時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ISUグランプリシリーズ2021第2戦スメートカナダ「男女SP」

2021-10-30 | フィギュアスケート
ジャンプについて 但し大雑把etc.
トウを突いて跳ぶジャンプ   ルッツ/フリップ/トウループ
エッジを使って跳ぶジャンプ  アクセル/ループ/サルコウ

前向きで跳ぶジャンプ     アクセル
後ろ向きで跳ぶジャンプ    ルッツ/フリップ/ループ/サルコウ/トウループ

難易度:低 → 高
T:トウループ/S:サルコウ/Lo:ループ/F:フリップ/Lz:ルッツ/A:アクセル 

GPS(ISU Grand Prix of Figure Skating) … ISU国際スケート連盟が承認するフィギュアスケートのシリーズ戦
                       前年度の成績などにより出場資格を満たした選手たちが出場する
                       アメリカ/カナダ/中国/フランス/ロシア/日本で開催される6大会と
                       6大会の上位選手が出場するグランプリファイナルを含めた総称
GOE(Grade of Execution) … 演技審判によって0をベースとし-5から+5の11段階で評価された各要素のできばえ
PB(Personal Best) … 1人の選手が記録したスコアのうち最も高いスコアこと
SB(Season Best Total Scores) … 1人の選手がシーズン中記録した最高スコア
WD(Withdrawn/ウィズドローン) … リザルト(競技結果)などで表す表記 
                    棄権・出場取り消しの意

<男子結果>
1.ネイサン・チェン(アメリカ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・106.72 SB
2.ジェソイン・ブラウン(アメリカ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・94.00
3.キーガン・メッシング(カナダ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・93.28
4.マカール・イグナトフ(ロシア)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89.79
5.エフゲニー・セメネンコ(ロシア)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87.71
6.田中刑事(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78.83
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
7.山本草太(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78.78
8.アレクサンドル・サマリン(ロシア)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78.55
9.コンラッド・オーゼル(カナダ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73.19
10.ロマン・サドフスキー(カナダ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72.94
11.樋渡知樹(アメリカ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72.92
12.モリス・クヴィテラシヴィリ(ジョージア)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71.60

Judges Scores はコチラ

ネイサン・チェン
第1戦SP構成:4Lz 3A/4F+3T 
第2戦SP構成:4Lz 3A /4T+3T

事前申請では
GPS第1戦スケートアメリカと同じ
前半4Lz 後半4F+3TのComboでしたが
最終的に
後半4Fを4Tにしたようです
出場している選手には
申し訳ありませんが
ジャンプレベル下げても
勝てるメンバーと思われますし
チェン陣営
真っ当な選択かと思いました

冒頭の4Lz
着氷はしましたが
技術要素(テクニカルエレメンツ)
GOEは1.97と
低かったようです

一方
構成に
クワドを入れない
ジェイソン・ブラウンのジャンプ構成は
前半 3F 3A
後半 3Lz+3T
技術要素(テクニカルエレメンツ)の
基礎点は38.01とかなり低いんですけど
その分
GOEで稼いでます
演技構成(プログラムコンポーネンツ)では
チェンの46.43
に対し
ブラウンは46.61と
チェンより加点とってます

SP
1位 チェン
2位 ブラウン
3位 キーガン・メッシング
となってます
日本勢は
6位 田中刑事
7位 山本草太

チェンは
レベル上げずとも
無難にまとめれば
優勝すると思われます


Image/Sponichi Annex

<女子結果>
1.カミラ・ワリエワ(ロシア)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・84.19 SB
2.エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81.24
3.アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75.58
4.アリサ・リウ(アメリカ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73.63
5.樋口新葉(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69.41
6.カレン・チェン(アメリカ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68.74 SB
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
7.三原舞依(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67.89
8.イ・ヘイン(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62.63
9.マデリン・シーザス(カナダ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62.61
10.エミリー・バウスバック(カナダ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59.53
11.アリソン・シューマッハ(カナダ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55.47
12.河辺愛菜(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53.30
  紀平梨花(日本) 10/19 OUT WD
  河辺愛菜(日本) 10/19 IN

Judges Scores はコチラ

河辺愛菜
予定:3A 3Lz+3T/3F
実施:3A 3Lz/3F+2T

3A  → 3A「<<」「fall」 … ①
3Lz+3T → 3Lz「fall」 … ②
~後半~
3F → 3F+2T … 

①「<<」 … Downgraded jump(1/2回転以上の回転不足)
 「fall」 … 転倒
②「fall」 … 転倒

初めての
シニア国際戦
果敢に3Aトライしました
回転不足&転倒と言う
結果ですが
頑張りました
続く3Lzも
転倒しましたが
加算が×1.1になる後半
3Fに2Tをつけ
しっかり
リカバリーしています
FSも
チャレンジして欲しい


Image/THE ANSWER

カミラ・ワリエワ
予定:3A 3F/3Lz+3T
実施:3A 3F/3Lz+3T

3A … 
3F … 
~後半~
3Lz+3T … 

10月の
ISUチャレンジャーシリーズ
フィンランディア杯で出した
SP74.93を上回る84.19を出し
自身のSBを
9.36ポイント更新
これは
2019年
アリョーナ・コストルナヤが
GSPファナルで出した
85.45に迫る
歴代2位の得点です
シニアデビュー今シーズン
2戦目にして
この完成度の高さ…

アリョーナ・コストルナヤ
予定:3A 3Lz/3F+3T
実施:3A 3Lz/3F+3T

3A → 3A「q」 …①
3Lz … 
~後半~
3F+3T …  

①「q」 … quarter(1/4回転不足)判定

冒頭の3A
回転不足が悔やまれます
クワドを武器としていない
コストルナヤとしては
FSでパーフェクトの演技をすること
そして
ワリエワがクワドでミス試合限り
優勝は厳しい
ましてや
SP4位の
アリサ・リウは
FSで
3A に加え
4Lz入れてくると思われます
はてさて…


Image/Sponichi Annex

エリザベータ・トゥクタミシェワ
予定:3A 3Lz3T/3F
実施:3A 3Lz3T/3F

3A … 
2Lz+3T … 
~後半~
3F …   

16歳前後が
絶頂期のロシア女子の中
3Aのみならず
クワドにも挑戦する
稀な逸材
2位につけました
1位ワリエワとの差は
Comboを
後半ではなく
前半に入れている
構成の差と思われます

今シーズンも
引き続き
ロシアの
と言うより
サンボ70の選手が
女子シングルフィギュアの
上位を独占する展開になること
必定でございます
その中でも
そして
2022年のオリンピック
ロシア代表は
昨シーズンor今シーズン
シニアデビューした
15歳~17歳の選手になると
思うのであります
2018年のオリンピック後
15歳~16歳になって
シニアデビューした選手は
不運です

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