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越後奥三面 ~山に行かされた日々~

2013-09-01 | 2015以前の映画評


「越後奥三面 ~山に行かされた日々~」(1984年作品) 姫田忠義監督 ××!

 民族文化映像研究所のスタッフがダム建設で沈んでしまう新潟と山形の県境にある奥三面(おくみおもて)に1979年から5年間通って撮影したドキュメンタリー映画です。今年の7月に亡くなった姫田監督の追悼映画祭として再上映されました。
 深い雪に埋もれた冬の景色から始まり、四季折々の人々の暮らしの様子を伝えています。狩猟採集と16世紀から続く稲作文化を支える多くの祭祀の興味深いものが映像に残されています。縄文的生活をフィルムに保存する最後の機会を幸運にもとらえることができた研究所の功績は大きいです。
 タバコは男性の村人たちが寄合、神事、食べ物のそばなどほとんどの場で喫煙していました。また正月15日の松飾を燃やす行事ではなんと女性も子どもも全員が「タバコの回し吸い」をしていました。「虫歯の予防」ということでしたが、喫煙者に歯周病が多いという科学的な見地からはかけはなれた民間伝承です。これは古来から続く民俗とはちょっと異質ですね。

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