コニカとミノルタがくっ付いてコニカミノルタとなった後のコニカミノルタカメラ第一弾として発売されたのがこのMINOLTA DiMAGE G400です。コニカミノルタ発足後なのにミノルタ単独ブランドというのは謎ですがこれには結構例があります。DiMAGE A1、DiMAGE Z1、DiMAGE X20など…
逆の場合もあってコニカミノルタ発足後もKonica Digital Revioはそのままコニカとしてしばらく販売が継続されていました。
この機種は家電レビューサイトでかつてのDiMAGE Fシリーズの後継機種と紹介されていますがあまりそのような感じはしません。Fシリーズは遅い起動、悪いレスポンスの代わりにMINOLTA GT LESN搭載など高画質というシリーズでしたが、このGシリーズはコニカデジタルレビオを引き継いだ高速起動モデルとなっているので立ち位置が反対です。高速起動というのはミノルタでもXシリーズですでにやっていたのですが。
購入価格は約1400円
このGシリーズはネットオークションでも見かけることがあまりなく、みかけても吹っかけられていたりとなぜかレア度が高いのでラッキーでした。
元となったコニカデジタルレビオシリーズは電源スイッチを兼ねるスライドカバーは左開きでしたがこのG400は右開きに変更されています。国内では右利きの方が多いと思うので右開きの方がニーズはあると思うのですがメーカー次第です。
裏面を見るとデジタルレビオから結構変更されていることが分かります。UIはレビオよりもこちらの方が階層に潜らずに各種撮影設定が出来るので使いやすいのですが、KD-510Zの直接の後継機種であるDiMAGE G600ではレビオのものになっています。G400の後継機種であるG530もこんな感じだと思うのですが実物が無いので分かりません。
液晶モニターは1.5型と当時の水準からしてもかなり小さい。光学ファインダーも付いてはいますが一眼レフのように情報を表示したりはしないので設定は液晶モニターでおこないますが近眼と老眼の方はつらいのではないのでしょうか。
ズームボタンはシーソーではなく各ボタンが独立している形、十字キーでマクロやフラッシュ設定を行います。
電源ボタンはスライドカバーになっているので天面はシャッターとスピーカーしかなく非常にスッキリ。
コンパクトカメラの場合、天面は決してボタンが押しやすいところではないので側面にまとめられるのはよいと思います。
GT HEXANON レンズ搭載
5.6 - 16.8mm F2.8 - 4.8
両社の技術を結集させたというのがこのGT HEANONらしい。GTはミノルタα用のGレンズの技術をコンパクトカメラ用にアレンジしたもの、HEXANONは昔からあるコニカレンズのブランドです。
まさにこのようなブランドが夢の結集というような感じなのでしょうが、たった3機種に搭載されるに終わりました。KONICA MINOLTA GT LENSというコニカに関係は無いけれどもGTレンズというのが搭載されているDiMAGEもあります。
レンズ周りに開いている穴はミノルタのパッシブAFのためのもの。レンズはG600のに比べて一回り小さくなっています。
KONICA MINOLTA CAMERA, INC. JAPAN
Model : DiMAGE G400 Made in China
コニカレビオがマレーシア製だったのに対しこちらは中国製。DiMAGE G600もマレーシア製だったのを考えるとこちらはミノルタ工場の生産となるのでしょうか。
後にコニカミノルタフォトイメージングとなりますがその後は不明。
電池はKONICA MINOLTAのNP-600を使用
コニカ時代の電池も使用できないことはないですがメーカーの保証はないと思われます。本体はMINOLTAで電池がKONICA MINOLTA、メーカーがKONICA MINOLTA CAMERAって混乱しまくっていません?
電池の会社名もKONICA MINOLTA CAMERAとなっています。
これがレビオより引き継がれたSDカードとメモリースティックのデュアルスロット。それぞれどちらかではなく同時挿しができるというのがポイント。当時かなり高価だった記録メディアですがメモリースティックもSDカードも持っているという場合それぞれに入れておいて片方はサブにしておけばメインを忘れた際にも記録できます。現在のように出先でちょっと購入というわけにはいかなかった値段だった時代なのです。
元々はソニーサイバーショットユーザーはメモリースティックを使用しているためその層を取り込むためのデュアルスロットみたいですね。長さの違いをうまく利用してあります。
MINOLTA DiMAGE G400 | ||||||
メーカー | MINOLTA | |||||
KONICA MINOLTA CAMERA, INC. JAPAN | ||||||
発売 | 2003/11/21 | |||||
メディア | SDカード、メモリースティック | |||||
センサー | 420万画素 1/2.5型CCD (有効400万画素) | |||||
レンズ | GT HEXANON 5.6-16.8 F2.8-4.9 | |||||
モニター | 1.5型 7.68万画素 白色LEDバックライトポリシリコンTFT | |||||
電源 | リチウムイオン電池 NP-600 | |||||
手ブレ補正 | ||||||
バージョンアップ | Ver. 1.16A(ケンコー・トキナーページよりDL可) | |||||
価格 | 約4万円付近 | |||||
その他 | スライドカバー、デュアルスロット、GT HEXANON |
なかなか見かけることのないレアデジカメですが評判通り解像度は高く感じられるので安価で見かけたときはいかが?
高速起動ながらも画質が良いのが強みです。
故障度 : なし
価格 : 1400円
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