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「碁盤斬り」 白石和彌監督 おまけ◯
監督自身が撮りたかった時代劇です。物語は落語の「柳田格之進」を基に、冤罪で故郷彦根藩を離れ江戸の長屋に暮らしながら仇討ちを目指す姿を囲碁を媒体に描きました。脚本は加藤正人です。
柳田(草なぎ剛)は娘のお絹(清原果耶)の縫い物の稼ぎでほそぼそと暮らしていました。柳田は囲碁を嗜んでいて賭け囲碁をする男(國村隼)と勝負をします。柳田の清々しい囲碁に惚れた男萬屋源兵衛は自分自身を省みるようになります。そんな折、萬屋の座敷で囲碁をしていた後50両が消えてしまいます。濡れ衣を着せられた柳田を救うためお絹は吉原に身を売ることを決心するのでした。
時代劇といえば「勧善懲悪」「吉原」「貧乏長屋」と定番の舞台装置に「囲碁」が加わり味わい深い作品となりました。江戸時代にも「囲碁」ってこんなにファンが多かったのですね。女性も多く勝負していましたが、ジェンダーバランスを考えたのか現実にそうだったのかわかりませんが、どちらにせよよかったです。
白石監督には本当はこういう真っ直ぐな物語が向いているのではないかと思いました。1年に1本くらいはみんなが安心して楽しめる時代劇を撮ってほしいものです。
タバコは、ひとりだけキセルを咥えている男がいましたが、煙は映らなかったのでおまけの◯です。