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Kagechoのネコ的音楽&介護生活

音楽と猫が好きな介護職員の日々の記録。音楽や猫が好きな方、介護関係の仕事をしている方に読んでいただければ幸いでしょう。

ファイナル・デッドブリッジ

2011-10-06 00:45:36 | 映 画
 ひっさしぶりに、映画館で観てきました。しかも、3D初体験!!! 
 3Dメガネ、300円で買わされ……(笑)
 これって、他の映画、他の劇場でも使えるの? 

 いやー、オープニングからガラスの破片やら、凶器やら、しぶきやら、いろんなモノが飛んできます。さすが3D。
 シリーズの5作目。1作目から観てますが…… まあ、作る方も大変ですな。死に方を考えるのが。人間は、次から次へと新しい刺激を求め、それを創造していく。少々残酷ですが、これは「死」のエンターテイメント映画です。

 これを観て感じるのは、人間いつ死ぬかわからんということ。死のうと思ってもなかなか死ねませんが、死ぬときは意外に簡単に(?)、あっけなく死んでしまう。自分もこれまでいろんな災難をまぬがれ、現在に至っている。生きててよかったねー、と自分に言いたくなる、かな? 

 リアルな死に方は納得できるが、納得できない雑な死に方(?)もあった。6作目はあるのか? わからないけど、もう死に方を考えるのも限界かもぬ。無理して作らなくてもいいよー。 

「死刑台のエレベーター」(2010年版)

2010-10-16 16:19:07 | 映 画
 一週間ぶりのブログ更新。
 久々に映画を観た。衝動的に……? 吉瀬美智子が見たかっただけかもしれないが。

 映画のリメイクは今に始まったことではない。が、昔はリメイクであることを強調するケースはあまりなかったような気がする。この映画(2010年版)はわざわざエンドロールで「オリジナル作品は1957年」と紹介している。オリジナルに敬意を表して、の意味だと思うが、同時にオリジナルに対しての挑戦でもある。そう言われたら、どうしたってオリジナルも観たくなるし、比べてみたくなるでしょう? ちなみにぼくは、オリジナルの方は最後まで観ていない。帰りに地元のTSUTAYAに寄ったのだが、なんとオリジナルは店に置いてない(!)ことが判明。なんたる怠慢。なんたるタイミングの悪さ。責任者は反省すべきだ(笑)。

 約50年前のエレベーターと現在のエレベーターは違う。最近のエレベーターには、たいてい非常連絡システムがついてるから。そのあたりは、あえて古い建物の古いエレベーターを使うことでクリア。実際、そういう古い建物もけっこう残っているので、特に違和感はなかった。次に携帯電話の存在。これも車の中に置き忘れた、という設定でクリア。携帯電話は携帯してないと意味がない。こうした設定によって、時代の違いによる違和感を巧みに消していた。

 「あの人を殺しなさい。そして私を奪いなさい」というセリフが心に刺さるが、その感情に至るまでの背景描写がほとんどない(最後にちょこっとだけある)ので、阿部寛が殺人を犯す必然性があまり伝わってこない。

 ぼくなりの結論を言ってしまうと、この2010年版「死刑台のエレベーター」は、吉瀬美智子を見せるための作品である。吉瀬美智子に興味がない人は、観なくてもいい。偶然に偶然が重なって、最初の殺人から次の殺人に展開していくのだが、正直「それはないだろう」という感じ。偶然にしても「でき過ぎだ」と思った。一つの映画作品として評価するとしたら、そんなに☆はつけられない(笑)。
 オリジナルでは、マイルス・デイヴィスの音楽が映像とともに高く評価されていたが、2010年版にはそれもなし。エンドロールで流れた曲は、作品と全然マッチしていなかった(これも減点)。

 それでも、吉瀬美智子は魅力的。監督は、単に彼女を撮りたかっただけなのだろう。
 もし、自分がこの映画に出演するとしたら、演じてみたいのは阿部寛に拳銃を渡す怪しい黒人(元大佐)。でも、現実の自分に一番近いのは警備員のオッチャン(笑)。

 死刑台のエレベーター

「借りぐらしのアリエッティ」

2010-07-25 08:41:01 | 映 画
 久しぶりの映画ネタ。レイトショーで観てきました(\1200)。
 最近、劇場で観るものはアニメばかり。エヴァとかコナン(笑)とか、今回のアリエッティとか。なぜかといえば、CGの多さ(特に実写作品)にウンザリしてるから。そろそろなんとかしてもらえませんかね。あまりにも多過ぎて、みんな飽きてると思うんだけど。とにかく、内容にかかわらず、CG多用の作品(CGアニメも含む)はわざわざ観ようという気にならないのだ。

 もちろん、アニメ作品でもCGやそれに近い技術は使われていると思うが、今回の作品の映像は、それらをほとんど意識させず、ところどころ絵画に近い温かみを感じた。小人の視線で見た自然の風景とか人間の部屋の様子とか。そう、小人の視線で見る(観る)ことが、この映画を楽しむポイントかもしれない。

 原作は、1952年に発表された“Borrowers”(邦題『床下の小人たち』)という作品。直訳すると「借りる人たち」という意味になる。「借りぐらし」という言葉は今回初めて耳にしたが、おそらく翻訳をされた方が苦心して考えた言葉ではないだろうか。物語の内容から考えれば「借りる」というよりも「分けてもらっている」という方が正しいような気もする。だって、借りて返せるものもあるけど、返せないものもあるでしょ(余談)。

 派手さはないけど、そこそこ楽しめる。
 ところで、ジブリの作品には、なぜ婆さんと猫がよく登場するのだろう…… 

 借りぐらしのアリエッティ
 床下の小人たち

「ファイナル・デスティネーション」(1&2)

2010-06-11 09:19:17 | 映 画
 過去、何度か死にかけたことがある。

 小学生の時と高校生の時に、自転車に乗っていて乗用車と衝突した。当たり方が上手かった(?)せいで、どちらも致命傷には至らなかった。特に高校生の時の事故では、確かに空中を飛んだ(!)記憶がある。しかし、学校に遅れそうだったぼくは、心配する運転手の声も聞かず、再び自転車に乗ってそのまま学校に向かったのだ(笑)。しまった、治療代をもらっとけばよかったと、後になって悔やんだ。
 蔵王でスキーをした際、コースを外れて10m以上の斜面を頭から滑り落ちたこともあった。この時も落ち方が上手かったので、背中の打撲だけですんだ。着地の瞬間に少し舌をかんだっけ。その他、車を運転していてヒヤッとしたことが何度もある。死にそうにはなったが死ななかった。

 この映画は、ホラーなのかサスペンスなのか、それともコメディなのか、よくわからない。かなり残酷なシーンも出てくるが、いわゆる「殺し屋」的な悪役が存在しないため、不快感があまりない。相手は目に見えぬ「死神」である。

 周囲をよく観察すれば、家の中にも街の中でも、あらゆる場所に「危険」がある。偶然または必然(?)が重なって、人間はいつ死ぬかわからない。そんなことを考えさせられる。第1作と第2作の出来が良い。

 ファイナル・デスティネーション

「太陽を盗んだ男」(1979)

2010-06-06 14:46:29 | 映 画
 超久しぶりの映画ネタ。
 1979年公開、沢田研二主演の「太陽を盗んだ男」をDVDで観た。昔、観た記憶があるんだけど断片的な印象しか残っていなかったのと、最近読んだローリング・ストーンズの特集記事の中でさらっと紹介されていたから。復讐、じゃなくて「復習」ですぬ。

 あらすじは、ウィキペディアやアマゾンのDVD紹介等の要約を読めばわかるでしょう。まず、本編が長い(約140分)! ちょっと長過ぎるなーと感じた。今だったら、編集でもう少し短くするんじゃなかろうか。
 理科の教師が原子爆弾を作ってしまう、という設定が、この作品のメインになっているはずなんだけど、後半は「西部警察」のようなカー・アクション、「仁義なき戦い」のような決闘(?)、なかなか死なない「ダイハード」(菅原文太)がごちゃ混ぜの展開。ちょっと欲張り過ぎか。そのわりに、思わせぶりなエンディングはなんだか物足りない。

 音楽について。まず、原爆製造のシーンでボブ・マーリーの「ゲットアップ・スタンドアップ」が使われていた。この曲は、NHKの「中学生日記」でも使われているのを観た覚えがある。当時の流行だったのだろう。次に、「YAMASHITA」(刑事菅原文太の役名)というタイトルのBGMがあって、それがなんと、「エヴァンゲリヲン新劇場版・破」の中でも使われている(妻が発見)! (ウィキペディア参照)これには驚いた。曲の素晴らしさにも驚いたが、それに気づいた妻にも驚いた(笑)。
 最後に、ローリング・ストーンズ。彼らの曲は一切使われてはいない。単に「反体制」の象徴(?)というか、「ストーンズを来日させろ」という脅迫のネタになっている。主人公は、別にストーンズの熱狂的ファンというふうには見えない。何を要求すればいいのかわからず、ラジオのDJ(池上季実子)の思いつきに「のった」だけである。ストーンズのメンバーが、この映画を観たとしたらどういう感想をもつのか、聞いてみたい。1973年に来日中止となった彼らの初の来日公演が実現したのは、この映画公開の11年後(1990年)であった。

 リアリティの面では、いくらでも突っ込めるシーンはあるけど、一つのエンターテイメントとして観れば、それなりに楽しめると思う。

 太陽を盗んだ男

「ダイ・ハード」

2009-11-07 00:17:10 | 映 画
 なんとなく、また観てしまった。もう何回観てるんだろ。「好きだねぇ」と妻にも言われました。
 ヒーヒー言いながら、なかなか死なないジョン・マクレーン。もちろん、ブルース・ウィリスの魅力が一番だとは思いますが、ぼくが好きなのは、

 ・ヘリコプターに乗ったFBIの捜査官が爆死するところ
 ・強盗団のボスが窓からゆーっくり落下していくところ

 両方ともやたら威張りくさって、態度がでかくて、最後はくたばる。これがたまらないんです(笑)。ざまーみろ、という感じ。現実の世界では、こううまくはいかないんですが(嫌なヤツほどなかなかくたばらない)。

 あと、FBIの人が爆死したときの副本部長のセリフ「かわりのFBIを呼ばないと」も笑える。FBIも消耗品か? 

 映画 ダイ・ハード

「パンドラの匣」

2009-10-29 09:09:14 | 映 画
 テアトル新宿で太宰治原作の「パンドラの匣」を観てきました。残念なことに新宿でしか上映されていないのです。わざわざ「太宰治原作の」と書いたのは、同じタイトルの別の映画があるから。

 なぜか「ヴィヨンの妻」は積極的に観る気がしない。出演者が豪華過ぎ(?)て、かえって興味が薄くなってしまった。原作のイメージとちょっと違う感じがする。個人の好みの問題ですが。「パンドラの匣」は「ヴィヨンの妻」に比べて、出演者があまり豪華ではない(笑)ところがいい。主人公を演じた染谷将太という人は、今回初めて知ったし。

 原作については、以前「読書」のカテゴリー内で記事を書いた。手紙形式で書かれていて、現在のブログに近いような感じがする。あらすじも淡々としていて説明しにくい。主人公の「ひばり」が、「健康道場」と呼ばれる結核療養所でいろいろな人と出会い、戦後を生きる「新しい男」として成長していく…… 明るい青春ドラマ? 簡単に言ってしまうとこうなるのかな。それにしても、川上未映子(芥川賞作家)の存在感が大きかった。原作ではなかなかイメージできなかった「竹さん」が初めて映像化されたのだ。いいなぁ、美人で才能もある女性は。うらやましい。マア坊を演じた仲里依紗もよかった。

 この映画の魅力は、キャストの魅力にあるといってもいい。川上未映子は、今後役者としての仕事も増えると思う。

 映画 パンドラの匣

「犬と猫と人間と」

2009-10-24 08:29:15 | 映 画
 この映画を観るために、わざわざ渋谷まで足を運んだ。
 ドキュメンタリー映画で、犬と猫に興味のない人はあまり楽しめないかもしれないが、犬と猫たちの姿を通じて最終的には人間の姿を描いた作品なのだろう。

 「あなたは、犬と猫たちのことをほんとうに知ってますか?」
 パンフレットの中にこういう問いかけがある。自分に質問されたとしたら、どう答えるだろう。「少しは知っている」と答えるかもしれない。現在は猫を飼っているし、実家にいた頃は犬を飼っていたこともある。愛情ももっているつもり。しかし、日本全国レベルで考えると、知らないことの方が多いだろう。日本では、1日あたりおよそ1,000匹の犬猫たちが殺処分されているそうだ。その割合は、1:2で猫の方が多い。これに対し、動物愛護先進国(?)英国のロンドンには、野良猫がいないんだって。

 実家で飼っていた最初の犬は、姉が友人からもらってきた雑種犬で、約12年間生きた後、老衰(?)で死んだ。2匹目は、姉がペットショップで購入した血統書付きの柴犬だったが、病気のため5年くらいで死んだ。最後まで責任をもって飼ったと思っている。それ以後は飼っていない。犬や猫は好きなのだが、「死ぬ姿を見るのが辛い」ので、母はもう飼いたくないと言っている。特に高齢者が犬を飼うのは、散歩などの体力的負担もあって大変だ。ちなみに最近は、近所の野良猫(半ノラ?)の「ふん害」に悩まされ、少々猫嫌いになりつつある(笑)。

 単純に言えば、「犬や猫を捨てるな!」「責任をもって飼え!」という結論になるのだろうか。もちろん、捨てる前に「無駄に増やすな」という問題もある。避妊処置に批判的な意見もあるが、人間にも家族計画があるように、やむを得ない方法だと思う。野良猫たちと会うのは楽しみだし、なんとかうまく共存できないものか。そうだ、「共存」、これが大事だ。最近の人間(自分も含めて)は、自分が嫌いなものを徹底的に排除しようとする傾向がある。例えば、タバコだってそうでしょ。喫煙者と非喫煙者だって、同じ人間なのだから共存しなければならない。でも、喫煙者だけが社会から排除されようとしている。これもちょっとおかしいんじゃないの? 話がちょっとそれちゃった。犬と猫と人間は、もっとうまく共存できるはずだ。

 犬や猫たちが好きで、興味のある方は是非観てください。

 犬と猫と人間と

「イージー・ライダー」

2009-09-30 15:53:38 | 映 画
 昔から興味はあったのだが観る機会がなく、ようやく観ることができた(1969年公開)。ピーター・フォンダ、デニス・ホッパーに加え、なんとジャック・ニコルソンも出演していたとは! 知らなかった。しかも、途中で殺されてしまう(笑)。3人の中で、役者として最も成功したのはジャックだろう。ちなみに、この映画での役名は、ジョージ・ハンスン(ジョージ・ハリスンのパロディ?)である。当時32歳くらい。

 ピーター・フォンダのことはよく知らない。ブリジッド・フォンダの父親ということくらいか。役者としては、あまり成功しなかったようだ。この映画でも、ほとんどバイクに乗ってるだけ(笑)で、演技らしい演技をしていないような…… なんとなく、影のある青年という雰囲気は出ていたが。当時29歳くらい。

 デニス・ホッパーは、「地獄の黙示録」での怪しいカメラマンの役が印象に残っている。この頃から既に、怪しいオヤジのニオイが漂っている。この映画の時点で33歳だもん。この人も、ほとんどバイクに乗ってるだけ。

 当時としては斬新な映画(ロード・ムーヴィー?)だったかもしれないが、全体的にはちょっと雑な作品のように思われた。なんかスッキリしないというか。ラストの展開には、ちょっと驚いたけど。あんなことが本当にあるのだろうか? ぼくも、バイク乗りは体質的に苦手なのだが、いくら何でもあそこまではしないだろ。でも、夜中に騒音をまき散らしながら走っているライダーに対しては、殺意に近いものを感じることもある。それを考えると、理不尽という言葉だけでは済まされない。人間は、人間に対して最も強くストレスを感じるものだ。

 ステッペンウルフ、ザ・バンド、ジミ・ヘンドリックス、ボブ・ディラン、ロジャー・マッギンなどの音楽にも注目。

 映画 イージー・ライダー

「俺たちに明日はない」

2009-09-16 21:25:02 | 映 画
 久々の映画ネタです。NHK-BSで放送してました。アメリカン・ニュー・シネマの傑作。

 これは20年以上前、仙台の名画座で観ました(テレビやビデオでも何度か観てますけど)。そのとき既に、初公開から20年近く経っていたことになる。写真は、そのとき名画座で購入したパンフレット。なぜか今でも残っていた。なんとなく、ルパン3世と峰不二子にも見えるような…… 

 なんといっても、あのラストシーンが衝撃的で忘れられない。後に「ゴッドファーザー」でも同じようなシーンが使われた(長兄のソニーが殺される場面)。なんか、好きなんです。破滅的な生き方に、憧れてるのかな……? 

 今回印象に残ったのは、ボニーの母親に会いに行くシーン。あの厳しく、さびしそうな母親の顔。「(お前は)一生逃げ続けるしかないんだよ」とつぶやく。娘と母親の別れ。
 ちょっとだけ、じーんときました。

 俺たちに明日はない

字幕翻訳の運命

2009-08-21 10:39:18 | 映 画
 洋画の字幕翻訳版が減ってきているそうだ。そのかわりに増えているのが吹替え版である。公開中の「ナイト・ミュージアム2」は、全国600スクリーンのうち半数以上の320スクリーンで吹替え版が上映されている。また、同じく公開中の「アイス・エイジ3」は、吹替え版しか作られていないそうです(産経新聞の記事による)。

 ぼくはどちらかというと、字幕派だった。実際に演技している俳優の生の声を聴きたいから。でも、最初に吹替え版を観て、内容を理解してから「吹替え無し」で観ればいいかな? ただし、そのためには「吹替え付き」と「吹替え無し」が選択できなければならない。少なくとも、DVDで販売されるものについては、そうしてほしい。吹替え版しか存在しない(提供しない)というのは、ちょっと問題だと思う。
 吹替えを付けるということは、声優さんたちに対するギャラが発生するわけで、当然その分のコストがかかります。何を削るかというと、字幕版の制作費を削るしかない。洋画に限っていえば(一部のTV番組等を除けば)、今後もこのような傾向が続くでしょう。

 字幕翻訳っていうのは、けっこう重労働なんです(精神的にも肉体的にも)。まず、全てのセリフ(ナレーションも含む)の長さを小数点単位で測ることから始まる。その長さによって字数が決まってくるが、使える字数に制限があって、その範囲におさめなければならない。あと、常用漢字しか使えないとか、差別用語を入れてはいけないとか、誰にでも理解できる用語を使わなければならないとか、いろいろ制限が多いのです。むちゃくちゃ疲れますよ。

 最近では、字幕に使われている字が読めないという人もいるそうで、それはそれで別の問題ですが(笑)。あと、お年寄りの方や視力が弱い人は字幕を追うのが大変みたいですね。

「タクシー・ドライバー」

2009-06-11 04:41:15 | 映 画
 映画が好きかと訊かれると困ってしまう。だって、映画っていろいろあり過ぎて、好きなものと嫌いなものって絶対わかれるでしょ。ま、音楽もそうですけど。映画はそれ以上に差が激しい。有名な作品でも観ていないものはたくさんあるし、俳優の好き嫌いもあるし。映画館に出かけるのも年に数回くらいか。「好きな映画は好き」ってこと。映画なら何でもいいわけじゃない。個人的には60年代後半から70年代の作品が好みかも。

 「タクシー・ドライバー」(1976年作品)を観た。ビデオ(VHS)もサントラのCDも持ってるのに、また観てしまった。少なくとも10回以上は観ている。普通は飽きるよな。ロバート・デニーロも好きだし、ジョディ・フォスターも好きだ。ジョディ・フォスターは当時まだ少女だったが、顔の美しさはほとんど完成している。でも一番好きなのは、この映画の主人公の孤独さかもしれない。
 細かいことをいえば、少々疑問もある。正義のためとはいえ、3人も人を殺して有罪にならなかったのか、銃の所持の許可がないのに有罪にならなかったのかとか。ま、その辺はあまり気にしない。

 これは好きな映画の一つなのだろう。ロバート・デニーロが若い!

 映画 タクシー・ドライバー

「スクール・オブ・ロック」

2009-04-15 01:52:41 | 映 画
 久々の映画ネタ。2003年公開のおバカ映画です。NHK-BSで放送されてました。

 今どき「ロックは権力への反抗だー!」なんて思いながら聴いてる人はいるのだろうか。その時代錯誤感がまたおもしろいんでしょうね。残念ながら、ぼくはあそこまで熱くなれない。ロックを聴くだけの人はたくさんいる。ロックを聴かせる側の人間になるには、この「熱さ(暑苦しさ)」が必要だ。聴くだけの人と聴かせる人の間には、この大きな違いがある。ぼくはこの問題点を克服できなかったので、ミュージシャンになりそこなった(笑)。

 宿題として、生徒にCDを配るシーンがある。過去のロックの名盤を聴いてこいというわけです。その中で、ドラム担当の男の子に配ったのがラッシュの「西暦2112年」という作品。このラッシュというバンドは、カナダの3人組で、日本ではあまり人気がないのですが、素晴らしいバンドです。ぼくは中学生の頃に初めて聴いて、そのテクニックに衝撃を受けました。特にドラムのニール・パート。この人のドラムは、とにかくスゴイんですよ。エアドラムをやっただけで、確実に呼吸困難になります。

 主役を演じるジャック・ブラックに生理的に耐えられる方は観てもよいでしょう(笑)。彼のステージ衣装(半ズボン姿)は、AC/DCのアンガス・ヤングのパロディですね。

 スクール・オブ・ロック

「小さな恋のメロディ」

2009-03-21 08:48:16 | 映 画
 NHK-BSで「小さな恋のメロディ」を観た。深夜(早朝)だったので途中からだけど。最初に観たのは小学生の頃。日本テレビ系の「水曜ロードショー」で。邦題が良い。「小さな恋の」を頭につけたのが成功。イギリス、アメリカではあまりヒットしなかったみたいだけど、日本では大ヒット(?)して、根強い人気がある。その後、何度か観ているはずだけど、今回また新しい発見があった。

 ヒロインのメロディ(トレイシー・ハイド)を含む女の子グループ(4人組)が、外(なんか墓地みたいな場所)ではしゃいでいるシーン。女の子の一人が、なんとミック・ジャガーのモノクロのポスターを広げて、それにキスするのだ(笑)。へえー、こんなシーンあったんだ。さすがイギリス映画。1971年当時のイギリスの女の子は、こんなことしてたのかなー。それを主人公のダニエル(マーク・レスター)がこっそり見てて、女の子たちからバカにされるという(笑)。マーク・レスターはどう見てもいじめられっ子タイプだよな…… 生年月日を調べてみると、トレイシーよりも2歳年上らしいが、年下に見えるし。小学生くらいの年ごろって、女の子の方が成長早いんだよな。トレイシー・ハイドは美人だと思うが、この映画の後は残念ながらヒットに恵まれず、女優としては成功できなかったようだ。

 音楽は、ビージーズの「メロディ・フェア」。これを歌っているのが、あの「サタデー・ナイトフィーバー」の「ステイン・アライブ」や「恋のナイト・フィーバー」を歌っている人たちと同じということが、どうしても信じられなかった(笑)。声が全然違うじゃん! ファルセット(裏声)というものを知らなかったから。曲の雰囲気としては、春~初夏によく似合うような気がする。いい曲です。

 小さな恋のメロディ
 ザ・ビージーズ

「欲望( Blow Up! )」

2009-03-16 02:10:09 | 映 画
 40年前の映画である。監督ミケランジェロ・アントニオーニ。といわれても誰それ? って感じでしょ。実はぼくもよく知らない(笑)。映画の内容もちょっと風変わりというか、観終わった後、「何が何だったの?」という感じになる。こういうのを「不条理」っていうの? あまり深く考えてもしょうがない。単純に40年前のロンドンの空気を感じればそれでいいと思う。

 音楽も良い。ハービー・ハンコックというジャズ・ミュージシャンが担当している。ジャズとロックの融合。ジャズはあまり詳しくないが、この映画の音楽(サントラ盤)は好きでよく聴いている。たぶん、当時の「モッズ」と呼ばれる若者たちはこういう音楽をよく聴いていたのだろう。長ったらしいアドリブなどはほとんどない(ぼくはジャズの冗長なアドリブ(ソロ)がちょっと苦手)。

 何よりも、ロック・ファンにとっては、ヤードバーズの演奏シーンがある! ということで知られている。若き日のジェフ・ベックとジミー・ペイジが見られるのだ。しかもカラーで。1967年だから、当時24歳くらい。ジェフ・ベックは、途中でアンプにノイズが入り、頭にきて、アンプとギターを破壊するのだ(ザ・フーの影響だろう)。おそらく映画用の演出だとは思うが、若いジェフ・ベックの暴力的・攻撃的な一面を見ることができる。一方のジミー・ペイジはちらっとしか映らないんだけど(笑)。
 演奏しているのは、「ストロール・オン」という曲で、有名な「トレイン・ケプト・ア・ローリン」の歌詞を変えたもの。曲の使用権の問題で、歌詞を変更せざるえを得なかったらしい。映画では曲の一部しか聴けないが、サントラ盤では最初から最後まで聴くことができる。特にエンディングのギターの音は、後のハード・ロック、パンクにも匹敵するほどの迫力! ロック・ファン必聴の音である。

 映画 欲望