けったらかまえる

ひとりごと

パウダ

2015年07月25日 | アラカルト


行きつけとは言わないが時々利用するカフェで、
いつものお気に入りの一杯を注文した。
ところがアタフタしていた新米そうなその彼が
最後の一振りを忘れた。パウダを忘れた。

平常心で一言、店内に響く?
パウダ、と言った。

彼は気づいたらしく、何事もなかったように平静を
装いカップに振り掛けた。同僚が気付いて彼に視線を
向けていた。

私は鬼教官ではないが、いつものその最後の一振り
がどうしても欲しかった。
誰かが作ったそのレシピが、ちょっとしたアクセント
になっている。
マニュアル至上主義では無いが、決められた事が出来
ていないことについてはプロ意識を求める、のであった。

これは前に二度ほど別の同じ人にそれを忘れられ、
何も言えず悔しい思いをしていた事からくる渾身の
一言だったのだ。

なな、パンダ?




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