬼はどうやら
前へ進めと小突いているようだ。
でもどちらが前なのだろう。
『黒い闇』では心のコンパス(方位磁石)も利かない。
己れが今向いているそのままの方角へ進めば良いのじゃ!ゲボハハハッ!
そんな調子でこん棒が背中を押す。
僕はつんのめりながらも
一歩前へ踏み出した。

ゴツン…ゴツン…。
テク…テク…。
どのくらい歩いたのだろう。
行けども行けども闇だ。
その間1度たりとも振り返る事はなかった。
振り返るべからずの法律みたいなものが
1人1鬼の間で暗黙の了解となっていたからだ。
『闇発、闇行きキップ』を握りしめたまま
ただただ果てしなく歩を進める。

…?
しばらく行くと『白い点』の様なものを見つけた。
何かを『見た』のはどのくらいぶりだろうか!
奇跡だ!
嬉しい!
奇跡は瞬く間に大きく広がった!
『・』は『○』になり
あっという間に『 』になった!
白すぎて何も見えない!
しばらく『白』に包まれる!
少しずつ少しずつ『うねうね』が見え始め
やがて色づき『1枚の絵』のような景色が広がった!

『菊の花畑』

中心の巨大な菊が
ゆっくりと花開く。
僕は思う。
「あぁ…また間に合わなかった…」

そこでいつも目が覚めるのです。
こんな夢を何十回となく見ました。
同じ内容の夢を。
ただ奇妙な事に年を重ねる程
『黒い闇』を歩く距離があきらかに短くなってゆき
短距離にもかかわらず
いつも最後は
「あぁ…また間に合わなかった…」。
間に合った時
僕はどうなってしまうのでしょうか。
いつの間にかその夢を見なくなり今日まで来ています。
似たお話が宮沢賢治の何という題名のお話だったのか
すっかり忘れてしまいました。
探して読んでみようとは思うのですが
夢がフラッシュバックしそうでなんだか怖estなもので。

『雨ニモマケテ…風ニモマケテ…
東ニ会社アレバ
出勤シテ叱ラレ
西ニナニワノ店アレバ
失敗シテドツカレ
南ニユルイ店アレバ
ユルサニツラレミスヲ犯シ
北ニシバレル店アレバ
イランイラントアシラワレ
楽シイトキハヘラヘラワライ
苦シイトキモヘラヘラワライ
皆ニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニ
ワタシハナリタイ』
同時に
『私ハ貝ニナリタイ』

「あ!間に合っちゃった!」
と思えるその時
僕に何かが開ければ良いのですが。

♪銀河鉄道の夜 僕はもう空の向こう
飛びたってしまいたい
あなたを思いながら♪
山並み抜けて
夕刻の雨に濡れた線路を
電車はいざ、秋田へ走る。

めけめけ~!

写真。北上線。

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8 コメント

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不思議な夢 (みぃ)
2008-10-24 19:06:26
私のよく見る夢にも
同じような光景が繰り返し登場します。
もしかしたら、
私がこの世を去った後に移り住む世界は
ああいう場所なのかな?なんて
思ったりして…。

とにかく、東北は冷え込むと
急に来ますから、体調管理には
気をつけてくださいね~。

返信する
花に間に合った時 (店長)
2008-10-24 21:38:22
あ~それは、地獄でしょうね。(笑)それか、通過点。前に『アンビーバボー』で一度心配停止した人も、お花畑につれて行かれたそうです。岩手は昨日おりました。
 花が咲くのに間に合った時それは・・・。






①春が来た時
②春が去ったとき
③寿命

のどれかと・・・。全く根拠無いんですけど。
返信する
みぃさん。 (ばんぱく。)
2008-10-24 22:18:47
了解しました!
もしも
もしも!
もしも凍え死んでいる僕を見つけたら
解凍してやって下さい!(笑)
そのときがまさに!
「あ!間に合っちゃった!」
の時なのかも(笑)
返信する
店長さん。 (ばんぱく。)
2008-10-24 22:24:56
3番!
で地獄行きです。
僕はろくな死に方しないと
昔占い師から言われました(笑)
刺されて死ぬよ!
カハハハとかね(笑)
巨大な花が咲いたら中から閻魔様が出て来て
「このくそ餓鬼が!」
と舌を抜かれるのです。
くもの糸もたらしてもらえず(笑)
返信する
了解しました! (みぃ)
2008-10-24 22:29:36
はいな!
ナマモノ解凍コースで
チン♪ですね。

万が一、もしものことがあっても、
こないだ「おくりびと」で
しっかり研修してきましたから
任せてくださいっ!(笑)
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みぃさん。 (ばんぱく。)
2008-10-24 23:57:33
おまかせいたします(笑)
なにせ北海道も半袖で行こうとしている僕ですから(笑)
え~多分『おくりびと』の予習が役に立つかも。
違うか(笑)
大丈夫!
脂肪という名のコートを着てますから!
だから暑いのか!
(笑)
返信する
逆に言えば... (ともお)
2008-10-25 15:53:06
今はもうそんな夢も見れなくなるほど、
良くも悪くも大人になってしまったのではないか?
ムハハハッ!
今回の文章は、めずらしくなかなかの
良い出来だと思うぞ!褒めてつかわす!
ムハハハッ!
ちなみに吾輩は宮沢賢治を読むと、
胸がギューーッとなるのだ。

星めぐりの~
口笛を吹いて~
返信する
ともおさん。 (ばんぱく。)
2008-10-25 21:01:45
いやいやそんな誉められたら(笑)
飴ちゃんでもあげましょか?
(笑)
僕なんかは怖い夢みてるただのアホっすよ(大笑)

噛むカムチャッカのガム~♪
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