「きみの色」 山田尚子監督 ◯
全寮制のミッションスクールに通う主人公とバンドを組むことになった仲間とのやり取りを美しいアニメーションとして描きました。
トツ子(声 鈴川紗由)は不思議な目を持っていて「人」がそれぞれ「色」として見えます。そのためときにはボーッと自分の色の世界に入ってしまうこともあります。同級生のきみ(声 高石あかり)は特別な色を持っていたのでトツ子は興味を持ちます。きみは学校を辞め、しろねこ堂という古書店で働いていました。その店でルイ(木戸大聖)と出会い3人はバンドを組むことになるのですが・・・。
ミッションスクールが舞台ということもあってか、思春期のトゲトゲしさや闇は描かれずソフトなイメージで展開します。巷でうるさく言われるタイパ(タイムパフォーマンス)をほとんど無視したゆったりさが心地良いです。対してラストのバンド演奏はパワフルで素晴らしいです。つられて手拍子をしてしまいました。
ただ、気になったのは、演奏の楽器の音ばかり強調されヴォーカルが聞き取りにくかったことが残念です。
タバコは、なし。無煙です。