魚住久江シリーズ2 ～ドンナ ビアンカ～

孤独でうつろな人生を送る男が見つけた
ささやかだけど本気の恋
それが男を地獄へと招く
中野署管内で
外食チェーン専務
副島孝と
店長の村瀬邦之が
誘拐された
警視庁練馬署強行犯係
魚住久江巡査部長も
捜査に招集されるが
身代金受け渡しは
失敗に終わってしまう
やがて
捜査線上に浮かぶ一人の
中国人女性
久江は
事件の背後にある
悲しい真相に迫ってゆく
切なさと温かさが心に残る
長編警察小説



今月発売予定の
姫川玲子シリーズ第10弾
「マリスアングル」発売前に
魚住久江なる人物を知ろうと
読んでみました
玲子さんとは
明らかにカラーが違うようですが
事件に関する❛カン❜
第六感の鋭さは同じ
因みに
喫煙者であると言う点も同じ
ひとつの事件を
違う面から見ることになるので
展開期待できそうです

で
「ドンナ ビアンカ」
終わってみれば
副島孝による狂言誘拐＆恐喝未遂
一応共犯の村瀬邦之は
小指無くすわ
死にそうになるわ
楊白瑤こと村瀬瑤子のためとはいえ
痛すぎる

副島の犯行は
発想が貧困
行き当たらりばったり過ぎる
そして
村瀬も
人が良いとは
言い難いキャラ
頭の悪い二人の
ずさんな計画に
振り回された警察
お疲れ

あほか！？
と思ってしまう事件が
こうも物語として
成立しているのは
魚住始め
主要メンバーの
キャラクターの良さなんでしょうね～
姫川シリーズのような
ヒリヒリした非情さがない！

魚住の相棒的な存在
峰岸学が
いい味出してます
菊田和男を彷彿させます
魚住の
先輩刑事である
金本健一より
峰岸を推す