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「モーリタニアン」 ケビン マクドナルド監督 英 ✗

2021-12-26 | 2021映画評


「モーリタニアン」 ケビン マクドナルド監督 英 ✗

 同時多発テロ後に犯罪の証拠もなく裁判も開かれず悪名高き収容所に長い間押し込められていたモーリタニア人の手記「グアンタナモ収容所 地獄からの手記」を基に、彼を救うため奔走した弁護士の姿を描きました。
 青年期ドイツ留学のチャンスを与えられたモハメドゥ(タハール ラヒム)は故郷に戻り家族と暮らしていましたが、同時多発テロの後突然逮捕されグアンタナモ収容所に収容されます。取り調べという名の下、拷問と虐待が横行する中弁護士ホランダー(ジョディ フォスター)が彼を救うべく調査を始めます。さまざまな妨害に合いながらも少しずつモハメドゥとの距離が縮まり彼に手記を書くよう勧めます。一方軍の側でもモハメドゥを有罪にするためスチュアート中佐(ベネディクト カンバーバッチ)を担当弁護士にして法廷に臨むのでした。

 誰でもいいからそれらしい人を犯人に仕立て上げればそれで解決するという権力側に対して正面から闘いを挑むホランダー弁護士も素晴らしいですが、この作品では権力の側にいながら正義の筋を通すスチュアート弁護士も人間として魅力的です。
 そして、無実の罪で過酷な収容所で何年も過ごしながらも英語を学び手記を書いたラヒム本人がもっともすごい人です。
 正義をきちんと判断できるということがうらやましいことでした。

 タバコは、尋問しながら喫煙したり、軍関係者が喫煙したりする場面はありましたが、主役級の登場人物は喫煙せず。(✗)

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