Kagechoのネコ的音楽&介護生活

音楽と猫が好きな介護職員の日々の記録。音楽や猫が好きな方、介護関係の仕事をしている方に読んでいただければ幸いでしょう。

「太陽を盗んだ男」(1979)

2010-06-06 14:46:29 | 映 画
 超久しぶりの映画ネタ。
 1979年公開、沢田研二主演の「太陽を盗んだ男」をDVDで観た。昔、観た記憶があるんだけど断片的な印象しか残っていなかったのと、最近読んだローリング・ストーンズの特集記事の中でさらっと紹介されていたから。復讐、じゃなくて「復習」ですぬ。

 あらすじは、ウィキペディアやアマゾンのDVD紹介等の要約を読めばわかるでしょう。まず、本編が長い(約140分)! ちょっと長過ぎるなーと感じた。今だったら、編集でもう少し短くするんじゃなかろうか。
 理科の教師が原子爆弾を作ってしまう、という設定が、この作品のメインになっているはずなんだけど、後半は「西部警察」のようなカー・アクション、「仁義なき戦い」のような決闘(?)、なかなか死なない「ダイハード」(菅原文太)がごちゃ混ぜの展開。ちょっと欲張り過ぎか。そのわりに、思わせぶりなエンディングはなんだか物足りない。

 音楽について。まず、原爆製造のシーンでボブ・マーリーの「ゲットアップ・スタンドアップ」が使われていた。この曲は、NHKの「中学生日記」でも使われているのを観た覚えがある。当時の流行だったのだろう。次に、「YAMASHITA」(刑事菅原文太の役名)というタイトルのBGMがあって、それがなんと、「エヴァンゲリヲン新劇場版・破」の中でも使われている(妻が発見)! (ウィキペディア参照)これには驚いた。曲の素晴らしさにも驚いたが、それに気づいた妻にも驚いた(笑)。
 最後に、ローリング・ストーンズ。彼らの曲は一切使われてはいない。単に「反体制」の象徴(?)というか、「ストーンズを来日させろ」という脅迫のネタになっている。主人公は、別にストーンズの熱狂的ファンというふうには見えない。何を要求すればいいのかわからず、ラジオのDJ(池上季実子)の思いつきに「のった」だけである。ストーンズのメンバーが、この映画を観たとしたらどういう感想をもつのか、聞いてみたい。1973年に来日中止となった彼らの初の来日公演が実現したのは、この映画公開の11年後(1990年)であった。

 リアリティの面では、いくらでも突っ込めるシーンはあるけど、一つのエンターテイメントとして観れば、それなりに楽しめると思う。

 太陽を盗んだ男


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