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映画ナポレオン②

2023-12-11 12:55:35 | 日記

映画ナポレオン②

 どうやって戦闘場面を撮影したのかばかりを考えていたので見落としてしまったが、ナポレオンを演じていたのは映画ジョーカーの主役ホアキン・フェニックスであった。ジョーカーは、殆ど主役の演技のみで成り立つような映画でおそらくは近未来の人類に対する強烈なメッセージを発していると考えられる。同じようなメッセージがこの映画ナポレオンにもあるんではないかと思うのだが、今のところ思い当たらない。この俳優はヒトの内面まで演じきれる凄い人だと思う、その内面に何らかのメッセージが含まれていると思うのであるがそれが分からない。

 これに限らずアートは、単にヒトの心を慰めるだけではいけない。慰めるのは芸能であってアートとは別ジャンルである。大相撲とプロレスが別物であるように両者は別物で互いの領域を犯してはいけない。(現に映画ジョーカーでは心が慰められるということは全くなかった。)どちらの方が値打ちがあるかということもない。ただ両者少し見ただけではよく似ているところがある。私は、この映画に主役から考えてアートを期待したがあるいは芸能であるのかもしれない。

 わたしはけちん坊なので、映画のクレジットまでも料金のうちと心得ている。これを見ないと損した気になる。ケータリング会社名が出るとさぞ旨いものを食べてるんだろうなとか、大量のドライバーの名前がでると荷物大変だろうなとか思う。それによるとこの映画に限らないが最近は制作現場に大勢のナースを配置するようである。デジタルエンジニアの数が少なくて代わりにナースの数が多いのであるから気の毒にどうやら命懸けの撮影のようである。

 いまいちメッセージを読み取ることができなかったが、これは受け手がそのメッセージとは問題とは無縁の立場にあるからであろう。何年も経ってからふと思いつくことがあるかもしれない。さしあたりはこの命懸けの映像に感激したということでいいのではないかと思っている。