時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

道化の瞳

2012-04-14 | 舞台/役者
現代のとある病院
白血病で入院している少年は
院内の医者達の人間観察を楽しんでいる

明るい病院作りで
患者に接している部長
命を救うことだけが
医者の務めだと信じている副院長
病院の跡継ぎ息子や
個性豊かな医者達をモデルに
少年は絵本を書いている

その絵本は
目の見えない大好きな母親の
誕生日プレゼントにするつもりだ

そんなある日
少年は
母親と副院長との会話で
白血病が再発したことを知る
少年は
悲しい想いを胸に
大切な母親への想いを込めた絵本を完成させる

そのタイトルは「道化の瞳」

絵本の物語が終わる時
少年も或る決心を残します
物言わず人形チャーリーと同じように
大切な人の幸せを願い…


第一幕
幕が上がって数分後
拙者の隣りに鎮座した女性は
早々と爆睡夢心地



フザンギゾン服用しているなら
かなり免疫地力落ちてる設定(のハズ)なのに
妙に元気な少年
異様に激しく踊ってるし
騒がしいに妙に明るいし

病室内は
ほぼ無菌にキープしなきゃいけないのに
病室で看護師も医者も踊ってる
ホールケーキ持ち込んで
生花(バラ)持ち込んで

ありえない…


ストーリー展開と
タイトル『道化の瞳』の関連性が
まったく分らず
しかも
難病を背負い
母が盲目なんつ~
見るからに
感動を観客に与え
安易な
お涙頂戴的発想の作

にも関わらず
一幕ラストのシーンで
客席内は
既にすすり泣き多数

おいおい


第二幕
少年が作った絵本
「道化の瞳」の世界

ん~
一幕から二幕への流れは違和感ない!
殿の舞台構成とはかなりの差?
上手い(と言うか理にかなってる)

話が進むにつれ
一幕・病院内のストーリーが
実に活きてきたことに気付く
タイトル「道化の瞳」が意味が
明確になってきた!
発想は
相変わらず安易で陳腐だけれど
そう言い切れない雰囲気…

何なんだこの気持ちは!?
何なんだこの切なさは!?

愛する人のために何が出来るのか!?
何が残せるのか!?
チャーリーのそれは
一瞬
韓国ドラマ「天国の階段」で
チェ・ジウ演じるハン・ジョンソに対する
義兄ハン・テファの無償の愛(無謀な愛)を
彷彿させるのでありました

個人的には
設定が安易で
好きになれません



一幕に登場する主人公と
二幕に登場するチャーリーの
余りにも
筋書き通りの展開
引っ掛けも駆け引きもない
ストレートな行動&心情には
問答無用!
否応なく
心震えると申しますか
涙腺緩みます

実際
二幕後半は
も~客席の到るところで
鼻をすする音と
泣き声が…

屋良朝幸さんが
本当はどんな性格でどんな人物なのか
拙者は存じません
ですが
あ~この人はきっと心根の良い人だ
優しい暖色系のオーラの人なんだだろうな~

と思いました

小西遼生さんの出番が
あまりなかったのよね~

屋良さんのダンス
もっと見たかったのよね~

ですが

公的な場(仕事)で見る
屋良さんカラー
屋良さんらしさ
拙者が屋良さんにいだいている屋良さんの性格
兎に角
屋良さんの魅力が満載の舞台だと思います

これが僕(屋良朝幸)の舞台です!
って言う意気込みを感じる舞台でした

次回は
ダンスオンリーの舞台を
是非拝見したいです
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