鹿児島高校陸上競技部

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日本一の重み

2014年09月05日 20時03分50秒 | ブログ
みなさん,こんばんは。

今日は,卒業生が練習に顔を出してくれました。
私に,最初に全国制覇の喜びを教えてくれた選手です!

彼とは,小学6年生の頃から高校3年生まで一緒に陸上をしました。
その間,ジュニアオリンピックで優勝(大会新,学年最高),全中で2位,国体4位,インターハイ4位などなど数々の入賞を果たした選手。

しかし,早い段階での優勝だったため,「早熟」という言葉で片付けられたこともあり,苦しい時期も経験しました。


選手は誰しも,好きで早熟になるのではないし,人によってピークは違います。
私も,多世代を同時に指導していた事がありますが,その時期その時期で,トップを目指すことは悪い事ではありません。
要はやり方です。

よく,「小学生や中学生の頃にチャンピオンになった選手はその後伸びない」と言うことを聞きます。

統計的にもその可能性が高いそうです。

しかし,それをそのまま,受け取ってしまうと,指導者として,なんか負けたような,また,なにか言い訳のような気もするのです。

これまで鹿児島ジュニア時代の教え子など,数年にわたって指導してきた選手は沢山います。
今なお,大学生として一線級で戦っている教え子もいます。


先日のインターハイで3位になった松田敬佑は中1の頃,ジュニアオリンピックで優勝しました。
大会新記録で,かつ,中1最高の記録でした。
彼もその後,苦しんだ時期がありましたが,今また全国のトップ世代に顔を出すことができています。


そして,上の写真の左に写っているのが,うちにいるもう一人の全国制覇経験者である,川田康輔です。
小学6年生の時に,100mを11秒台で走り,全国優勝しました。

中学時代に短距離で結果が出せず,800mで全中入賞しましたが,
もう一度短距離で勝負したい!
と今頑張っています。


彼ら3人の日本一経験者。

毎年毎年,日本一は生まれるわけで,しかも各世代世代ですから,たくさんの日本一がいるわけです。
その誰もが,その人にしかわからない,「日本一の重み」を知ることになります。

文哉が「大変だった」という一言を言いました。

しかし,彼は以前「他の人にはわからない喜びを知っている」とも言いました。


実際に日本一になったからこそ知る「日本一の重み」
その経験を多くの選手に伝えていって欲しいです。


ちなみに,うちには,全国小学に出場した選手が非常に多いです。
中には,「早熟」と言われたり,心ない言葉をかけられた選手もいます。
しかし,今,みんな一様に楽しんで陸上をしています。


私が指導者としてやることは,この選手たちに,もう一度「日本一の喜び」や「勝てる喜び」を味あわせてやることだと思ってます!









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