Kagechoのネコ的音楽&介護生活

音楽と猫が好きな介護職員の日々の記録。音楽や猫が好きな方、介護関係の仕事をしている方に読んでいただければ幸いでしょう。

「パンドラの匣」

2009-10-29 09:09:14 | 映 画
 テアトル新宿で太宰治原作の「パンドラの匣」を観てきました。残念なことに新宿でしか上映されていないのです。わざわざ「太宰治原作の」と書いたのは、同じタイトルの別の映画があるから。

 なぜか「ヴィヨンの妻」は積極的に観る気がしない。出演者が豪華過ぎ(?)て、かえって興味が薄くなってしまった。原作のイメージとちょっと違う感じがする。個人の好みの問題ですが。「パンドラの匣」は「ヴィヨンの妻」に比べて、出演者があまり豪華ではない(笑)ところがいい。主人公を演じた染谷将太という人は、今回初めて知ったし。

 原作については、以前「読書」のカテゴリー内で記事を書いた。手紙形式で書かれていて、現在のブログに近いような感じがする。あらすじも淡々としていて説明しにくい。主人公の「ひばり」が、「健康道場」と呼ばれる結核療養所でいろいろな人と出会い、戦後を生きる「新しい男」として成長していく…… 明るい青春ドラマ? 簡単に言ってしまうとこうなるのかな。それにしても、川上未映子(芥川賞作家)の存在感が大きかった。原作ではなかなかイメージできなかった「竹さん」が初めて映像化されたのだ。いいなぁ、美人で才能もある女性は。うらやましい。マア坊を演じた仲里依紗もよかった。

 この映画の魅力は、キャストの魅力にあるといってもいい。川上未映子は、今後役者としての仕事も増えると思う。

 映画 パンドラの匣


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