SONY Cyber-shotはご存じソニーのデジタルカメラのシリーズですが、そのシリーズの中でもあまり種類が出なかったSシリーズのDSC-S70となります。
サイバーショットといえば横長のPシリーズ、屈曲光学レンズ採用で薄型軽量なTシリーズ、一般的なデジタルカメラの形状をしているW(WX)シリーズが有名でT、Wシリーズは現在でも続いているシリーズですがそれ以外にもUやD、Fシリーズなど様々なシリーズがありました。
本体表側にはメモリースティックのロゴがあり、メモリースティック採用機であることをアピールしています。この頃にはSDカード規格が生まれたてでライバルはスマートメディアやコンパクトフラッシュなどなのでメモリースティックもこれからという時期で期待されていたのでしょう。
しかし残念ながらPRO規格登場までデジタルカメラの画素数にメモリースティックが追い付けず少ない容量なのでカメラ本来の画素数で記録するとあまり撮影枚数が無いという状態がしばらく続いてしまいます。
そのため無印メモリースティック規格では最高容量である128MBのメモリースティック(DUO)はオークションなどでも1000円と下回る取引は無いみたいです。
デザインは決してかっこいいとは言えないかもしれませんがホールド感は良い。
この頃では最高画素数である300万画素ということをメモリースティックと同じくらいにアピールしているレイアウトです。
この時代でのコンパクトデジタルカメラでは巨大な2インチ液晶モニター搭載。その巨大液晶モニターや省エネルギーとはいえない燃費からかバッテリーも巨大で大容量のビデオ用が採用されているほどです。そのため電池もちは良かったという評価になっているが、この個体は休眠していたリチウムイオン電池を強制充電して呼び覚ましたからなのか5枚ほど撮影すると電池切れマークがでて電源が切れてしまう。さすがにリチウムイオン電池が劣化しているのかそれともまだ寝ぼけているのかは不明。(→本体の故障ではなく電池劣化と判明)
驚きなのが14年前の機種にも関わらず時計保持用バッテリー(キャパシタ)がかなり頑丈でバッテリーを抜いて3週間ほど放置していましたが日時はリセットされておらず、しかも狂っても居ませんでした。2005年程度の機種でも余裕で忘れてしまうフジなどとは対照的過ぎます。
十字キーにマクロやフラッシュなどの機能は割り当てられていなく、それぞれ専用のボタンが存在しているインターフェイスです。ビデオカメラっぽいデジタルカメラなので動画再生時や録音した音声再生時専用のボリュームが専用ボタンで付いていたりもします。
ズームはスライドではなくW Tボタンタイプ
電源は下にスライドするスイッチですが劣化してくると動作しなくなるなどのトラブルが多い部品なので少し不安。
外部電源のコネクターは専用の形状で電池充電は本体にACアダプターを繋いで行います。光学ファインダーは追いやられた感がありますがそんなに気にならない。
前ユーザーは販促用シールを残している人だったのでしょうか。
このデジタルカメラの大きな特徴はMPEG形式でのムービー記録が出来ること。15秒制限などはありますが結構目立つ要素だったらしい。
MOEGMOVIE HQ
DIGITAL STILL CAMERA
DSC-S70
上部にはデジタルスチルカメラにしては巨大なマイクやモノクロ液晶パネル、モード切替(PLAY STILL MOVIE)、シャッターボタンがある。モノクロ液晶パネルは液晶モニターを消して光学ファインダーでの撮影の場合情報が確認できるので役に立ちます。
というより無いよりあった方が良いという。
上部のレンズ収納部にはCal Zeiss Vario-Sonnarと印刷されている。
レンズは口径の大きいCarl Zeiss Vario-Sonnar が搭載されている。
光学ズームは3倍で明るさはF:2-2.5とかなり明るい他CCDが1/1.8型を大きいためうまく使えばかなりボケさせることが出来るらしい。
レンズと並んで画質に影響してくるイメージセンサーはSuper HAD CCD採用、画像処理部は4倍密A/D変換やSRC(Super Resolution Converter)技術が使用されているとかなり本気度が高いモデルみたいです。
さすが販売価格11万3千円と高額モデルというだけはあります。
SONY MODEL NO DSC-S70
DIGITAL STILL CAMERA SONY CORPORATION MADE IN JAPAN
日本製
外部電源の電圧は7.2V
使用電池はリチウムイオン電池パック「SONY InfoLITHIUM M NP-FM50」
このインフォリチウムMは2種類存在しているらしくデジタルカメラ用とビデオカメラ用があるらしい。デジタルカメラ用はビデオカメラに使用できるがその逆はサイズが合わなくて入らないので使用できない。
インフォリチウム電池なので残り使用時間が表示されますが電池の劣化なのかあてにならない…
とりあえず使用してみましたがボケ味は確かに味わえるし、ハッキリした発色だと感じました。
持ち歩いても良いのですが何しろ電池が…
購入価格はキタムラジャンクワゴンで電池付き500円
電池有りと無しでは全く価値が変わってくると感じます。
メーカー : ソニー株式会社
SONY CORPORATION MADE IN JAPAN
発売 : 2000/03/25
メディア : メモリースティック
素子 : 334万画素1/1.8型CCD (有効画素数324万画素)
レンズ : Carl Zeiss Vario-Sonnar Opt×3 34mm-102mm 1:2-2.5
モニター : 2インチ 12.3万ドット
電源 : リチウムイオン電池 インフォリチウムM NP-FM50
手ブレ補正 : ─
故障度:付属電池お亡くなり、ネジサビ
価格 :500円(電池付属)
電池は購入したデジタル一眼のものが偶然使用できたので復活しました。
これでメモステPROに対応していれば…
元々ビデオ用のバッテリーを積んでいるだけあって非常に電池が長持ちなので撮影枚数が増えがちですがメモリーの容量が一杯になって止まってしまいます。
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