軽井沢ル・ボン・ヴィボン

実績を作る

修行時代から誰かに食事を作るのが好きでした。
家族、親戚、友人、恋人、もちろんお客様にも
お正月やら、夏休みやら、親戚が集まる時には進んで腕を奮っていました。

独立を決めた際には
自分を知るみんなが心から応援してくれました。
独立前というのは、当然ながら「自分の店」を持っていませんから
とても不安なものです。
自己資金も無かった僕が(自分にとって)多額の借金をしようとすれば
銀行、保証協会、商工会、テナントの管理会社、創業支援の公的窓口
あらゆる方に実績をアピールしなければならないのですが
実績はこれから作るのですから
うまく行かない事も多くて、自信を無くしてしまう日が続きます。

今のようにクラウドファンディングも無い時代
パトロン(資金提供者)がいるならば別ですが
優秀な経歴があっても、必要なのは返済計画なので
個人で独立するのに一番のハードルになるのはお金の問題。

借金は怖いです。
そんな時に自分を理解してくれる人の応援というのが、どれほど心強いか。
「大丈夫、あなたならうまくいく」
こんな一言があるだけで、人は勇気をもらい、奮い立ち
困難にチャレンジする事ができます。

これから独立して何かをしようとする人に
自分の経験から一つだけアドバイスできるなら
「身近な人を味方につけて」と言うと思います。
全ては心なんです。あとは何とかなる。

独立はゴールではなくスタートです。
僕は後ろ盾がないので、実績は自分で作ってきました。
まずは長く続ける事、イコール信用です。
信用が付いてくれば資金調達も容易になります。

独立時からずっと「自分の作りたい物を作る」
「それをお客様に受け止めていただければ幸せ」
と言い続けて今日まで。
地味だけど自由にやってきました。

若くして始めたお店だから、年数の経過とともに学び直しが必要になります。
お店を続けていると(経済的にやめるわけにいかないから)
変化させるのは難しいですが、自分で考えて自分で行動し
良い結果も厳しい結果も、全部自分で受け止めて潔く。

それが性に合っているような気がします。




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