時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ジウ×姫川玲子コラボシリーズ 硝子の太陽R ~ルージュ~

2018-12-20 | 読書
世田谷区祖師谷で起きた
「母子三人惨殺事件」
被害者が
地下アイドルだったこともあり
世間の大きな注目を集めていた

真っ先に
特捜本部に投入された姫川班だが
遺体を徹底的に損壊した
残虐な犯行を前に
捜査は暗礁に乗り上げる
やがて浮上する
未解決の28年前の一家四人殺人事件

共通する
手口と米軍関係者の影
玲子と菊田は
非道な犯人を追いつめられるのか!?



わぁ~い
姫川しゅに~ん
姫川&菊田
コンビ復活だぁ~
と喜んだのもつかの間

そうでした

誉田ワールド
姫川玲子シリーズが
グロかったんだ…
比較的
のほほ~んとした
系統の小説
読んでいたので
冒頭の
殺人の描写に
メンタルが
ついていけませんでした


姫川玲子 × ジウ のコラボ
と言う事で
捜査一課殺人班三係
東弘樹も登場
歌舞伎町セブンのメンバーも
後々登場するのかなぁ~

かつての
姫川班全員集合は
叶わず
石倉保(巡査部長)と
湯田康平(巡査長)の
登場なし
葉山則之は
勉学の甲斐あって
巡査部長に昇進
ガンテツこと
勝俣健作に引っ張られ
一緒に仕事してます

因みに
菊田和男は
姫川と同じ警部補

元アメリカ兵が登場したかと思えば
反米の大物が
暗躍しているとか
ロシアに
日本の土地を売るとか
色んな
伏線が散りばめられ
この巻では
収拾つかないのは
読んでて明らか

かつて
ベトナム戦争で
人を殺し
一時の
己の欲望・感情のままに
殺人をおかした男
アンソニー・ゴールディング

ゲームでもするように
人を殺めてきた
アンソニーが
妻の死を経て
日本に帰化した
息子のケン(建)と
その妻・百合子
孫の城士(ジョージ)の住む
日本の来日
不慣れな環境の中で
日本語を覚え
日本の習慣や文化に馴染んでいく
その過程で
アンソニーの心が再生
癒されていったはず

常に
心の支えとなっていた城士が
かつての
自分と同じように
人を殺した
その現実を知った時
城士の罪を
被って死を選ぶしか
なかったんだろうなぁ~

かつて
ベトナム戦争で
人を殺し
一時の
己の欲望・感情のままに
殺人をおかした男
アンソニーが
28年後
愛する孫
城士のために
偽装工作をし
自ら
その罪をかぶり自殺する
因果応報

孫の犯罪を
隠蔽し
すべての罪を
かぶること
それが
アンソニーの
愛情だった
とは言え…

不運な
二大女刑事と言えば
秦建日子の小説
『推理小説』に登場する
バツイチ子持ちの美人刑事
雪平夏見

姫川玲子
でしょうか

どうして
こうも
二人の周りで
人が死ぬ!?
精神的ダメージが
降り注ぐ?

今回も
これまで
姫川の陰ひなたにと
応援してくれていた
捜査一課殺人班11係統括主任
林広巳統括警部補が
殺人犯
池本城士に殺されてしまいました

お前は
とんでもねえ死神だ


ガンテツが
林警部補の葬儀会場で
言い放った
辛辣な言葉

ど~して
こんな状況で
こんな場所で
言うかなぁ~

『硝子の太陽N』では
日下守警部補が
統括警部補となり
殺人班11係統括主任として
登場するようです
どう展開していくのか
願わくば
姫川玲子の
支えとなっている面子は
殺さないでぇ~~