2016年2月25日(金)
いつも堺からスタップサロンにメッセージを届けて、そして応援してくださっているSさんが堺市教育委員会主催で、文化庁・大阪府教育委員会後援で、文化財保護法50年記念として開催された「土塔 - 甦る古代のモニュメント」のシンポジウムの冊子を届けてくださいました。
そこには先日行った堺市の土塔や、奈良・高畑町にも「頭塔」というものがあることや、韓国にも同じような塔があることが紹介されていました。 そこにはなんと、岡山県にある熊山遺跡と全く同じ様式の塔や、今年初めに中国の西安で見た大雁塔のようなものもありました。
いったい土塔や頭塔が担わされている役割はなんだろうと、国土地理院地図にポイントを落としてみていくと、ハッキリ浮かび上がってくるものがありました。
これらは王家の人達の私的な陵墓の位置を教えていたり、王家の人達が眠る聖なる場所を教えていました。
この日本列島には、自然の山をピラミッド状に加工したり、積み上げたりしている山が何百何千とありそうです。
国土地理院の等高線地図を見ていると、本当に巨大なものから小さなものまで、ピラミッド様の山が一直線に並んだりしています。
なんと土塔と頭塔から重要な位置にある遥拝のピラミッドである生野町の大嶽山へと人工的な山々が一直線に繋がっていました。
これは大変なことです。 そして今、その重要な生野の大嶽山の立派な磐座が破壊されそうになっています。
神々を崇め祀る為に先人達が造った世界遺産が破壊されるとき、自然界を司る神々は私達現代人に何をするのでしょうか。 全く素知らぬ顔で見過ごすのでしょうか。
一昨年、世界遺産となるメノラーの地上絵を空撮するのに標高1000mの高さから撮影してもらいましたが、そこからの眺めで「綺麗な巨大なピラミッドに見えたのが一番の印象でした」と話してくれました。
でもその山の北側の山は大きくえぐられ、その北のピラミッド状の山も最近、無残にも削り取られて様態が痛々しいものです。
土塔や頭塔を造営した行基や、その時代の高僧は、この日本の本当の歴史をみな知っていたということのようです。
そしてそれらを受け継いだ、最澄氏や空海様達も現代の私達に本当の日本の、いや世界の本当の真実の歴史を教えるために、どんなに政変があっても残す為に、大地に印しをしていました。
それが、ベンチマークの山であり、そこに磐座をほどこし、又は、土塔や頭塔や、雁塔や木を組んで三重塔や五重塔のように建築物を造って、王家の人達が眠る私的な陵墓や聖地の場所を教えていました。
行基や最澄、空海様達先人が命をかけて私達に残した大事なものを無駄にするのか!日本人は!!
2015年11月23日(月)
私は前々から神河町で大事な遥拝の山であることを聞いていましたが、やっと卑弥呼さんの命日である22日にその遥拝の山である大嶽山に登ることとなりました。
そこの山頂で見たものは、間違いなく建築物あるいは構造物が近々建設されるであろう地縄が張ってあって、これは由々しき重大な過ちがこれから起きようとしている光景を目の当たりにしました。
立派な遥拝の山であり、その山頂には立派な遥拝の磐座が存在していました。
しかし、その磐座のど真ん中に、たとえば、神社で言うところの、阿吽の狛犬があって、そこから正面にある拝殿との間に建物を作ってしまうと言う計画のようです。
又、その一段下のみなさんが集う広い場所に、電波塔か何かの機械室を目いっぱい作ろうという計画のようです。
私は30年建築業に携わりましたから、おそらくその場所に建築物や構造物が立つであろうことは想像できます。
そのようなことをすれば、世界的遺産を汚すことになることもですが、先人達神様の思いを無視した暴挙となります。
このようなことが許されるのでしょうか。
建築を遂行しようとする人が、その場所の意味がどのような場所なのかを理解すれば、当然その計画は変更されることと思います。
この重大な意味を理解していただき、神河町の方々がここの大嶽山、小嶽山の意味を十分に理解していただきたいと切に願う私です。
人類的世界遺産の重要なポイントの山であり、その意味を持つ磐座なのです。
今ならまだ間に合います。 SOSです!
山頂から西のメノラーが見えます。
現在も山頂にNHKの電波塔があるのですが・・・。
大嶽山は重要な遥拝の場所となっています。