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「ソロモンの偽証 前篇・事件」 成島出監督 ×××
学校で転落死した生徒が自殺だったのか他殺だったのかそれとも・・・。宮部みゆきのミステリーが原作です。自殺で型をつけた学校と警察に対し真実を暴くため生徒たちが校内裁判を開くまでの前半部分です。後半の「裁判」は来月封切りです。
クリスマスの朝、転落死した生徒が発見され遺書はないものの警察は自殺と断定します。その後、殺人を目撃したという告発状が届き学校内は混乱します。容疑者はクラスの問題児で暴力事件の常習者でした。担任教師(黒木華)のもとに届けられた告発状は破られてゴミ箱から発見され、その報道が原因で教師は辞職します。犯人探しの中、別の被害者も出て、校長まで辞職してしまいます。警察や学校は真実を隠蔽していると、子供たちが裁判を起こす行動をとるのでした。
1万人の中からオーディションで選ばれた若い俳優たちが熱演しています。今後の成長が楽しみです。一方、校長役の小日向文世ほか、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美らベテランが活躍し、深みを出しています。また、1990年当時の髪型やファッションなどかなりこだわっていて懐かしさも感じます。
タバコは、その時代のせいか、警察、学校の職員室で周囲の職員が喫煙していて煙が漂い、(××)問題児も喫煙していました。この男子は撮影時15歳で実際に吸わせていたとしたら未成年者喫煙禁止法違反です。(×)そのほか校長室のテーブルには懐かしいクリスタルの灰皿、図書館の外にも喫煙所があちこちにあり、時代を忠実に再現していました。未成年の俳優が多いなか受動喫煙被害が大変危惧される作品です。