癌研 入院 ２００７年９月「寝たふり」

乳癌手術日（２００７年９月１２日）の前の日に入院。
荷物は宅急便で送ったし、身軽に独りで入院しました。
特に悲愴な決意もないし、心配もないし・・・平常心でした。
・・・平常心のつもりでした。

朝から頭痛。
良くあることです。

早速、患者さんの中に気の合う人も出来、センチネルリンパ節の検査を待つ間も話が弾みます。
胃癌の手術の経験者さんは、とても楽しい方でした。
彼女は癌が小さかったのでしょうか、４日の短期入院でした。

眠れない場合は睡眠薬をいただけるのですが、「眠れると思います。」と答えました。
ドクター「では、眠れなかったら薬を出せるようにしておきましょう」

シャワーも浴び、さっぱりした気分で消灯を迎えました。

頭痛が治まらなかったので、主治医にも麻酔科のドクターにも「鎮痛剤が欲しいです」とお願いしました。
ナースコールでやっといただきましたが、頭痛はそれほどひどくないけれど、ぜんぜん治りません。

そして、眠れなかったんですよ。
一睡も出来なかったんですよ

看護師さんの夜の巡回。
カーテンを静かに開けて、懐中電灯でしっかり患者の様子を確認します。
「眠れない・・・」と言えばいいのに。
しっかりタヌキ寝入り
寝息も上手に「スースー」

手術前はかなり緊張していた様です。
自分では落ち着いて、何も動じていないつもりだったんですけどね。

今になると「タヌキ寝入り」は自分で笑えます。