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「福福荘の福ちゃん」 藤田容介監督 日英台独伊合作 ×× PPタバコの幟
福福荘にすむ福ちゃん(大島美幸)は住人同士のトラブルもうまく解決し、仕事も真面目で後輩にも思いやりがありますが、心の傷を持っていたのでした。
恋人いない歴が長い福ちゃんのため同僚のシマッチ(荒川良々)はあれこれ考えますが、福ちゃんは中学時代のいじめの記憶があり女性に対して心を開きません。そんな時、福ちゃんの初恋の相手千穂(水川あさみ)が福福荘を訪れ過去にいじめたことを謝るのでした。はじめは突っぱねる福ちゃんでしたが、千穂が写真家としての道を目指していたのに師と尊敬していた人に裏切られたことや謝罪が真剣だったことで次第に心を開くのでした。
冒頭で職場のいじめがあったり、中学時代のいじめがいじめられた方はもちろんのこといじめた側にも心の奥で傷になっていたり、「いじめ」問題をストーリーに絡ませたことで単なるコメディ以上の作品となっています。演歌のうまい後輩とかテーマ曲があの上條恒彦の「出発の歌」とか音楽もちょっとチグハグですが楽しめます。
タバコは、荒川が度々タバコを持っています。あの体型で喫煙するのは命がけですね(×)。居酒屋などでは周囲の客が喫煙(×)。また商店街を歩く場面では画面にきちんと「たばこ」の幟が収まっていました(PP)。妊活中の(子供がほしい)大島が喫煙せずよかったです。ただ、チラシにも荒川がタバコをくわえている写真があり残念です。 海外の映画祭出品や上映が決まっているそうですが、日本の遅れたタバコ対策が恥ずかしいですね。