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「冬の旅」(1985年)

2022-12-28 | 2022映画評


「冬の旅」(1985年) アニエス バルダ監督 仏 ☓☓☓

 18歳で畑の中で凍死した少女のそれまでを描きました。1985年のヴェネチア映画際で金獅子賞受賞作です。
 モナ(サンドリーヌ ボネール)はザックにテントと身の回りのものを積めヒッチハイクで旅をしています。ある田舎町にたどり着き洗車をして小遣いを稼いだり、ぶどうの木の剪定を手伝ったりしながら薄汚い匂いがする服で野宿をしています。ヒッチハイクで乗せてあげた女性との会話でモナが一度は就職をしたけれど自由になりたくて旅に出てしまったことなどがわかってきます。別の家政婦をしている女性はモナのヒッピーという生き方に憧れを感じます。袖振り合う人々にさまざまな思いを感じさせる存在なのでした。

 若い女性の一人旅を描く中で人々の人生観がさり気なく描かれていてモナを肯定する人批判する人様々な人生観が伺えます。その所有欲とか金銭欲とは別の次元で生きている自由奔放さは当時の憧れだったのでしょうか。しかしながらその終焉は残酷です。
 物語とは直接関係ありませんが、2022年のワールドカップサッカーでアフリカ代表の「モロッコ」が活躍しましたが、この映画の中でぶどう畑の労働者として多くのモロッコ人が登場しました。当時からヨーロッパで暮らしていたからサッカーもヨーロッパ並の実力なのだと思いました。

 タバコは、常に誰かからもらったり自分で紙を巻いて作ったりして吸っていました。若いのに咳き込んでいたのは喫煙のせいでしょうね。また、ヒッピー仲間で「草」(たぶん大麻とかかな?)を回して吸っていました。

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