鹿児島高校陸上競技部

監督雑感を中心に鹿児島高校陸上競技部の様子をお知らせします!

教え子

2012年02月17日 01時17分08秒 | ブログ
現在,引率で修学旅行に来ています。
本校の普通科の2年生。
昨日,一昨日,今日と北海道でしたが,今日から京都に入りました。

京都には3年前の奈良インターハイの時に宿泊した経験があります。

そしてその奈良インターハイでは,宮内文哉が八種競技で4位に入賞してくれました。




宮内は,中学時代,ジュニアオリンピック優勝。全日本中学準優勝。国体6位。
高校でも国体4位の他,八種競技での活躍など,全国トップクラスの活躍をした選手です。

今日は,今の選手達に,ジュニアオリンピックで優勝したときの映像を見せた後,
急遽でしたが,話をしてもらいました。









急だったにもかかわらず,小1時間ほど,自らの経験を話ながら,本当にタイムリーで,かつ指導者が話しをして欲しいと思うような内容の事を選手に解りやすく話しをしてくれました。

人前で話しをするというのは,そんなに簡単なことではありません。

ましてや,若干ハタチにして1時間,急に振って「話をしろ」というのも難しいはずですが,
さすが宮内は慣れた感じで淡々と話をしていきます。



いくつもいい話があったのですが,
中でも私が嬉しかったキーワードが「信頼関係」についてのこと。


彼は,

「強くなりたければ,中江さんとの信頼関係が大切」
と言ってくれました。

(彼は,クラブ時代(小6)から私の指導を受けているので,先生ではく,中江さんという呼び方をします)



大まかに書くと,
「自分と中江さんとの間には自分たちにしか解らない信頼関係がある。誰よりも怒られたけど,誰よりも目をかけてもらったし,そうしてもらえるように努力した。だから強くもなれた。中江さんから「強くしたい」そう思われる選手になることが大切。」


こういう話をしてくれました。


指導者の方はよく解ると思うのですが,これって,指導者自身ではなかなか言えないことですが,実はとても重要なことなんですね。


確かに,宮内との間には,私ら二人にしか解らない歴史があるし,思い入れがあります。
今だからこそわかる部分も多々あります。


いまだから話せる当時のネタもたくさんありました。

手がかかる子ほど可愛いとはよく言ったモノ。


彼とは,7年間一緒に陸上をしてきましたが,
長くクラブ指導をしてきた私の周りにはそういう選手(教え子)がたくさんいます。


今年日本ジュニアでようやく全国入賞を果たした山田真也や,
中国四国インカレで活躍中の小倉希望。

そして今年卒業していく,野上美輝や上川紗友里。
上川紗友里とは実に出会って9年です。約8年以上も一緒に陸上をしてきました。


そして,今年は,そのクラブからも沢山の選手が鹿高へ入学してくれます。
もちろんそれ以外の選手も,私と一緒に陸上をすることを選んでくれました。


卒業していった選手たち。
もうすぐ卒業する選手たち。

いま,まさに,チームの中心として頑張ってくれいている,現役の選手たち。

そして,今後,入学してきてくれる新入生たち。


こういう選手たち。
一人一人みなかわいいものです。

私に関わってきてくれたた選手。
関わってくれている選手。

これから関わってくれる選手。

みんな大切です。


そんな選手たちが集まってくれる,鹿児島高校陸上部は本当にイイチームです。

そしてそんな選手と一緒に陸上ができる監督はとても幸せな監督です。


そんな事を考えた京都の夜でした。

大阪にきています

2012年02月04日 07時53分45秒 | ブログ
おはようゴザイマス。

全国あちこち寒いです。

私は大阪にいます。
昨日も本日もなかなかの寒さです。

鹿児島でもめずらしく,雪が降ったようですね。

さて,本日から日本ジュニア室内陸上に参加をしてきます!

上川は高校最後の試合。
重信は,始めての室内の試合。

まだ2月なので,ここでマックス!という訳にはいかないですが,
現状確認や,気持ちに刺激を入れるためにも,ビシッと頑張ってきます!

ホテルからも大阪城が綺麗に見えるので,気合いが入ります!


鹿児島では,新人駅伝ですね。

厳しい戦いになるかもしれませんが,打倒○○高校?!で頑張ってください!

米澤先生よろしくお願いします!






選手諸君へ

2012年02月02日 22時00分21秒 | ブログ
現在選手には,練習日誌を書いてもらっています。個人のものとチームのもの。
今回,申し訳ないのですが,チームの日誌を私が溜めてしまいました....
本日書いたのですが,普通に回すと最後に読む選手はだいぶ先になってしまう。特に男子は1ヶ月かかることもあるので....

今日はここに書きました。

前後の内容は割愛してるので選手以外はよくわからない内容かもしれません。
(選手でもよくわからないやつがいる?のか?)

選手以外の方は流して頂いて結構です。
(しかも長いんで....)


以下日誌の内容です。
******************************************

 1ヶ月間,俺が日誌をもったままでした。申し訳ありません。みんなの日記を読み切るのに,時間がかかってしまいました。次からは先に渡します。ごめんなさい。

 さて,冬季トレーニングに入り2ヶ月が過ぎました。当初思い描いていた冬季と比べてどうですか?
 練習の進み具合,自分の意識の変化,身体の変化,達成感,目標,夢....
 考える事はいろいろあるでしょう。

 監督が振り返ってみて。まず,期の12月。滑り出しは,男女ともまずまずでした。しかり12月中頃から男子の練習に対する勢いがとても強くなりました。具体的には,火曜日にやる折返走です。皆が,懸命に練習に取り組む姿に監督として,というよりも,陸上が好きな陸上人として,なんかワクワクするような楽しい気持ちで練習を見ることができました。こういう時は強くなる時です。実際,匇田,佐野,谷口,小倉あたりは,この時期に大きく伸びています。
 一方で,女子はやや元気がなかったですね。言い訳もいろいろあるでしょう。男子より人数が少ないことや1年生と2年生の意識レベルの違いも関係しているかもしれませんね。それ以前に男子と比べてチームワークで劣っているような気がしました。この辺りは自分たちが自覚しているでしょう(もしこの段階で自覚ができていないのだとしたら,チームで活動している意味ははっきりいってありません)。

 12月後半になり,合宿が立て続けにありましたね。ここで女子もだいぶ盛り返しました。まずは九州合宿です。私は伊集院会場にいたので,鴨池の様子(情報)が後から入ってきたのですが,川越,重信姉妹はだいぶ良かったようですね!  これは,今年インターハイへ進んだ経験や自信がそうさせたのでしょう。先生方の評価も良かったです。男子(特に,松田,久保)はやや消極的だったかな? 山澤が頑張れていたのは,普段指導を受けている鈴木コーチが指導者だったことや,1年時から九州レベルの大会へ参加していることが経験として活きたのかもしれません。また,「上へ行きたい」という彼の向上心の高さ・強さがそうさせているのかもしれません。選手からどう見えているかはわかりませんが,山澤の「向上心」は監督から見るととても大きく強いものに感じられます(少なくともそう伝わります)。 ややわがまま?自分勝手?な部分もその向上心には垣間見えますが,選手として許容範囲な部分です。むしろ強くなっていくのには,必要な「図太さ」とも感じられます。それは,私が彼を大きく評価している部分でもあります。(でもあまり調子にのってはいけませんよ。山澤君!w)
 この「何が何でも強くなってやるんだ!」という気持ち(というか指導者への伝え方,伝わり方,貪欲さかな?)が君たちには,まだまだ足りないような気がしますね。

 さて,1月になりました。すこしずつlongを走る回数が増えたり,故障を訴える選手がでてきたりと,良い悪いは別にして冬季トレーニングらしく?なってきました。
 ボックスジャンプあたりは,男女ともとても上手になってきていますね。男子では谷口が抜群にいいです。女子は重信玲や柳井谷の跳躍センスが目立ちますね。
 一方で試合から遠ざかり,悪い部分もより目立つようになってきました。男女とも気づいているでしょう。男子は痛みを訴える選手と調子の良い選手の差が激しいということ。選手が痛みを感じるということは,指導をする(メニューを組む)私にも責任があります。君たちが「脚が痛い」という度に私は自責の念にもかられるのです。しかしながら,基本的に同じようにトレーニングを課しているのですから,元気な選手がいるということは,故障した選手自身には足りない部分があったということになります(ケアに対しての取組やアップやダウンの行い方,練習への集中力など)。さらに,練習に対しての取組が「中だるみ」してしまっている選手も目立つようになってきました。冬季トレーニングですから,この時期に繰り返し行うことで成長を期待する練習も数多くあります。それを,簡単に「慣れて」しまったり,「飽きて」しまったのでは困ります。
 同じ練習の繰り返し(アップやドリルなど)こそ最も大事であり,多用する練習(男子は折返走やボックスジャンプ,女子はハードルやウェイト)こそ今年の冬季練習の核なのです。この練習の時にこそ,気持ちを高め体の調子を合わせる努力が必要になるのです。

 さて,今週で期も終わりになります。いよいよ期,冬季のピークです。自宅学習期間や,修学旅行などもあり,練習の波が激しくなりますが,そこは私も全力で知恵を絞り練習を組み立てます。
 また,明日からは新人駅伝やジュニア室内もありますね。須田先生が練習に来れなくなり,長距離の練習に目が行き届かなくなり,本当に申し訳なく思います。なんとか改善できるように努力します。駅伝も今回はなかなか戦力的には厳しいですが,「鹿高一心」になって頑張っていきましょう。
 ジュニア室内には,上川と重信瑠が参加します。上川は3年生。唯一引退をせずにここまで頑張ってくれました。私が鹿高に赴任してきたときに,一緒に鹿高に入ってきたのが,今の3年生。その中心にいたのが,上川や野上です。いわば,今の新しい鹿高陸上部を引っ張ってきた存在です。その二人もいよいよ鹿高陸上部から引退・卒業する時期になったのです。寂しくもありますが,君たちがもっと強くなるきっかけにならなければいけません。特に女子は,個性も競技力も強い5人の選手(2年生)がそれぞれの方向を見ているようでは,今年以上の結果はでませんよ。1年生がその先輩に必死について行かない(追いつこうとしない)とどんどんチームはバラバラになりますよ。マネージャーの二人も準備・片付け,練習の手伝いは本当によくやってくれています。感謝していますが,二人にはもっと期待しています。練習の外見だけでなく,選手の中に入り,内面から選手をもっとサポートできるんじゃないかな? 監督にできないことも,君たちだから事できる部分がもっとあるはずですよ。

 今年の冬季に入る前のミーティングでも言いました。今年の冬季の冊子の表紙にも直筆で書きました。今年のテーマは「鹿高一心」です。男女とも今一度それを考えよう。このテーマの理由,ねらいは何でしたか? 男子は今こそチャンスなんですよ! 女子は,男子以上に強い気持ちで陸上に向き合えるはずです。特に2年生の5人。君たちには裏切れない存在がいるんじゃないか? 先日お父さんをお話をしました。今でも涙がでることもあります。でもきっと夏生は見てますよ。夏生に喜んでもらえる陸上をしようじゃないか!

 この2ヶ月をそれぞれがよく振り返ってみてください。冬季最初に言った事をもう一度!

まずは,一人一人が自分にできることを精一杯やること。
人を,体制を,批判しないこと。
なにかに不満をぶつけても強くはならない。それは,自分に対しても!
自分を「よく頑張った!」と言ってやれるくらい,練習しよう!
「もうやり残したことはない!」と言えるくらいの冬季を送ろうじゃないか!
今年の冬季は,愚痴や文句,弱音は辞めよう! 希望,夢,高々とわき上がる気持ちを叫ぼう!

ポジティブな選手! ポジティブな監督! ポジティブな顧問!  ポジティブなチーム!


「鹿高一心」