軽井沢ル・ボン・ヴィボン

中断と前進と

こんにちは、シェフの梅田です。

海が見たいですねぇ。
(美しい山はありますw)

昨日は定休日だったので
改めて、ご近所を見回してみたり、お買い物に行ってみたり。

交通量は確かに少ないですが、交流人口が減っているだけで
町内の人は普通に動いていますから
日常レベルでは、あまり変わっていないような気もします。

僕のお店では、だいたい1月中旬から4月中旬までは低空飛行で
GWから本格的にシーズンが始まるので
それに合わせて、この期間は様々な準備をしています。

昨年末、マダムが日本で22人しか合格しなかった
ソムリエ・エクセレンスの資格を取得した事を契機に
一段上のお店作りを目指し
来たるべくオンシーズンのために
相当ヒートアップしたオフをスタートさせていました。

僕もマダムと協力して
料理、デザート、パン、サービス、ワインリスト、セッティング、カトラリー、食器
ワインセラー、会計システム、研修、視察など
全てを見直し、手入れし、ブラッシュアップできるよう取り組んでいました。

それが、このCOVID-19禍による、まさかの「全て中断」
非常に戸惑っています。

しかも、いつ再開できるか分からない状態で
テイクアウトやケータリング、通信販売、オンラインでのその他取り組みなど
いきなり「ゲームチェンジ」を迫られるという脅威。
その裏側で、収入の目途が立たなくなるという現実には呆然とするばかり。

補償とか #StayHome 期間が終われば、とか
そんな小さな問題ではないです。どうでもいいです。

延命のためにしていたはずのテイクアウトやケータリングが
いつの間にか本業になってしまうような時代が来るかもしれません。

A・C(アフターコロナ)時代の飲食業の新しい形であるかのように
「非接触型」の形態が、突然もてはやされるようになりましたが
そんなわけありません。
(あくまでレストラン目線の)肌感覚で言うと
それは「3歩進んで2歩下がる」どころではなく
現代文明から石器時代へ逆行するレベルの退化です。
あったもの全てが消滅し、0からやり直すレベル。

もうこれ、新たな価値観の構築です。
ビッグバン、それも仕方ないでしょう。
変化に対応できない者は生き残れないのですから。
突然彗星が衝突して、あっという間に恐竜が絶滅するような変化です。

中断して再開なのか、生きるために働く、という原点に立ち帰るのか?
という視点に置き換える事もできます。

まだどっちに転ぶかわかりませんし
答えが見えるまでには、少し時間がかかりそうですが
A・Cの時代には「何かが変わる」事だけは間違いないと思います。

でもね。この一言だけ
本当の気持ちを聞いてください。

「僕はレストランで食事をしたいです」

大事な事なのでもう一回。

「僕はレストランで食事をしたいです」
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