有名メーカーブランドではかなりの価格破壊を起こしたことで有名な富士フイルムファインピクスAシリーズのAV130です。このAV130は検索しても国内向けの情報があまり出ませんが本来ならば発展途上国など向けに輸出されるモデルであるからとのこと。カメラのキタムラや一部家電量販店が仕入れて安デジカメとしてかなり安く売られていたデジタルカメラなのです。
Aシリーズのポイントはやはりものすごい低価格というところでカメラのキタムラの場合店舗によっては4000円以下で販売されていた店舗もあったらしい。カメラのキタムラでデジタルカメラを購入すると同じグループのスタジオマリオのお試し無料券が付いてくることがありますが、そのチケットを自分で使わない場合はヤフオクなどに出品すると大体1000円程の値がつくようです。ということでそういうのを本体価格から考えるととんでもない安価に…
購入価格はキタムラジャンクで500円
12メガピクセルの高画素のデジカメがジャンクとは言え個の値段ですよ。
この後期Aシリーズは新興国向けという名目で設計・製造をほぼ台湾デジタルカメラメーカーのアルテックに丸投げでフジフイルムが関わっているのは画像処理ソフトウェアとレンズ周りの飾りとレンズ品質検査のうえでFUJINON LENSブランドを付けることぐらいしか関わっていないとレビューサイトに記載があります。とりあえず撮れれば…というユーザーには明るいレンズやら超高画素やら超高倍率ズームやらの機能はいらないのでとにかく写る!的な安いデジカメを求める層にはピッタリなのです。
デザインは単3電池を収める場所がちょうどよく盛り上がってグリップとなっておりホールド感の良いものとなっています。もちろんFUJIFILMロゴは新ロゴ。
他にレンズ周りには富士フイルムが手掛けた数少ない部位の1つである飾りも付いています。ボディはオールプラスチックですが安っぽさはそんなに感じません。
裏面のデザインは富士フイルムのAシリーズよりも上のエントリークラスのJシリーズと比べると全く異なっています。十字キーでの設定などのユーザーインターフェイスは同じなのでそこも富士フイルムが手掛けているのだと思いますがやはり使いやすいです。
EXRセンサー機ではないデジタルカメラでのオートモードであるSR AUTOモードもちゃんと搭載。モードダイヤルは搭載されていないのでシーンセレクトはMENUキーから行いますが、搭載されているシーンがフジのEXRなどFシリーズとあまり変わらないことに驚きました。エントリーでもこれだけのシーンが搭載されているのが最近のエントリー機の特長です。
液晶モニターの質は価格なりだと思いますがスルー画像が妙にノイズっぽい表示なのが気になります。ジャンク出身なのでちゃんとした状態ではないのかもしれませんが結構気になるノイズっぽさです。
3Dパノラマなどかなり遊べる機能も付いているので面白いです。
高級感のある天面
金属製に見えますが実際はすべてプラスチック製です。シャッターボタンと電源ボタンはヘアライン加工が施されています。
FINEPIX AV
中期以降のファインピクスは本体ロゴはFINEPIXなのに仕様書きではFinePixと書かれていたり色々謎。
FUJINON ZOOM LENS搭載
このフジノンの製造も実際は台湾アルテックとのことですがAシリーズの場合は富士フイルムでの品質検査を厳しくしたうえでフジノンブランドを付けているとのこと。他のAシリーズには5倍ズームレンズを搭載したものがあり、そちらはかなり歪みまずがこちらの3倍ズームはズーム倍率が押さえられているからなのかあまり歪みません。といってもお高いレンズよりは歪みますので価格なりと思って妥協です。
この個体はなぜかフラッシュが発光しないのですがコンデンサーあたりの故障でしょうか。
三脚穴は中央に配置されていたりとバランスの良い底面
DIGITAL CAMERA FinePix AV130
FUJIFILM Corporation MADE IN CHINA
台湾会社のODMですが製造は中国。
使用電池は単3形電池を2本
エントリー機の特権状態である単3形電池対応なので出先で突然の電池切れでも迅速に対応できます。最近ではほぼ出荷時充電済みを謳うニッケル水素電池が1000円もしない価格で売られているので自宅に充電器がある場合はアルカリより2倍ほど長持ちするかもしれない低自己放電タイプのニッケル水素電池を購入するのもありです。
電源はニッケル水素電池とアルカリ乾電池から選択できます。フジフイルムエントリー機では当たり前となった電池放電機能も搭載。アニメーションに流れてくる電池のイラストが残り残量が少なくなると赤く表示されるようになりました。
この個体は残念ながら電池蓋押さえツメが一か所破損しています。そのため引っ掛かりが悪いのですがテープで抑えることにより問題なく使えます。
使い勝手というと普通にファインピクスUIなので使いやすいです。手ブレ補正は電子式ですが結構効くタイプみたいで割と補正してくれます。
FinePix AV130 | ||||||
メーカー | FUJIFILM | |||||
FUJIFILM Corporation | ||||||
発売 | 2010/11/01 | |||||
メディア | SDHCカード、内蔵メモリ9MB | |||||
センサー | 1/2.3型 CCD | |||||
レンズ | FUJINON ZOOM LENS 32mm-96mm 1:2.9-5.2 | |||||
モニター | 3インチ 23万ドット | |||||
電源 | 単3形電池×2 | |||||
手ブレ補正 | 電子式 | |||||
バージョンアップ | ||||||
価格 | OEPN(1万円程度?) | |||||
その他 |
海外輸出向けモデルなので情報は少ないです。価格コムの商品ページは何とかありましたが、そこへの書き込みはほぼ皆無…
現在では富士フイルムの低価格帯デジタルカメラからの撤退で少し販売している店は減った気がしますがまだAシリーズは安く手に入ります。
乾電池式なのでメモカメラにも最適なのです。
故障度 : フラッシュ不能、電池蓋爪破損
価格 : 500円(税込)
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