2011年8月17日(水)
前日16日より奈良県吉野郡天川村の洞川温泉に泊って、17日AM5:00大峯山山頂を目指して出発。初めての登山で不安げに案内板を見ていると突然一人の男性が現れて山へ入って行かれるので、私が「後ろをついて行ってももよろしいでしょうか」と訪ねると、「どうぞかまいませんよ」と言われたので後をついて行きました。森の中はまだ薄暗くひんやりとしていましたねぇ。
結論から言うと、この空海様みたいな人が山頂まで案内してくれてなかったら当然途中で挫折して帰って来たことでしょう。それはそれは、いまだ女人禁制のお山であることが理解出来たような気がしましたぁ。私が思いついたいくつかの理由の中で一つ上げるとすると、例えば仮に女性と一緒に登れたとしてですよ、女性の方は忍耐強く持久力がありますから弱音を吐かない、そんな女性の前で、「ああ・・、もうしんどいです。もう帰りましょう、もうダメです」と情けない声を出して不甲斐ないところを見られてしまったら一生言われ続けられますね。・・・ですから、女人禁制が軟な男性にはありがたい面がありそうですねぇ。・・でも、過去登った女性が居らっしゃったようですよ。 空海様をこよなく愛し、悲恋にこの世を去った 真名井御前その人が登頂を果たしたようです。
真名井御前に空海様が優しく手を差し伸べたシーンが幾度となくあったことでしょう。どんな思いで一緒にこの道を歩いたのかなぁ~と思いながら・・その緑の森に白装束の二人の投影を思い浮かべながら1200年少し前にタイムスリップしたようでした。幾千年、何万年経っても、岩がそびえ立つ大峯の風景とその位置は変わることがないようです。
大峯山山頂には秘密の秘密が今でも有りそうですねぇ。大変な隠されたものがぁ・・・。