1927年12月30日、日本初の地下鉄(現・地下鉄銀座線)が、上野・浅草間に開通しました。 開業当初、物珍しさもあり、わずか5分の乗車区間に乗車するため、2時間待ちの行列が出来たそうです。 当時のポスターには、「東洋唯一の地下鉄道」というキャッチコピーが使われ、アジア・オセアニア地域では初めての地下鉄路線となりました。 全長は2.2kmで、工事開始から2年3ヶ月で完成しました。 運賃は10銭均一で、これは当時のコーヒー1杯の値段とほぼ同額だったそうです。 そして、大阪では1933年に梅田~心斎橋間が開通しています。 戦後になると地下鉄は路面電車の走っていた名古屋、札幌、横浜、京都などといった都市での新たな交通手段として次々に建設されて行きました。
ちなみに、東京都内で一番新しくできた大江戸線はすでに張りめぐらされた地下鉄を避けるため、さらに深い場所に建設されています。 なかでも、大江戸線・六本木駅は日本で一番深い場所(42.3m)にホームがあることでも知られており、通勤するだけでエクササイズが出来てしまうという、運動不足のサラリーマンにとって非常に有難い(?)駅ですね。