わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

かつらの木と少女

2005年10月25日 | ことばあそび
こちらk-603. かつらの木と少女 いなかの学校の裏門のわきに、小川が流れていた。 そこに一本の大きなかつらの木があった。 その木のうしろに少女が立っているのを見つけたのは、 10月の、ちょうど今ごろだった。 ぼくは、一人で家に帰るのがすきだった。 石をけりながら。 ある日、石が小川に落ちたとき、川面にきいろい葉が流れているのを見た。 色づいたかつらの葉が、何枚も流れてきた。 たどっていく . . . 本文を読む