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本書は、『切羽へ』で直木賞を受賞した著者による、
ひと組の夫婦を主人公にした短編連作小説。
カフェを経営する夫婦とそこに集う人々の諸相を、
視座と時を変えつつ、ぬくもりのある筆致で描きます。
著者の作品ではおなじみの、美味しそうな食べ物はもちろん
幼い日、実家に居候していた叔母との思い出をたどる『だんまり虫』
青春の記憶を求め、あるノートのことばかり考え続ける『交換日記』
常連の夫婦がラブホテルに泊まったと語る『おもいあい』など、
どの作品も豊かな情感と微量の毒気さに彩られており、
とても惹きつけられました。
そのなかでも特に印象的なのは、
夫婦の店にテレビの取材申し込みが来た顛末を描く『タナべ空』です
とびきり善人でも、とびきり意地悪でもない、
普通の人々の日常をなめらかに切り取った本書
著者のファンに限らず、
ただの「いい話」では飽き足らない方に
強くオススメしたい著作です。
ひと組の夫婦を主人公にした短編連作小説。
カフェを経営する夫婦とそこに集う人々の諸相を、
視座と時を変えつつ、ぬくもりのある筆致で描きます。
著者の作品ではおなじみの、美味しそうな食べ物はもちろん
幼い日、実家に居候していた叔母との思い出をたどる『だんまり虫』
青春の記憶を求め、あるノートのことばかり考え続ける『交換日記』
常連の夫婦がラブホテルに泊まったと語る『おもいあい』など、
どの作品も豊かな情感と微量の毒気さに彩られており、
とても惹きつけられました。
そのなかでも特に印象的なのは、
夫婦の店にテレビの取材申し込みが来た顛末を描く『タナべ空』です
とびきり善人でも、とびきり意地悪でもない、
普通の人々の日常をなめらかに切り取った本書
著者のファンに限らず、
ただの「いい話」では飽き足らない方に
強くオススメしたい著作です。