「グレタ ひとりぼっちの挑戦」 ネイサン グロスマン監督 スウェーデン ○ ☆☆
たった一人で「気候変動変動(対策を政府に促すため)の学校ストライキ」の看板とともに国会議事堂前に座り込んだグレタとその家族の姿を追ったドキュメンタリーです。グレタの行動は少しずつ人々を動かし世界の若者の共感を得て行きます。国際会議に招待されたりデモの先頭に立ったり活動は広がりますが、プライベートでのグレタは公表している「アスペルガー症候群」で不安もあり鬱にもなります。そしてそれを慰めてくれるのは愛犬と馬でした。やがて大きな話題ともなったニューヨークへのヨットでの旅が始まるのでした。
「新しい服は買わない」「食事はビーガン」と自分が今できることはきちんと行い、偉い人が集まって言葉だけで「経済発展と持続可能な環境を目指そう」などと言って済ませている大人たちにはこの映画を真剣に見てほしいです。特に彼女を前にすると宮殿の豪華さがなんと虚しく見えることか、誇らしげな大人たちに対して心のなかではきっと「ニコニコ笑ってる場合かよ。」と思いながらも礼儀正しくきちんと接しているグレタは本物の大人でした。
決して売名行為や面白半分に行っているのではないことを、そして「もう時間がない」という科学的なメッセージが伝わっていないということも分かります。(一部パンフレットより)
筆者の家庭では彼女のことを知ってからエネルギーなどの無駄使いをしそうになると「トゥンベリさんに叱られる」と戒めていましたがこれからはもっと彼女を見習ってひとつひとつの行動を考えて行わなければ・・・。「言ってることとやってることが違う大人」にならないために。
タバコは、なし。無煙です。