Kagechoのネコ的音楽&介護生活

音楽と猫が好きな介護職員の日々の記録。音楽や猫が好きな方、介護関係の仕事をしている方に読んでいただければ幸いでしょう。

螺鈿迷宮/海堂 尊

2011-08-23 02:09:51 | 読 書
 久々の読書ネタ。本当に久々ですみません。

 「螺鈿(らでん)」というものをまず知らない。妻は知っているらしい。貝殻を砕いた粉(?)で作る細工なんだって。ふーん。
 勝手な想像だが、おそらく作者は映像化されることを期待して、この作品を書いたのではないか(まだ映像化されてないよね?)。というか、映像化してもらわないと、螺鈿の本当の美しさは実感できない。残念ながら、文章だけでは頭の中にイメージできないのである。螺鈿細工で飾られた部屋。それこそが、本作品の象徴であり、最大の見せ場だろう。

 きっかけは、現在テレビで放送中の「アリアドネの弾丸」で、海堂尊という作家に興味をもった。「チーム・バチスタ」のタイトルは、なんとなく知っていたが、そのタイトルからは内容が全く想像できないので、興味がわかなかった。どうやら医学(医療)ネタらしい。テレビドラマはめったに観ないんだけど、妻の影響で「アリアドネ…」にハマりつつあり、海堂尊の他の作品も読みたくなった、というわけ。

 「チーム・バチスタの栄光」、「アリアドネの弾丸」にしても、そのタイトルからは内容を想像できない。バチスタって何? アリアドネって何? という感じ。その点、「螺鈿迷宮」というタイトルは、素直でわかりやすい。螺鈿のことはよく知らないけど、あやしげな迷宮の話なんだ、となんとなく想像はつく。
 本屋で立ち読みしながら、この作品を選ぶ決め手になったのは、「ゲーベンクリーム」という皮膚に塗る薬だった。これを職場で使ったことがある。それだけのことだけど、そんな理由で作品に親近感をもち、ついつい買ってしまうこともある。

 現役の医師が、医学ネタで小説を書く。当然、それなりの説得力、リアル感はあるだろう。作家としての修業をどれくらい積んだのかは知らない。主語と述語の配置など、気に入らない点もいくつかあった。しかし、作者にとって、題材(ストーリー)の面白さや登場人物の描写などが大事なのであって、文章・文体の上手さ、美しさ、表現力など、細かいことはどうでもいいのだろう…… 医師、科学者など理系の人間が書く文章は、わかりにくく、下手なものが多い。この作品は、全体的に読みやすいが、全体的に文章(表現)の拙さも目につく。つまり、文章はたいして上手ではない、ということ。

 各章にはタイトルが付いている。
 「血塗れヒイラギ」「枯れススキ」「薄闇の白百合」「わがままバイオレット」「桃色眼鏡の水仙」「ヘリオトロープの女神」など、登場人物をいちいち植物にたとえているのだが、なんだか気分がしらけてしまった。特に「わがままバイオレット」なんて、昔のアイドル歌手の歌のタイトルみたいだ。こんなタイトルなら、いらない。作品に幼稚な印象を与えてしまっている。

 テレビで仲村トオルが演じている白鳥圭輔は、「ずんぐりむっくりで小器用」で、口が達者な皮膚科の医師として登場する。テレビの印象とは全然違う。その助手として、姫宮という女性が登場するが、もし映像化するなら、仲里依紗がいいと思う。

 (角川文庫・平成20年11月初版・上下巻で¥1000)

カゲチョの脳内

2011-08-18 00:09:42 | Weblog
 この夏のぼくの脳内。
 「うそこメーカー・脳内メーカー」による(「うそこメーカー」で検索可)。

 毎日が祭だったら、こんな楽しいことはないですぬぅ。

 あ、でも祭が好きかといわれると、そうでもないんだな。
 あまり人がごちゃごちゃしている場所は、ちょっと苦手。
 この夏は、祭にも出かけてない…… 

Girls’ Generation って何?

2011-08-15 10:03:29 | 語 学
 少女時代の英語表記が“Girls’ Generation”なんだと。
 なんかおかしくない? 

 「ジェネレイション」というのは「世代」ではなかったか。よく言われる「団塊の世代」とか、「バブル世代」「ゆとり(教育)世代」とか、同時代の人々という意味である。“Girls’ Generation”を直訳すると、「少女世代」になる。「少女の世代」とは何なのか、意味がわからない。現在(いま)が「少女の世代(時代)」、「今は『女の子の時代』だよ」と言いたいのだろうか…… 

 初めて聞いたときから違和感を持った。誤訳ではなかろうかと。
 「時代」を意味する単語は、他にもいくつかある。

 era(エラ)
 period(ピリオド)
 age(エイジ)
 times(タイムズ)

 など。ぼくは、この中で“age”が最適だと思った。「エイジ」には、人生の中の一時期(時代)という意味がある。幼女時代、少女時代、うーん、次は何だ? 美女時代? 熟女時代? 更年期時代? …… 老女時代? 人生の中の一時期という解釈であれば、“Girl(s) Age”の方が正解に近いような気がする。

 どうでもいいけど、なんだか気になる。そもそも「少女時代」という日本語名もおかしい。彼女たちの少女時代が過ぎてしまえば、さっさと解散してしまうのだろう。

 余談だけど「熟女」という言葉は、あまり好きになれないな(笑)。

Tonight/Iggy Pop

2011-08-11 00:49:12 | 70年代洋楽


 作詞:イギー・ポップ、作曲:デイヴィッド・ボウイ。
 先に発表したのはイギーで、後にデイヴィッド・ボウイも自ら歌った。聴き直してみると、良い意味でも悪い意味でもやっぱりボウイの色が出ているのがわかる。イギーのファンの間でも、賛否両論に別れるかもしれない。

 最近、この曲をよく聴いているのは、自分がこの曲を歌えないだろうか? というひそかな野望を抱いているから(笑)。コード進行も思ったよりシンプルで、弾き語りできそうな…… 

 S君、この曲のギター・ソロを弾いてもらえないだろうか。

レバー&ピーマン炒め(レバピー)

2011-08-03 23:28:22 | Foods & Drinks
 ぼくが作りました。

 もともとレバーもピーマンも大好き。ニラは、食べられないことはないけど、においがきついので、あまり食べない。大人でも嫌いな人がけっこういますが、ピーマンは美味しいですよねぇ。というわけで、ニラの代わりにピーマンと合わせてみました。味付けは、塩、コショウと醤油でやや濃いめに。はっきり、しっかり味を付けてみる。

 レバーっていうのは、とにかくすごい食材だ。
 鉄分、銅、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン(ニコチン酸)、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、パントテン酸などなど…… なんだかよくわからないものも含め、ビタミンのかたまりみたいなもんです。

 「今日食べたものは 明日のあなたをつくる」
 どっかで聞いたことあるなぁ。