Kagechoのネコ的音楽&介護生活

音楽と猫が好きな介護職員の日々の記録。音楽や猫が好きな方、介護関係の仕事をしている方に読んでいただければ幸いでしょう。

「死刑台のエレベーター」(2010年版)

2010-10-16 16:19:07 | 映 画
 一週間ぶりのブログ更新。
 久々に映画を観た。衝動的に……? 吉瀬美智子が見たかっただけかもしれないが。

 映画のリメイクは今に始まったことではない。が、昔はリメイクであることを強調するケースはあまりなかったような気がする。この映画(2010年版)はわざわざエンドロールで「オリジナル作品は1957年」と紹介している。オリジナルに敬意を表して、の意味だと思うが、同時にオリジナルに対しての挑戦でもある。そう言われたら、どうしたってオリジナルも観たくなるし、比べてみたくなるでしょう? ちなみにぼくは、オリジナルの方は最後まで観ていない。帰りに地元のTSUTAYAに寄ったのだが、なんとオリジナルは店に置いてない(!)ことが判明。なんたる怠慢。なんたるタイミングの悪さ。責任者は反省すべきだ(笑)。

 約50年前のエレベーターと現在のエレベーターは違う。最近のエレベーターには、たいてい非常連絡システムがついてるから。そのあたりは、あえて古い建物の古いエレベーターを使うことでクリア。実際、そういう古い建物もけっこう残っているので、特に違和感はなかった。次に携帯電話の存在。これも車の中に置き忘れた、という設定でクリア。携帯電話は携帯してないと意味がない。こうした設定によって、時代の違いによる違和感を巧みに消していた。

 「あの人を殺しなさい。そして私を奪いなさい」というセリフが心に刺さるが、その感情に至るまでの背景描写がほとんどない(最後にちょこっとだけある)ので、阿部寛が殺人を犯す必然性があまり伝わってこない。

 ぼくなりの結論を言ってしまうと、この2010年版「死刑台のエレベーター」は、吉瀬美智子を見せるための作品である。吉瀬美智子に興味がない人は、観なくてもいい。偶然に偶然が重なって、最初の殺人から次の殺人に展開していくのだが、正直「それはないだろう」という感じ。偶然にしても「でき過ぎだ」と思った。一つの映画作品として評価するとしたら、そんなに☆はつけられない(笑)。
 オリジナルでは、マイルス・デイヴィスの音楽が映像とともに高く評価されていたが、2010年版にはそれもなし。エンドロールで流れた曲は、作品と全然マッチしていなかった(これも減点)。

 それでも、吉瀬美智子は魅力的。監督は、単に彼女を撮りたかっただけなのだろう。
 もし、自分がこの映画に出演するとしたら、演じてみたいのは阿部寛に拳銃を渡す怪しい黒人(元大佐)。でも、現実の自分に一番近いのは警備員のオッチャン(笑)。

 死刑台のエレベーター

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