〈ジウ〉サーガ8 歌舞伎町セブンシリーズ3（ジウ×姫川玲子コラボシリーズ）硝子の太陽N ～ノワール～

沖縄での活動家死亡事故を機に
「反米軍基地」デモが全国で激化した二月
新宿署の東弘樹警部補は
現新宿署所長・高柳警視正から
名指して
警備課警備係員が逮捕してきた
‘左翼の親玉’
矢吹近江の取り調べを指示された
その直後
異様な覆面集団による滅多刺し事件が起こる
被害者は
歌舞伎町セブンにとって
かけがえのない男
フリーライターの上岡慎介
社会に蔓延る
悪意の連鎖を断ち切るべく
東とセブンの共闘が始まる



現代版‘必殺仕事人’こと
歌舞伎町セブンのおさらい

元締め　　斉藤杏奈（初代元締め平松組組長・吉郎の孫　実は陣内陽一の娘）
第一の手　陣内陽一（新宿ゴールデン街花園三番街にあるバー「エポ」の店主ジンさん　「欠伸のリュウ」の異名を持つ　暗殺専門）
第一の目　市村光雄（四代目関根組組長　死体処理専門）
手其之壱　ジロウ（市村繋がりでメンバーとなる　暗殺専門
手其之弐　ミサキ（市村繋がり　暗殺専門　元特殊急襲部隊SAT伊崎基子　服役中のハズが諸事情により名前を変えしゃばにいる）
目其之壱　上岡慎介（歌舞伎町専門のフリーライター）
目其之弐　小川幸彦（新宿警察署地域課所属の交番勤務だったが新宿警察署刑事課強行犯捜査第一係に異動）　　

姫川玲子と
ガンテツこと勝俣健作が
チラッと出て参ります
個人的には
もっそっと玲子さんに
登場して頂きたかった

ルージュでは
玲子が
偶然エポにお客として登場していましたが
ノアールでは
東とミサキ（伊崎基子）が
エポですれ違うシーンがありました
読者としては
そのサービス精神
嬉しかった

沖縄に駐留している
米軍兵の犯罪が描かれ
治外法権の問題とか
掘り下げるのか！？
矢吹近江が
もっと事件に大きく関わって
ロシアに
沖縄の元米軍基地を売りつけるとか
そんな展開になるのか！？
と思いきや…
そこまで話は広がらず

相変わらず
グロイ描写もあり
読み進むには
ある程度の忍耐と辛抱が
必要でしたが
やはり
面白かったです

東からしてみれば
歌舞伎町セブンは
‘悪’そのものです
がお互い
根本にあるのは‘正義’
‘正義’遂行の
アプローチが違うだけなのであります
相容れない関係
存在でしたが
東サイドで起きた
民自党参議院議員世良芳英の娘・麻尋ちゃん誘拐事件の犯人と
歌舞伎町セブンのメンバー
上岡殺害の犯人が同じメンバーだったこともあり
昨日の敵も場合によっては味方
東と歌舞伎町セブンの共同作戦！？

歌舞伎町セブンの仕置きが
グロイけれど
スカッとしました
そして
生田治彦が
当座の暮らしにと
上岡から貰った100万が
歌舞伎町セブンの手に渡り
山分けするシーン
まんま
必殺仕事人でした

そうそう
新世界秩序
花城藪男
今後どんな絡みで
登場するんでしょう

上岡慎介亡きあと
誰がメンバーに加わるんだろう