◇juri+cari◇

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エリザベス・ジョージ・スピア『ビーバー族のしるし』

2010-07-30 15:17:14 | 感想文2010

本書は、児童向けの歴史物語を数多く手掛けた著者による、

児童向けの長編小説です。


舞台は18世紀のアメリカ

12歳の少年マットは、家族が越して来るまでの7週間、

誰もいない新しい居住区で一人過ごすことになる。


最初は意気揚々としたマットだったが

しかし、大切な銃や小麦粉を盗まれ、落ち込んでしまう。

そんなある日、マットはあるできごとをきっかけに、

近くに住む先住民たちと知り合うのだが……


風習も考え方も違う先住民への驚きや困惑

先住民の少年エイティアンから聞く神話

そして、先住民たちを追い出した白人に対する複雑な気持ち


どの場面も印象的でしたが、なかでも一番印象的だったのは、

マットが最後に下す重大な決断です。

本を閉じてから、あの先マットとエイティアンはどんな風に生きたのか、色々と想像してしまいました


見渡す限りの大自然の中、他者との出会いを通じ、

少年が人間的に成長する姿を丁寧に描いた本書

中高生に限らず、一人でも多くの方にオススメしたい著作です。

 

<感想文について>

個人的には、この本はとても感想文が書きやすいと思います。

 

もし自分がマットのような状況におかれたらどうしよう・・?

自分ならエイティアンたちについて行っただろうか?

などと「もし自分だったら?」という観点から考えることができます。

 

また、マットはその後どんな人間になっただろうか?

自分はマットにどんな人間になってほしいだろうか?

などと「物語のその後」を考えることもできます。

 

さらに、マットとエイティアンの考え方が違ったように、

自分も友人と意見が食い違ったことはないか?

その時、自分はどうしたか?

なぜ、マットと自分の対応は違ったのだろうか?

など、「似たような自分の経験」と結びつけて書くことも可能です。

 

何か疑問などがあれば、あればコメント欄に気軽に書き込んでくださいね


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです! (ばななん)
2010-07-19 16:28:13
おひさしぶりです。もう一年たったんですね・・・。今年も読書感想文お願いします。まだ読む本決まってないんです・・・。どれにしようかなあ~。自分的には、山崎直子さんの「何とかなるさ!」にしようかと。juri+cariさんにもオススメします。感動しますよ、「宇宙飛行士の家族ってこうなんだなあ」と。

あ、ブログ、勝手にやめさしていただきました。見ていたらごめんなさい。

今年もお世話になります。かなり。
それでは、また。
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追伸 (ばななん)
2010-07-19 16:32:31
改名したんですね!おめでとうございます。
訪問者もかなり増えるんじゃないですか?また、感想文シーズンになるので。最近、訪問者少ないじゃないですか。私なんか、来なくてやめてしまいました。(はははは。)
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ばななんさんへ (jur+cari)
2010-07-19 16:47:51
お久しぶりです、お元気ですか?

山崎直子さんの本、私は読んだことがありませんが、きっと素晴らしいと思います。

なにかアドバイスできることがあるかもしれないので、気軽に書いてください

そういえば、宇宙飛行士になるための試験について書かれた本の感想を載せました

ちょっと難しいかもしれませんが、お時間があったらぜひ読んでみてください。

なお、「ちょっこし」は、ゲゲゲの女房から取りました☆☆
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大変お元気です。 (ばななん)
2010-07-20 18:24:01
はい、気軽に質問したいと思います。宇宙は、とても興味があるので宇宙飛行士選抜試験の本、読んでみようと思います。

最近、現代文学(?)にはまっています。恩田陸さんの、「ドミノ」もおもしろそうですし、筒井康隆さんの「時をかける少女」も、おもしろそうでです。お勧めの本が有りましたら教えて下さい。

ブログ、移動致しました。URLが入っていたら、良かったら訪問して下さい。他の方も、気軽にどうぞ。

では、また。
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ばななんさんへ (juri+cari)
2010-07-20 23:48:11
こんばんは

ブログ後で拝見させてもらいますね。

最近の小説だと、ばななんさんも挙げている恩田陸さんの『常野物語』を特におススメしたいと思います。

お時間があれば、ぜひ、読んでみてください。
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